「光ガムラン」所有楽器をご紹介します

グンデル・ワヤン ガンサ・プマデ ガンサ・カンティラン ジェゴガン ジュブラーグ ウガール グンデル・ランバット チェン・チェン クンダン クンダン・ブバンチアン クンダン・クルンプンガン レヨン カジャール クレナン カジャール・クルンプンガン ゴング クンプール クレントン チェン・チェン・コピャック クンプリ タオタオ
楽器名:グンデル・ワヤン
演奏形態:グンデル・ワヤン
台数:大小各2台

GENDER WAYANG

5音音階で2オクターブの音域があります。上の部分には10枚の青銅の鍵板が革ひもでつってあり、下の竹筒が共鳴管の役割を果たしています。音が低くなるほど竹も太くなり、節の位置も低く(管が長く)なっています。日本民謡に似たsulendro(スレンドロ)という1オクターブをほぼ均等に分けた5音音階で、甘く透明な響きがします。両手にバチを握って弾きながら、手の側面で音を止めるという高度な技術が必要で、習得するまでに時間がかかるため、バリでもグンデル奏者はそう多くはありません。 グンデル・ワヤン

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楽器名:ガンサ・プマデ
演奏形態:ゴング・クビャール
台数:2台

GANGSA PEMADE

構造はグンデル・ワヤンと同じですが、こちらは、pelog(ペログ)という沖縄民謡に似た5音音階になります。2人1組で旋律を装飾し、フル編成では4台が必要になります。右手に木製のバチを持って鍵板を弾き、次の音を弾くと同時に左手で、前に弾いた鍵板を握り音を止めます。一番最初に習う楽器で、このガンサの旋律を覚えれば自ずと他の鍵盤楽器も弾くことができます。 ガンサ・プマデ

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楽器名:ガンサ・カンティラン
演奏形態:ゴング・クビャール
台数:2台

GANGSA KANTILAN

プマデより一回り小さく、1オクターブ高い音域で、通常はプマデと同じ旋律を弾きます。こちらもフル編成では4台使用します。バリの5音音階にもドレミのような名前が付いていて下から①ディン(ding)・②ドン(dong)・③デン(deng)・④ドゥン(dung)・⑤ダン(dang)と呼びますが、ガンサは②ドンから始まりますので、ドン・デン・ドゥン・ダン・ディン・ドン・デン・ドゥン・ダン・ディンの2オクターブとなります。プマデとカンティランを合わせてガンサと呼ばれています。 ガンサ・カンティラン

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楽器名:ジェゴガン
演奏形態:ゴング・クビャール
台数:2台

JEGOGAN

最低音域を担当します。鍵板は5枚で、こちらは①ディンから始まり、ディン・ドン・デン・ドゥン・ダンの1オクターブの音域です。旋律の骨格となる重要な音に合わせて鳴らされます。つまり、ガンサはこのジェゴガンの音を修飾して行き、その方法は村・グループごとに特色があります。2台で同時に同じ音を叩くことにより、重低音で長く持続するうなりが生じます。 ジェゴガン

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楽器名:ジュブラーグ
演奏形態:ゴング・クビャール
台数:2台

JUBLAG

ジェゴガンより一回り小さく、①ディンから始まる1オクターブ高い音域で、ジェゴガンより短い周期で骨格旋律を奏でます。こちらも2台で同じ音を叩きます。 ジュブラーグ

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楽器名:ウガール
演奏形態:ゴング・クビャール
台数:1台

UGAL

鍵板は10枚で、②ドンから始まるプマデより1オクターブ低い音域になります。ガンサ隊のリーダーで、ガンサ奏者はウガルの弾く旋律に導かれ、装飾するパターンを変化させていきます。みんなからよく見えるように、小型の椅子に座って演奏します。 ウガール

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楽器名:グンデル・ランバット
演奏形態:ゴング・クビャール
台数:2台

GENDER RAMBAT

③デンの音から始まり、14鍵、つまり、ガンサ+下に4音の音域があります。グンデル・ワヤンと同じく両手にバチを持って弾きます。プレゴンガン(PELEGONGAN)という古い形式の曲で旋律を奏でます。 グンデル・ランバット

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楽器名:チェン・チェン・リンチック
演奏形態:ゴング・クビャール
台数:1台

CENG-CENG RINCIK

亀の背中に小さなシンバルが5枚水平に備え付けてあり、上に載っている2枚のシンバルを両手に持って、下のシンバルに打ち合わせます。クンダンのリズムを装飾するにぎやかな楽器です。※長野県大島ご一家寄贈! チェン・チェン・リンチック

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楽器名:クンダン
演奏形態:ゴング・クビャール
台数:2台

KENDANG

音の低い方をワドン(WADON=母)、高い方をラナン(LANANG=父)と呼びます。クレアシ・バル(KREASI BARU=新しい創作)等の形式ではワドンがリードし素手で叩きます。ギラ等の形式ではラナンがリードし、右手にバチを持って叩くチェドガン(CEDUGAN)という叩き方になり、より大きな太鼓を使います。このクンダン奏者が、曲の始まりと終わり、強弱、緩急の指示を出し、指揮者の役割を果たします。 クンダン

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楽器名:クンダン・ブバンチアン
演奏形態:ゴング・クビャール
台数:1台

KENDANG BEBANCIAN

両性具有の太鼓、つまり1人で演奏する太鼓で、ブバロンガン(BEBARONGAN)という形式の曲で使われ、バチを使って叩きます。普通のクンダンよりも一回り小さいのですが、1人で叩く分、フリーの要素も加わり、リズムも細かく、また体力も必要になります。 クンダン・ブバンチアン

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楽器名:クンダン・クルンプンガン
演奏形態:ゴング・クビャール
台数:2台

KENDANG KRUMPUNGAN

プレゴンガンの曲で使われます。より小さいクンダンで、左手で上部のリムを叩くプン(PUNG)の音が加わります。こちらはバチは使いません。 クンダン・クルンプンガン

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楽器名:レヨン
演奏形態:ゴング・クビャール/バラガンジュール
台数:1台(12個・4人/6個・6人)

REYONG

長細い台の上に小型の銅鑼が水平に音程順に並んでいます。こちらは③デンの音から始まり2オクターブ+2音の音域があります。両手に棒状のバチを持って叩きます。基本的には1人が3個を担当し、4人で演奏します。上下2人1組で旋律を装飾したり、リズムを強調したりします。持ち音が少ない分、装飾の方法も複雑になります。バラガンジュールでは、1人が1個を手に持ち、6人で演奏します。下から2番目と3番目の2個をポンガン(PONGAN)、5番目から8番目の4個をボナン(BONANG)として使用します。 レヨン

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楽器名:カジャル
演奏形態:ゴング・クビャール
台数:1台

KAJAR

拍を刻む楽器で、台の上に小型のゴンが水平に置いてあります。一見簡単そうに見えますが、実は一瞬たりとも気の抜けない楽器です。特にテンポの変わり目での1発は、非常に重要なものになります。クンダンとウガル、そしてこのカジャル奏者が緊密なコミュニケーションをとりながら、楽団全体を引っ張っていきます。①ディンの音に調律されています。 カジャール

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楽器名:クレナン
演奏形態:ゴング・クビャール
台数:1台

KLENENG

プレゴンガンの曲でカジャルの裏拍に鳴らされます。一番小さい銅鑼型の楽器です。⑤ダンの音に調律されています。 クレナン

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楽器名:カジャル・クルンプンガン
演奏形態:ゴング・クビャール
台数:1台

KAJAR KRUMPUNGAN

プレゴンガンの曲で使用するカジャルです。曲の速い部分では拍を刻みますが、ゆっくりの部分では真ん中のこぶの部分と外側と叩き分けて、クンダンと同じ細かい変則的なリズムを刻みます。台座は無く膝の上に載せて叩きます。 カジャール・クルンプンガン

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楽器名:ゴング
演奏形態:ゴング・クビャール/バラガンジュール
台数:1台(ラナン)

GONG

垂直につった銅鑼で、中央のこぶの部分を叩きます。ガムランは反復の音楽ですが、ゴンは繰り返しの節目に鳴らされます。フル編成では2台使用し、音の低い方をワドン、高い方をラナンと呼び、交互に鳴らされますが、1台の場合はラナンを使用します。ワドンは①ディンの音に、ラナンは②ドンの音に調律されています。「ガムランはゴンに始まりゴンに終わる」と言われ、最も重要で、神聖な楽器であり、演奏前にはお線香を焚き、供物を供えます。また、バリの人々はガムランの楽団自体をゴンと呼びます。バラガンジュールでは歩きながら演奏するため、このゴンを担ぐ要員が別に2人必要になります。 ゴング

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楽器名:クンプール
演奏形態:ゴング・クビャール/バラガンジュール
台数:1台

KEMPUR

ゴンより一回り小さな銅鑼で、ゴンとゴンの間に2回以上鳴らされます。クンプルの鳴る回数によって曲の形式が決まり、 プレゴンガン等の形式の曲では使用しません。バラガンジュールではこちらも担ぎ手が2人必要になります。⑤ダンの音に調律されています。 クンプール

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楽器名:クレントン
演奏形態:ゴング・クビャール
台数:1台

KLENTONG

垂直に吊った小さな銅鑼で、ゴンとゴンの間に1回以上鳴らされます。ギラ等の形式の曲では使用しません。⑤ダンの音に調律されています。 クレントン

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楽器名:チェン・チェン・コピャック
演奏形態:バラガンジュール
台数:4台

CENG-CENG KOPYAK

バラガンジュールに使うシンバルで細かいリズムを刻むにぎやかな楽器です。フル編成では8台使用します。 チェン・チェン・コピャック

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楽器名:クンプリ
演奏形態:バラガンジュール
台数:1台

KEMPLI

バラガンジュールに使う拍を刻む楽器です。歩きながら演奏するため腕に抱えて叩きます。 クンプリ

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楽器名:タオタオ
演奏形態:バラガンジュール
台数:1台

TAWA-TAWA

バラガンジュールで拍を刻む楽器でクンプリの倍の周期で鳴らされます。お葬式などでは使用しますが、娯楽としてのバラガンジュールでは使用ません。 タオタオ