バリ語―Bisa Basa Bali―バリ語できる?!

両替屋でお金を数える時は、ついつい「イチ、ニ、サン、シ…」と ブツブツ声に出して数えてしまう。ある時、いつものようにお金を数えていると、両替屋のお兄ちゃんが「イチ、ニ、サン、シ…」と唱和してきた。そこで、負 けず嫌い(?)の私は「ソー、ドゥオー、トゥルー、パッ…」と試しにバリ語でやってみたら、店中のバリ人が集まってきた。でも「シオー(9)」になると発 音が違う!と今度は発音指導が始まってしまった。(参考までにバリ語〈普通語〉で1から10までは【ソ、ドゥオ、トゥル、パッ、リモ、ナム、ピトゥ、ク トゥス、シオ、ダソ】となります。バリ語は最後の母音をとにかく強調すると通じるようです)

私が最初に覚えたバリ語は「オ、ケッ トー!」宿の人が友だちと話している時、やたらとそれを連発するのです。しかも最後の「トー!」をやたら強調して…後で聞いてみると、「へえ、そうなん だー!」という意味だそうです。但し、これは〈普通語〉なので、目上の人や知らない人には「オ、ケンタン!」

ちょっとバリ語が分かる ようになると、嬉しくて、ヒアリングできた!時など、ついつい使ってみたくなりますが、知らない人には失礼になることもあるので、まずは親しいバリ人に試 すようにしましょう。私はといえば、もっぱら宿のじいちゃん相手にバリ語の学習に励んで(?)おります。

私は以前、日本でバリ語を少 し習いました。グンデルの先生がお年寄りだったので、インドネシア語が余り通じず、先生とバリ語で会話ができたらいいのになあと思っていたところ、ラッ キーにも、そのころ東京大学に留学されていたクタ・アルダナさんと出会い、友人と一緒にバリ語を習うことができました。バリ語が少しでも分かるようになる と、バリでの日々がより豊かなものになります。詳しくは、『クタ・アルダナのバリ語会話』 クタ・アルダナ 鈴木理伊 めこん(1998)をご一読ください。

宿のじいちゃん