1人ひとりの通学路を緊急点検

 

 

瀬戸内タイムスより  

 広島市、茨城県常陸大宮市で下校中の女児が殺害されるという事件が相次いだことから、光市教育委員会は5日、児童生徒1人ひとりの登下校路の緊急点検を市立の全小中学校に通知した。
 11月22日に広島市で発生した事件は、木下あいりちゃんが1人で下校途中、通学路のアパート前で犯人に襲われた。
 今月2日、常陸大宮市で起こった事件は、吉田有希ちゃんが学校から500メートル離れた三叉路で同級生と別れ、1人で近道を帰る途中、襲われたらしい。ふだんは三叉路まで迎える祖母が事件当日は来られなかったという。
 市教委は、登下校路の緊急点検に当たり、

@子供が1人にならない対策を講じる
A危険箇所への対策を講じる
B緊急点検結果や学校の対策を保護者へ知らせ、協力を依頼

するよう求めた。
 これを受け、各学校では

@1人ひとりの子供たちが誰と下校し、どこから1人になるかなど詳細に把握し、地図を作成
A複数による下校の実施
B教職員による登下校時の校外指導、引率や巡回などの実施
C保護者や地域の防犯ボランティア

等への協力要請などに取り組んでいる。
 また、島田中学校では保護者の判断により自家用車で送迎してもよいと文書で連絡したという。
 さらに、子供が危険を予測し回避する能力を高めるような指導にも力を入れ、防犯ブザーの確実な携行も指導。防犯ブザーは平成16年度から小学生全員に支給しており、今年度の中学1年生には小学時代に引き続き、携行するよう指導している。
 今年度に入り、警察からの不審者情報は2件で、これまで事件発生には至っていないが、市教委では不審者情報への対応も徹底したいという。