4月から庁舎内全面禁煙

 

 

瀬戸内タイムスより  

 光市は4月1日から、本庁者をはじめ、市の全ての施設内を全面禁煙する。健康増進法で定められている受動喫煙(他人のたばこの煙を吸わされること)を防ぐためで、施設内の全面禁煙は県下13市では萩市に次いで2番目。
 光市の受動喫煙を防ぐ取り組みは、平成9年に本庁舎で禁煙タイムを設けたのが始まり。13年からは分煙(喫煙する空間を分けること)を実施。分煙器(たばこの煙を吸い込み、浄化して排気する器機)17台を購入し、喫煙所を設けている。
 しかし、分煙器を置いたからといって受動喫煙防止が充分というわけではない。例えば、本庁舎玄関ロビーの喫煙所は、周囲が壁などに遮られていないため、たばこの煙が拡散しがちだ。
 このため、市立光総合病院は平成15年5月、受動喫煙防止が明文化された健康増進法25条の施行に合わせ、院内全面禁煙を始めた。「あいぱーく光」は16年5月から、大和支所も17年4月から庁舎内全面禁煙としている。
 さらに、今年4月から本庁舎や教育委員会、消防本部、水道局、公民館、文化・体育施設など全ての市の施設で庁舎内全面禁煙に踏み切ることにした。
 本庁舎には館内の3ヵ所に喫煙所があるが、いずれも4月から閉鎖。喫煙者は1〜3階の屋外・ベランダに1ヶ所ずつ設けられた喫煙所を利用する。撤去する分煙器は売却する。
 庁舎内全面禁煙を知らせる手作りポスターを張り出しており、4月からは市職員だけでなく、訪れる市民にも協力を求める。
 一方、市立小中学校は18年度中に学校敷地内全面禁煙に踏み切る。市教育委員会が児童生徒の健康を守るため、校舎内禁煙から一歩進めて敷地内は全面禁煙する方針を出し、各学校が実施することになった。
 すでに岩田小が今年2月1日から学校敷地内全面禁煙をスタートさせたのをはじめ、島田小、上島田小、浅江小、光井小、周防小、塩田小、三輪小、束荷小、大和中の9校が4月1日から実施予定。他の6校も実施時期を検討している。
 県内13市のうち、全ての施設内を禁煙としている庁舎内完全禁煙は萩市だけ。このほか、山口市が本庁舎の1階に市民用喫煙室があるだけで、他の施設内は全面禁煙。下松市と柳井市も本庁舎内を全面禁煙としている。他の市は分煙。
 また、学校の敷地内全面禁煙は平成15年から旧小郡町が実施したが、市町村単位の敷地内全面禁煙は県下では、まだ少ない。
 ところで、このように受動喫煙防止を進める一方、光市に入る市たばこ税は18年度当初予算に3億1710万円を計上。税率アップの影響を受け、前年度当初(2億8400万円)よりも増加している。