防災

「災害は忘れた頃にやってくる」は昔のはなしでは・・・

地震・豪雨災害・高潮・津波に対する備えを検証する

これでよいのか光市の防災・危機管理

 ――9月光市議会、四浦議員の一般質問報告B――
 9月光市議会で日本共産党の四浦(ようら)順一郎議員は、12日に一般質問を行ないました。テーマは二つで、「『集団的自衛権』行使容認の閣議決定について市長の見解を問う」については、前々号と前号で報告しました。もう一つのテーマである「地震・豪雨災害、高潮、津波に対する備えは?」について今号で報告します。答弁は総務部長と建設部長で、議論を通じて高潮・津波や洪水に対する避難所の妥当性を検証する必要を感じました。防災は4議員が一般質問で取り上げました。

昨年の萩市・山口市、今年は岩国市・広島市で大災害

Q 昨年の萩市、山口市、今年の岩国市、広島市と集中豪雨による甚大な被害が続くが、異常気象の原因をどう見ている?

A 日本付近の偏西風は南下し、平年と比べると南寄りを流れるとともに、8月中旬に南北に大きく蛇行したため、前線が本州に停滞しやすく・・・

土砂災害警戒区域の90%以上がレッドゾーン

Q 光市の土砂災害警戒区域672ヶ所のうち土砂災害特別警戒区域(通称レッドゾーン)は何ヶ所?

A 光市は県からまだ特別警戒区域の指定を受けていない。すでに指定を受けた県内の市では90パーセント以上がレッドゾーンに。

虹ヶ浜マンションが緊急避難所で名乗り・・

Q 洪水・高潮・津波時の避難所としてふさわしくない公共施設がある。虹ヶ浜マンションが緊急避難所として名乗りをあげたが?

A これは大変心強いと評価している。全国的にみると民間施設と応援協定を結ばれているところもあるが、光市ではそこまでいっていない。このような動きを加速させていく研究をしたい。

定期的な防災訓練を行なっている団体は少数

Q 市内の自主防災組織率は? 防災訓練の実施率は?

A 自主防災組織は、現在81団体85%に。定期的な防災訓練を行なっている団体は少数。

島田川洪水ハザードマップは異常気象に合わせて

Q 島田川洪水ハザードマップはいつ策定? 

A 平成15年に策定し、その後は変更なし。

Q 「百年に1回発生する洪水を想定し」とあるが、最近の異常気象から云えばふさわしくないのでは?

A 平成15年当時は「百年に1回」であったが、あまりにもかけはなれているならば、県に要請してみたい。

島田川沿線地域の避難所は堤防高さ比で表示を

Q 島田川沿線地域の避難所は、島田川堤防高さや氾濫危険水位に対して何メートルと表示すべきでは?

A 検討課題にしていただきたい。

あれこれ

▼3年前の9月はじめ、速度の遅い台風12号によって、和歌山県田辺市では、総降水量は1808ミリ、一部の地域では解析雨量で2000ミリを超える記録的な雨量が観測された。集落、道路、農地、森林に甚大な被害があった。▼異常気象が続く昨今、島田川ハザードマップが11年前のものを使っていることも驚きだった。山奥の高台施設にも海抜表示をしていることも常識を疑う。ここにも危機意識の欠如があるのでは。議論を通じて、真剣に考える、真剣に取り組む大切さを学んだ・・

こんにちは 四浦順一郎です  2014年102