新たな泉源を開発へ

 
(三島温泉健康交流施設建設工事)

 

瀬戸内タイムスより  

 9月定例会での補正予算の歳出で目立つのは、三島温泉健康交流施設建設事業として泉源調査委託料など462万円を計上し、三島温泉の新たな泉源開発に乗り出すこと。
  三島温泉の泉源は昭和35年、民間業者により開発された。島田川の河床の地下200メートルからポンプで汲み上げている。湧出量は毎分110リットル。含弱放射能(ラドン)=ナトリウム・カルシウム=塩化物冷鉱泉で、現在の温度は18度。基準(25度)よりも低いが、成分が基準を上回っているため、温泉として認められている。
 問題は泉源が島田川の河床下にあること。維持管理に多額の経費がかかるうえ、45年経ていることからパイプが老朽化し、ポンプも旧式。島田川の河床ではなく、その周辺、できれば同施設地内に、新たな泉源を求めたいという。
 市は泉源調査で新たな泉源を確認することができれば、早ければ12月定例会にもボーリング工事費を予算化し、工事に入りたい考え。
 なお、健康交流施設は、山口県の島田川河川改修事業に合わせて三島憩いの家が撤去されるのに伴い、市民の交流・憩いの場、健康づくりの場として建設される。合併に伴う新市建設計画の「笑顔があるれる健康と福祉のまちづくり」の重点施策として位置づけられている。
 計画によると、17年度は基本構想で、18年度から20年度にかけて用地購入、実施計画、施設建設などに取り組み、20年度中のオープンを目指す。総工事費は約9億5000万円の見通し。
 また、施設の建設事業にPFI方式(民間資金やノウハウ等を活用して公共施設を整備したり、公共サービスを提供する手法)を導入することを検討している。