教育



欧米並みの少人数学級でゆとりの教育を
    六月市議会、日本共産党四浦順一郎議員の一般質問・その三
 学校完全週五日制の直前にPTAが実施したアンケートに「子どもに対して勉強をノルマのように詰め込まないでほしい」「学習時間が少なくなることで分からない子をおきざりにするような授業にしないでほしい」など父母の不安の声がよせられています。今回は学校教育問題の一般質問とその答弁の大要を紹介します。

つめこみ授業の改善を
今年度実施の新学習指導要領は、完全週休二日にするとともに、つめこみと超スピード指導を増幅しています。三割をこえる地方自治体が見なおし決議をあげるなど教育史上例をみない国民的な批判が広がっています。どう考えますか。

三〇人学級の実現へ
すべての子どもが人間として大
切にされていると実感できる学校をつくってこそ子どものなかに互いの人格を尊重する態度が生まれ本当の道徳性も育ってくるでしょう。それを保障するためにも欧米並みに少人数学級にすすむことが不可欠です。この四月から山口県では中学一年のクラスが三十五人以下学級になり、小学校では「楽しい学舎非常勤講師」が配置されました。光市としても百年の大計をもって教員の増員と教育予算の増額、学校の民主的運営を通じて子どもの基礎学力の充実といきいきした学校づくりが進みます。

学校教育予算を増やして
 学力の危機、不登校、いじめと学級の荒れなどいま学校教育は困難に直面しており、ゆとりある体制をきづくことが求められています。はげたタイルの貼替えなどの修理や草かり、耕運機による花壇などの耕しが教員のボランティアに頼り事故も起こっています。予算を増やして業者をもっと入れるようにすべきです。

危険校舎や照明の改善を
 校舎軒下のコンクリート崩落が起こっている学校があり、局部修繕にとどまっているため危険で教員の神経がはりつめる原因になっています。照明が暗い教室もあります。教育環境改善で一層の努力が求められます。学校修理予算・決算の推移を示して下さい。

土曜日の学童保育を
 土曜休日に伴って父母のなかから土曜日の学童保育要求が強く出されています。この問題でPTAのなかには父母のアンケートを実施しているところもありますが、その結果、内容を教育委員会は把握していますか。把握していれば報告してください。

教育長・次長答弁
 市単独で三〇人学級編成が困難な折、小学校九名、中学校九名の本務員と九名の非常勤講師を定数外に配置するなどしています。
 学校の環境整備のため、敷地内の草刈をはじめ花壇の手入れやタイルの貼替えなど比較的簡易な作業のお手伝いをお願いしています。
 修理予算・決算の推移は、小学校費について平成八〜十一年度で約百万円、十三年度は財政健全化計画にもとづいて約八百三十万円となっております。
 三井小PTAのアンケートで「子どもだけの留守番が不安」が十八・四%でした。

光民報 02年7月4日


「国を愛する心情」通知表
   
光革新懇が吉田教育長に撤回求める
 二十六日、平和と民主主義、革新をめざす光懇話会(正本義幸代表世話人、略称・光革新懇)は山口県教職員組合の熊野譲委員長とともに、光市教育委員会で、吉田師郎教育長らと話合いをしました。昨年度から光市内の全小学校(附属小を除く七校)が、通知表に「国を愛する心情」を採用している問題で、これの撤回を求めました(裏面に熊野委員長の手記)。

思想・良心の自由を踏みにじるもの  基準がなく、評価できないもの
  光革新懇からは、正本代表世話人、四浦順一郎事務局長(市議)、藤田一司日本共産党光市議団長、西本孝一年金者組合光支部書記長、藤田恵美子新婦人光支部長、全解連の山縣勇さん、年金者組合の浅村秋江さんの七名が参加しました。
  光革新懇や熊野県教組委員長は、光市全小学校六年生の通知表の社会科で「国を愛する心情」を評価することになっているが、これは内心の自由をおかすものであるばかりか、どう考えても評価しようのないものだと述べました。そして新学習指導要領にあるからと言って、無批判に即座に取り入れた光市の実態は、全国的にみて突出した存在であることを強調しました。さらに、どういう経過で「国を愛する心情」を通知表に採用するようになったのか、これだけ批判の強い問題であるから、この間撤回を含めて検討したことがあるかどうかなど、事実経過と教育長の責任を質しました。

教育長「評価することは難しいが、撤回する意思はまったくない」
  これに対して吉田教育長は、新学習指導要領に書かれている通りを採用したもので、「国を愛する心情」採用は、内心の自由に抵触するものではないと述べました。採用は、教務主任会で決めたことであり、その自主性を尊重したい、自分は通知表の印刷前にこのことを知ったと述べました。今後の課題については、市民のなかに批判があると言うことについて認識を新たにしたが、各校長に撤回や検討を求める気はまったくないと強弁しました。

突出した光市教育行政
  五月三日の朝日新聞は一面で「通知表に愛国心」の記事を載せ、左表を紹介しました。採用校のあった市町は百分の一以下で、しかも光市のように全校が採用した市町は全国稀で、数百分の一になります。それほどこの問題では批判が強いのです。
光革新懇・撤回運動強める
  話合いのあと、光革新懇は打合せをもち、撤回を求めて大量宣伝など運動を強めることを確認しました。
光民報 03年5月29日


「国を愛する心情」通知表
  光革新懇が末岡市長に撤回求める

  二日、平和と民主主義、革新をめざす光懇話会(正本義幸代表世話人、略称・光革新懇)は、市長室で末岡市長と話合いました。昨年度から光市内の全小学校(附属小を除く七校)六年生の通知表に「国を愛する心情」を採用している問題で、これの撤回を求めました。

市長は調査を約束
  光革新懇の正本代表世話人らは、この通知表が内心の自由を犯すものであり、また評価しようがないものであることを強調しました。そして光市がこの問題で異常突出しているにもかかわらず、教育長は検討すら拒否するという頑なな態度をとっているので、今日の話し合いになったと述べました(前号光民報参照)。
  末岡市長は、教育委員会から事実経過を聞き、検討すると述べました。


通知表の「国を愛する心情」撤回を
   03年六月光市議会・四浦順一郎議員の一般質問@
六月光市議会の一般質問で日本共産党の四浦(ようら)議員は、光―大和合併問題、お年寄りが生き生き輝く光市に、とともに「国を愛する心情」通知表について取り上げました。これは先の光民報でご紹介しましたように、吉田教育長や末岡市長と光革新懇(四浦議員は事務局長)が話合ったうえで、一般質問で取り上げました。

新学習指導要領を写す
五月三日の朝日新聞一面に、「国を愛 する心情」を通知表に使う小学校についての記事が載っていました。昨年度から新学習指導要領が始まり、「国を愛する心情」の育成が教科の学年目標の一つに加わった影響、とあります。この通知表を採用している学校のあった市町は、全国二十八市町で、山口県では防府市と光市の十一校と報じられています。この記事をみて早速私は、光市教育委員会に質したところ、光市では附属小学校を除く七校すべてで採用していることがわかりました。光市の小学校五年生、六年生の通知表で社会科の関心・意欲・態度(観点)のめあて欄には、平成十三年度まで「社会的事象に関心をもち、それを意欲的に調べようとする」とありましたが、十四年度からは「我が国の産業の発展に関心をもち、歴史や伝統を大切にし、国を愛する心情をもとうとする」とあります。この記事に関して同新聞には、学校教育学の佐藤学・東京大学大学院教授の談話として「愛国心や道徳心といった個人の内面を国家がコントロールする心の管理社会がまさに教育現場から始まりつつある。上からの強制ではなく、評価で子どもの心を操作していくのが巧妙な点だ。今後は教育基本法の改正で愛国心に法的根拠が与えられ、さらに統制が進む危険性がある。思想信条の自由や民主主義性がある。思想信条の自由や民主主義を根底から覆す問題なのに、多くの教師や市民が無感覚に受け流している。そんな時代のムードが恐ろしい」が載っています。そこで次の三点について質問します。

心の中の自由を侵し、評価しようがないもの
もともと家族愛、隣人愛、国を愛するということは、とても大切なことです。しかし、この心の中の問題を通知表で評価することは別の問題です。評価できないし、評価してはならないものです。テストなどで「私はこの国を愛しています」と答えた生徒の評価は「よくできる」で、「これこれの理由で、この国の現状は愛するに足りない」と答えたり、政府や政権政党に批判的な意見を述べたりすれば、評価は「もうすこし」なのでしょうか。それこそ、時計の針を何十年も逆回転させたような時代錯誤の発想と言わなければなりません。どう考えますか。また、実際に通知表で「国を愛する心情」についてどう評価していますか。具体的に述べて下さい。
光市だけが異常突出
この通知表を採用している市町は全国で二十八しかありません。地方自治体数は、三千を超えていますから、百に一つ以下で突出しています。それほどこの問題では批判が強く、大勢は新学習指導要領にあるから「右へならえ」とはならないのです。しかも光市のように全校が採用している市町は、恐らく全国で五つか、六つでしょう。それほど光市は異常突出しています。大いに議論のある問題で、なぜこのような異常突出が起こったのか。教育行政のあり方に問題があるのではないか、教育委員会と学校との関係に民主主義は保障されているのか、自己分析的にお答えください。また、この通知表を採用した事実経過をお聞かせください。
撤回を求めます
私は通知表の「国を愛する心情をもとうとする」文言を撤回するしかないと思います。初心にかえっての議論が必要だと思います。どう考えていますか。

教育長の答弁ーー「国を愛する心情」通知表の撤回表明
  ご指摘をいただいた事柄について校長会と話合いをもったところ、「学習指導要領の目標文言がそのまま、または準じて表記されている項目が大変多い」「難解な部分も多い」などの意見が出された。校長会からは、検討委員会を立ち上げ、今回ご指摘を受けた評価項目を含めて通知表を精査し、判りやすい通知表にしたいと申入れがあった。
光民報 03年6月19日


二〇〇三夏・光 教育を考えるつどい
   熊野譲・山口県教職員組合委員長が講演
七月二十七日浅江公民館で、教育を考えるつどいが開かれ、山口県教職員組合の熊野譲委員長が一時間余にわたって講演しました。県教組の組合員(教員)や光革新懇(正本義幸代表世話人)の各団体から三十五人が参加し、熱心に聞きいりました。
教育基本法改定推進論者は憲法改悪論者が多い
  正本代表世話人は「光市の全小学校で愛国心通知表が採用された問題で、これを撤回させることができました。このようなことが再びおきないように、教育について学習しましょう」とあいさつしました。
 熊野氏は、長崎の中学校一年生による幼児殺人事件の背景や若者の就職難などの情勢について述べたあと、いまなぜ「愛国心」評価通知表か、教育基本法「改正」かと問いかけました。豊富な資料にもとづいて、「教育改革」推進者は憲法改悪論者が多く、選別教育や皇国史観などで日本を戦争のできる国に導こうとしていると断じました。


学校現場から悲鳴の声が聞こえる
 教育委員会の体質はこれでよいのか
        12月議会四浦議員一般質問
 島田小学校に行ってみてびっくりしたことがあります。体育館の壁にひびが入って、コンクリート壁が落ちる危険があるので、両側に通行止めの道路標識が置かれロープがはられています。ロープには「きけん、かべがおちそうなので、とおってはいけません」と書いた紙が下がっています。この現状をみて、日本共産党の四浦議員は学校修繕費の推移を調べてみて二度びっくりしました。
壁が崩落しているのに
 小中学校関係予算と決算について、修繕費などに的をしぼってお尋ねします。私は昨年六月議会一般質問で、浅江小学校の校舎外壁の大幅改修を求めました。海砂の塩抜きが十分でなかったのか、鉄筋の腐食によってコンクリートに亀裂が入って崩落するという事故が起こっていました。幸い人身事故にはなりませんでしたが、軒下から崩落したコンクリートは三〇pほどのものもあり、落下地の犬走りには窪みができていました。今年度には約七千万円の予算がつき、年度はじめに大規模改修工事が行なわれました。しかし、学校という多くの児童や教職員のいる場所だけに、対応の鈍さも感じます。



老朽化なのに修繕費減る
予算と決算をみて気になるのは学校修繕費の推移です。修繕費決算は、昨年度小学校で八百二十四万円、中学校で四百十三万円、この額は平成十一年度に比べると小学校で二四%減、中学校で四〇%も激減しています。財政健全化計画の影響もでていると思われます。学校の建物は老朽化しているのに、修繕費が減り、しかもこの間補正予算がほとんど組まれていません。学校現場から悲鳴の声があがっています。この現状をどう分析し、教育委員会としての反省があればそれにもふれ、今後の改善策についてお話しください。
教育次長の答弁骨子
  校舎等の大規模改修工事等を計画的に実施するとともに、日常的に起こる施設整備等の修理についても努めている。平成十一年度の修繕費が高いのは、台風十八号の被害に基づく 災害復旧関係での修理が臨時的に加わったもの。

  四浦議員は第二質問で、島田小学校の体育館の外壁が落下する危険があり、上の写真のように通行止めの標識・ロープが張られている点を指摘しました。また右の表のように、小学校校長会が毎年要望をあげているが、なかなか要望がかなえられていない点を指摘し、教育委員会がもっと学校現場の声に耳を傾けるよう求めました。

小学校校長会による3ヵ年連続要望事項
島田小学校:校舎内の照明
上島田小学校:プール底の塗装
  プール排水バルブの取替え
光井小学校:校舎軒下の補強
周防小学校:プール底の張替え
      プールサイドの改修

光民報 2004・1・29


学校管理備品でも議員に便宜供与か
 業者指名で中本電器がダントツ実績

 光市立病院の入院患者用テレビ設置で、議員が経営する中本電器に対して、十年間にわたって法外な便宜をはかってきたことが明らかになっています(この問題も四浦議員が今回の議会でとりあげました。後日報じます)。他の分野でも便宜をはかっているのではないかと考えた四浦議員は、小中学校の電器関係整備備品納入を調べたところ、やはり中本電器がダントツであり、これを一般質問でとりあげました。

中学校三五人学級制歓迎
   山口県教育委員会は新年度、県内の公立中学校の一年ですでに採用している三十五人学級制を二、三年に拡大するとしています。全校・全学年で三十五人学級制を採用するのは全国はじめてで、光市でも非常勤講師八名を配置して対応するとしています。署名運動など少人数学級実現に力をいれてきた党としてこの流れを歓迎します。
老朽化なのに修繕費減額
  さてこの項の一点目は、1十二月議会の続編です。市内の小・中学校校舎の多くは老朽化して傷みがひどく、修繕費が膨らむ傾向にあります。ところが実際には予算に計上される修繕費は下降しており、学校現場では苦労しています。12月議会で私が平成十一年度に比べると、十二〜十四年度は小中学校とも大幅に修繕費が減額されていると指摘したのに対し、教育次長は「十一年度は十八号台風の被害に基づく修繕が臨時的に加わったもの」と答弁しました。その場では「なるほど」と納得したのですが、その後調べてみますと八〜十年度の修繕費に比べて、十二〜十四年度修繕費は一割〜三割落ち込んでいます。八〜十年度も台風など臨時的な修繕費が加わったということでしょうか。
島田小体育館の壁対策は
  同じく十二月議会で、島田小学校の体育館の壁にひびが入って通行止めになっている問題で、「できるだけ早い対応をとりたい」と答弁しています。いまも、通行止めのロープが張られていますが、その後の進捗状況をお示しください。
各小学校長要望の扱いは
  12月議会の第二質問で答弁のなかった問題である小学校校長会が平成14〜16年度と3ヵ年連続して要望している事項について、今回は第一質問でお尋ねします。島田小学校校舎内の照明、上島田小学校プール底の塗装、プール排水バルブの取替え、光井小学校校舎軒下の補強、周防小学校のプール底の張替え、プールサイドの改修の要望についてどう取り扱っていますか。
中本電器が超突出
  この項の二番目は、学校管理備品について、市内の電器業者からの納入問題です。教育委員会の記録によりますと、十三、十四年度とも学校への納入件数、金額合計について、議員が経営する電器店が一位で、金額は両年合計で二百六十三万円と、二位以下を大きく引き離しています。どういうやり方で業者を指名しているのか示してください。

   今回は、第一質問のみ報告しました。答弁と第二質問及びその後の調査結果は次号で報告します。

光民報 04年3月18日


学校管理備品納入で
  中本電器が突出

  (前号から続く)電器関係の学校管理備品納入について、教育次長の答弁は、中学校区内の複数の業者から見積書を徴収し、一番廉価で提示された業者に物品納入をお願いしている、と述べました。
  これに対して四浦議員は、第二質問で、左表のような実態を示して追及をしました。さらに調査を進める必要があります。

島田中学校区の学校整備備品納入実績
  平成13〜15年度(15年度は途中)
業者 地域 件数 金額(万円)
中本電器 上島田  93  311
三井  45  178
上島田   1   0.4
島田   6   45
周防  21   18

光民報 2004年3月25日


光市教育委員会は教師の多忙化解消へ真剣に取組むべき

 教師が児童と向き合う時間を拡げるために

文科省も教職員に拡がる疾病に注目しているが・・

 ――9月光市議会、四浦議員の議会報告パート4
9月光市議会は10日に開会し、13議員が一般質問を行ない、各常任委員会で審査がおこなわれました。続いて10月3日に本会議が開かれ、平成24年度の一般会計や特別会計決算認定など7認定と2議案が上程され、委員会審査が行なわれました。この間、日本共産党の四浦(ようら)順一郎議員による主な議論をシリーズで報告しており、今号では、光市小中学校の教職員の多忙化を解消し、児童と向き合う時間を拡げるために、の委員会報告です。

教職員残業時間は平均2.5時間、手当ゼロ

Q 教師の多忙化は深刻。残業時間は? 手当は?

A 一人、一日平均2時間半で残業手当なし。

休日の部活など手当は一日2千4百円

Q 休日出勤の手当は?

A 一日で2千4百円。

教師は教材等の作成で持帰り業務はある

Q 子育て真っ最中の教師などは長時間残業が難しいので、自宅への持ち帰り残業があるのでは?

A 教師による教材等の作成や日常的な事務の持ち帰りはあると理解している。

持ち帰り業務時間は把握していない

Q 教師一人平均の風呂敷残業時間は?

A 把握していない。

Q 風呂敷残業掌握などのため、教師へのアンケート調査は?

A 実施したことがない。今後の課題として検討したい。

光市内小中学校教職員の病気休職8人

Q 光市内の小中学校教職員の病気休職者数は? そのうち、精神的病いは?

A 病気休職者は8人。うち、精神的疾病休職者は3人。

教師パソコン・USB変更は混乱招く

Q 小中学校教師のパソコン台数は? 市役所本庁のパソコンと同種にする動きがあるが・・

A 小学校で191台、中学校で108台。自宅への持帰りUSBメモリーの扱いについて広報情報課と協議中。

Q USBメモリーの現数は? 本数少ないと混乱が?

A USBの本数は把握していない。今後学校の状況をつかみ、関係課と協議し、混乱させないようにしたい。

文部科学省が教師多忙化実態調査と改善

Q 教師多忙化解消へ、教育委員会から学校への事務的調査見直し指示。改善した教委が87%に(裏面参照)

あれこれ

▼文部科学省調べの右のグラフにみられるように、精神疾患による休職教師数が激増し、文科省は教師の雑務軽減に動きはじめた。学校現場では、不登校の児童生徒数などに関する調査への回答が日常的に求められ、教育委員会への報告は年間百件以上。▼議論を通じて、光市教育委員会ではこうした文科省の変化さえきちんとつかんでいない。のみならず、各学校のUSBメモリー数すらつかまずに、広報情報課との新パソコン導入協議をすすめようとしていた。目がはなせない。


働き方とうつ/11/休職教員5400人/深刻な学校現場/その2/真金薫子さんの話/蟹澤昭三さんの話
2010.01.23 しんぶん赤旗日刊紙 11頁 一般 

 東京都教職員互助会三楽病院・精神神経科医師真金薫子さんの話/異常な多忙化、孤立感が/いま「時間的ゆとり」が一番必要 何年かごとに外来患者調査をしています。反応性うつ病(適応障害)が多い、一番影響したストレス要因は生徒指導や同僚・管理職との関係、保護者対応という人間関係が7割を占める、との傾向は変わりません。

教師は人間関係の仕事なので、もともとストレスの多い職業です。仕事には際限がないし、一生懸命やっても評価されるとは限らない。今言った一言の影響が表れるのは、何年も後だったりする。こうした仕事だからこそ、きちんとしたケアが必要とされています。

教師にとってやはり一番つらいのは、生徒と気持ちが通じない、指導がうまくいかない「生徒指導」のストレスです。それでも同僚や管理職との関係が良くて、みんなで支え合う雰囲気があれば何とかなります。

ところが、生徒の関係がうまくいかない上に、周りから白い目で見られたり、厳しいことを言われたりして、精神的な悩みを深めて孤立感を増してしまうことが多いのです。

世間でいわれているような保護者対応だけで倒れるのは実は少なくて、いくつかの要因が不幸にも重なり調子が悪くなってしまうんですね。

最近は特に、「とにかく忙しい」という言葉が患者本人の訴えとして出てくるようになりました。これも大きな要因です。それも「書類書き」に忙殺されているのです。

時間的なゆとりがない中で子どもや保護者に対応しなきゃいけないとなれば、なかなかうまくいかないはずです。でもみんなが忙しいので相談しにくい。周りの教師も自分が倒れないように必死なので、「困っている教師」が、自分の仕事を増やす「迷惑な教師」になる。悪循環ですね。

今一番必要なのは「時間」だと痛感します。全日本教職員組合生活・権利法制局長蟹澤昭三さんの話/親や子どもに寄り添い続けるため教職員増員こそが特効薬 文科省は、精神疾患による休職者5400人と発表しています。でも年休を取り、長期間の病休も取った上で初めて休職となるわけで、実態はもっと深刻です。

 教職員の仕事は、ラインを止めてここで終了というわけにはいかない無限の労働です。日本の教育は、「子どものためにがんばりたい」という教職員の良心によって支えられ、勤務時間という概念から長く遠ざけられてきました。休憩時間がないのも当たり前という状況の中で、たくさんの教職員が心身を壊してしまっていることも事実なのです。

 文科省が、教職員の勤務時間管理や時間外勤務手当制度の検討を始めていることは重要です。親の苦しみや子どもの喜び、悲しみに寄り添い続けるためにも、教職員自身が健康でほがらかにがんばれることが必要です。

 全教では今、すべての学校で勤務時間管理を始めることを呼びかけています(写真左上)。OECDの平均に比べて20万人近く少ないといわれている日本の教職員を増員することなしに、精神疾患者数を減らす特効薬はありません。

 もう一つは職場の同僚性、支え合いと父母との共同の問題です。何か困ったことがあった時も、一人で悩むのはとても苦しいものです。みんなで相談できれば乗り越えられるし、対応も間違いません。

 教育行政当局は、そうした学校づくりがすすむよう援助し、不要不急な仕事を学校現場に押し付けないよう大胆な改革を行うべきです。

 (前回は12月2日)超勤解消のための定数増試算               小学校  中学校勤務日の残業時間のみでの試算  74,148人 100,629人休日の残業時間を算入した試算  79,443人 129,757人持ち帰り時間を算入した試算  145,644人 182,718人 (全教)

こんにちは 四浦順一郎です  20131017


小中学校教師の多忙化解消をすすめ
生徒とふれあう時間を大幅に増やすために

文科省もようやく教師の長時間勤務を問題視・・
――6月光市議会、四浦議員の報告パート1――
6月光市議会は10日開会し、一般会計補正予算など13議案が審議され、一般質問は18議員中、半数の9議員が行ないました。日本共産党の四浦順一郎議員は、@教育委員会のあり方について考える、A光市農業について、B減り続ける光市人口、その解決にむけて、の3テーマを取り上げました。続く総務市民文教委員会でも上関原発問題と光市長の姿勢などについて質疑しましたので、これらについて順を追って報告します。今号は教師の多忙化解消です。

教師の精神疾患休職者数は10年間で2.8倍に

Q ようやく腰を上げた文科省の調査で、公立教師の精神疾患休職者が、最近の10年間で2.8倍に。光市でも教師の多忙化を解消し、「教師が子どもたちと向き合う時間をふやすために」の課題はすでに、昨年度の委員会審議等で議論してきた。議論などを通じての改善・改革の新年度方針を中心に聞く。

A 職員会議等の回数と時間の精選、事務の共同実施、事務分担の見直しを進めた。教育委員会への報告様式の簡略化や内容の縮減に取り組んだ。

光市教師の残業時間は一日一人平均2〜3時間

Q 光市の教師一人平均の残業時間は?

A 一日当り一人平均で小学校2.4時間、中学校2.8時間。

残業分は20%以上なのに実支給額は固定の4%

Q 残業手当は?

A 実残業は一日就業時間の20%を超えるが、残業手当はゼロ。代わりに公立教職員給与特措法で給料月額の4%を固定支給。

部活動の手当も最低賃金をはるかに下回る

Q 部活動の手当は?

A 休日の一日で2千4百円。

30人学級実践で、子ども一人ひとりに向き合えた

Q 浅江小学校で実践した30人学級の成果は?

A 少人数で学級全体が見通しやすい、担任が子ども一人ひとりに向き合う時間が確保できたと捉えている。

際立つ日本教員の長時間労働

(教職員労働国際比較研究委員会報告書2009)

   国

労働時間/週

日本

61時間33

イングランド

51時間20

スコットランド

45時間08

フィンランド

37時間36


公立教員の精神疾患による病気休職者の推移(全国)

文科省調べ

年度

人数

1999年度

1,924

2003

3,194

2008

5,400


こんにちは 四浦順一郎です 2014年626


異常な巨大学校給食センター
(2014年10月24日、平成25年度光市一般会計決算反対討論から)

次に市長は「老朽化の著しい光学校給食センターと大和学校給食センターを統合して新たな学校給食センターの整備事業について、本年826日に竣工式を開催し、91日から給食の提供を開始した」と述べています。さらに「新学校給食センターは、安全・安心で、栄養バランスや多様性に配慮・・調理室の完全ドライシステム化、アレルギー対応室、調理室の見学ホールやレクチャールームを備えるなど、食育推進の役割も担う施設であります。」と自画自賛しています。

山口県内でも飛びぬけた究極の大センター方式である新光学校給食センターは、食育基本法に背を向けた方式であることは明らかです。食育基本法前文は、「『食』を巡る環境の変化の中で、国民の『食』に関する考え方を育て、健全な食生活を実現することが求められるとともに、都市と農山漁村の共生・対流を進め、『食』に関する消費者と生産者との信頼関係を構築して、地域社会の活性化、豊かな食文化の継承及び発展、環境と調和のとれた食料の生産及び消費の推進並びに食料自給率の向上に寄与することが期待されている。」と明記されています。劣っているのは食育だけではありません。教育委員会自身が示した基本構想で強調されたコンセプトである安全・安心な学校給食の提供や栄養バランス、多様性に配慮した学校給食の提供は、いずれも1つだけの大センター方式が、小センター方式や自校方式に比べ、全く劣っていることは明らかです。

さてコンセプトの4番目は、長期的な安定運営を位置づけています。つまり、いくつかの給食施設を建てる自校方式や小センター方式に比べると、一つだけの大センター方式の方が建設費も維持管理費も安上がりという訳です。こうして平成23年第2回議会定例会(6月議会)の最終日に、わが党以外の賛成で、議案第36号、平成23年度光市一般会計補正予算(第2号)、1つだけの学校給食センター方式が採択されました。しかし中身は複雑です。

注目される高崎市自校給食方式

議会でこうした討論をする場合は、一般的に自身や会派の意見を中心に述べるものですが、ここではこの議案に賛成した議員が、それ以前の議会で行なった一般質問の内容を紹介します。一人は、大方が自校方式給食センターである群馬県高崎市を光市議会総務文教委員会で視察した感想を含めて、平成2112月の一般質問で次のように述べています。「高崎市で子供達は、給食の材料の仕入れから調理、栄養バランス、食物残渣による飼料作りという処理まで学ぶことができていました。そして、何よりも温かい給食を温かいうちに、時間を置かずに提供できることが何よりのメリットのように感じられました。確かに栄養士の採用や調理員の確保といった人件費の問題はあるにせよ、お金にはかえ難い食育を通しての人間教育につながっているようです。当市と一概に比較することはできませんが、行政トップの意気込みと姿勢によりできるものであるとも感じられました。」でした。

もう一人の議員、紹介する一般質問は平成223月議会で、次のように述べています。「高崎市の松浦市長さんという方の、この教育に関する考え方を御紹介しておきたいと思います。『効率至上主義、偏差値中心主義の教育の結果、学級崩壊、少年犯罪の増加となったのではないか。自校方式はお金がかかるかもしれないが、豊かな食事によって豊かな心、人格が形成されるのではないか。21世紀を担う子供達の人格形成のためならば、教育費の増加は、未来に対する効率的な投資と言えると思う。他の市町村で、教育費予算は7〜8%のところが多いけれど、高崎市は15%。しかし、むだとかもったいないというふうには考えていません』という、市長の言葉も印象的でした。」。

安上がりに特化した光学校給食

ひるがえって、光市の新学校給食センターは、安上がりに特化した山口県一の一センター方式であるにもかかわらず、市川市長の本議会に対する説明は、反省のかけらも見えません。もっと肩の力を抜いて、おっぱい都市宣言の市にふさわしく子育て支援や教育を総合的にすすめてほしいものです。



5月30日、光市浅江小学校の運動会が開催
全校生ののびのび運動にはじまり、各年生徒の徒競走をはじめ、ソーラン節2015など22項の競技があった。