十施設に含有の可能性

 

 

 瀬戸内タイムス 

 アスベスト(石綿)による健康被害問題に関し、光市はアスベスト対策庁内連絡会議(会長・津村秀雄助役、22人)を設置、19日第1回会議を開いた。
 アスベスト問題は昭和62年、文部省(当時)が全国の学校施設で使用状況の実態調査をするなど対策が進められ、公共施設などで除去工事が行われた。
 しかし、文部省の前回調査では対象箇所が普通教室の天井など一部に限られ、アスベストと判定するための参考製品も3種類だけだったことから、数多くの対策漏れがあるとされる。このため、最近になって事業所でのアスベスト被害が社会問題化したのをきっかけに、文部科学省をはじめ、各省庁が全国調査を実施している。
 光市では各部が調査に取り組んできたが、情報を一元化して総合的に対策を進めるため、ようやく庁内連絡会議を設けた。
 第1回会議では、建設部建築住宅課が進めている調査の現時点での内容を報告。市の施設168か所を設計図でチェックしたり、目視した結果、10か所にアスベストが含有されている可能性があることが分かった。
 10か所が保育園1か所、小学校2か所、中学校1か所、公民館3か所、他の施設3か所。大和地域が5か所を占める。
 いずれも昭和62年の調査時には対象外だったが、今回再調査して判明したもので、19日10か所でサンプルを採取。環境調査機関に分析を委託したが、結果は2ヶ月後の見通し。
 連絡会議では分析結果を受け、除去工事などの対策を検討していく。
 なお、市民から11件の問い合わせ・相談が市に寄せられているという。


問い合わせ 光市役所 総務課庶務防災係まで 72‐1400(内線244)