ひとり言

光市議会が法定協議案可決

賛成12(こう志会5人)(市民クラブ2人)(公明党2人)(河村議員)(森永議員)(守田議員)

反対2(日本共産党2人)

退席3(国広議員)(泉屋議員)(稗田議員)


以下は市川議員(こう志会)の賛成討論

  それでは、議案第50号「光市・大和町合併協議会の設置」について、こう志会を代表して、賛成の立場から討論に参加させていただきます。
 周南地区では、昭和62年に県が策定した「第四次県勢振興の長期展望」に基づき、県東部地区における中核都市づくりという視点から、4市4町の枠組みの中で、合併問題を議論してきました。
 この間、末岡市長におかれましては、ふれあいトークの開催や市民アンケートの実施など、市民への情報提供と意見集約に努められ、こうした市民の声を踏まえた結果、また議会の一定の理解を得た上で、平成11年「合併問題については未だ論議の過程である」との理由により、徳山市・新南陽市・下松市・熊毛町・鹿野町の3市2町による法定合併協議会に参加しないことを表明されました。
 皆さん、よくお考え下さい。光市は3市2町から法定合併協議会参加へのお誘いを受けたことがあり、そして、一定の議論を行った結果、それをお断わりしたのです。本来であれば、4市3町の合併問題は、この時点で一応の決着がついていた訳であります。
 しかしながら、時を同じくして、平成12年、地方分権一括法が施行されたことに伴い、また合併特例法の期限、平成17年3月が迫るにつれて、今度は、地方分権の受け皿という新たな視点から、「市町村の自主的・主体的な合併」という名のもと、「左手にアメ、右手にムチ」と揶揄される国・県主導の強力な市町村合併推進策が推し進められることとなりました。いわゆる「平成の大合併」であります。
 こういう背景のもと、平成12年12月には「山口県広域行政推進要綱」が策定され、新たな合併の枠組みとして光市・大和町の1市1町の合併パターンが示され、その中光市・大和町はクラスター分析の結果によると生活関連指標における強い結びつきが見られ、相互の関心も強く、地域の諸活動の中心となる都市としての機能充実強化等が期待されると述べられております。
 末岡市長は、このような時代の変化や新たな枠組みという状況を受け、合併問題に対する取組みを再検討するため、合併パンフレットの作成をはじめ、合併シンポジウムや市民ふれあいトークの開催、さらには市民アンケートの実施等、広く市民の皆様への情報提供と意見集約に努めてこられました。
 一方、議会においては、平成12年6月に、これまでの「都市づくり特別委員会」を「合併問題調査特別委員会」と改め、守田委員長を先頭に真摯な議論が行われた結果、平成13年12月議会において「相手方を特定することなく合併を進めるべきである」という意見が多数意見として報告されたのであります。
 こうした状況や隣接市町村の動向も踏まえ、末岡市長は、平成14年6月議会において「大和町との合併を出発点とする」という方向性を示し、その後行われた市長選挙において、4市3町の合併を公約とする候補と争った結果、16000票対8000票という、ダブルスコアに近い数字で、圧倒的な支持を受けたわけであります。
 また、市議会においても、平成14年6月に、再度「合併調査特別委員会」を設置し、合併の枠組み等について議論を重ねた結果、先程、阿部委員長からの最終報告にありましたように、大和町との合併は、将来の広域合併のスタートとして協議する時期にきていることを確認したところであります。
 このように、光市の合併の流れは、市長選挙結果からみる住民の意向、あるいは特別委員会の報告からみる議会の意向、ともに現時点では、解決すべき課題はあるものの、大和町との合併という流れにきていることは事実であります。
 一方、周南合併につきましては、5月まで周南市の市長が決まらないという現実や下松市の現在の動向からして、少なくても合併特例法の期限内の合併という条件からすれば、余りにも不確定要素が多く、現実的な選択肢ではないと断言せざるを得ません。
 特に、昨今の4市3町合併論は国や県の「合併は市町村及び住民の主体的な判断によって行われることが基本」というかけ声とは裏腹に、どこか外からの一方的な押し付け合併という感が否めません。
 こうした状況を考えますと、今、まさに大和町との法定合併協議会を設置し、市民が大和町との合併について議論できる、正確で責任ある情報の提供を行う時期にきていると私たちは強く感じているところであります。その協議会の中で、真摯な議論が深められ、市民に広くて深い情報提供の重要性は言うまでもありません。
 地方分権の流れが本格化する今日、市町村に求められるものは「自己決定、自己責任」であります。私達は、自らの判断として大和町との間において「自主的・主体的な合併」に向けた議論を始めるべきです。そのためには、今、本日この場で、光市・大和町合併協議会の設置について、全ての議員が心をひとつにすることが必要であり、このことを議員の皆さんに強くお願い申し上げまして賛成討論といたします。