定例会
5.学校教育について

@体験学習の効果
光市内の小中学校では、活動を含んだ様々な体験学習が行われています。学習時間、学習時間外、ボランティア活動と取り組み内容は様々ですが、光市といえば、海での体験学習が豊富にあるように思いますが、残念ながらほとんどないのが現状です。
地球環境の危機が増大していく現代に生きる私たちにとって、環境と自然のバランスの大切さをより正しく理解することが、ますます重要になってきています。風、波、自然との触れ合いを通して、胸の中に必ず眠る「環境、自然を大切に思う心」を呼醒すような体験、自然との一体感、自然の大切さ、「やれば出来る」といったチャレンジ精神は、ウォータースポーツの実体験から学びとることができます。 ヨット、シーカヤック、ウインドサーフィン、アウトドアスクール等、海を活かした体験学習を県の交流村と連携して、学習する機会を持つということをどのように考えておられますでしょうか。
授業で学んだ自然の摂理・法則・現状・知識を、「五感」をフルに使って直接体感することにより、更なる学習意欲を掻き立て「自ら行動する、自ら学ぶ、自ら考える」力をつける体験学習になるでしょう。
地元ならではの体験学習を、ぜひ県の交流村と一緒に取り組んでいただきたいと思っています。


答弁
近年、人間関係の希薄化が進む中で、子どもたちの豊かな成長に欠かせない、多くの人や社会、自然などと直接ふれあう様々な体験の機会が乏しくなってきております。
議員仰せのとおり、体験学習は、豊かな人間性、自ら学び自ら考える力などの「生きる力」の基盤としてとらえることができ、生活体験や自然体験などの体験活動の機会を豊かにすることは極めて重要な課題と考えております。
お尋ねの海に係わる体験活動についてですが、現在、小学校の多くが宿泊学習として光青年の家を利用し、安全面に配慮しながらカヌー研修に取り組んでおりますし、カヌー研修に野外炊事やオリエンテーリング等の活動を組み合わせることで、体験活動の内容をより充実させるとともに、海や山などの自然とのふれあい通して、自然のすばらしさを学ばせております。
 さて、現在、山口県スポーツ交流村においては、光市の特徴である豊かな海を活用したウォータースポーツを楽しむ事業等が実施されております。これらにつきましては、光市子どもふれあいセンターが発行しております情報誌「わくわくドキドキ」にも取り上げ、小・中学校の全家庭にも配布し、広く事業等への参加をよびかけているところでございます。
 なお、本施設の学校教育における利用につきましては、これまでの各学校の体験学習における取組みや児童生徒の実態等も考慮しながら、新たな体験学習の場として広く紹介していきたいと考えております。




Aスポーツ・芸術の支援体制
また、21世紀における子供達の様々な活動は,少子化や学校週5日制の完全実施の趣旨も踏まえた上で,運動部、文化部の活動と地域の活動が十分に連携しながら,指導者の確保や環境面での充実を図ることが望まれるでしょう。また,スポーツや芸術への興味や関心が満たされていない子供達に対しては,様々なニーズに応じた環境を整備するとともに,意欲のある子供に対しては,しっかりとした目標を持って積極的に取り組むことができるような支援体制を整えるなど,社会全体で子供たちに夢と希望を与え,生涯を通じた豊かなスポーツ・芸術ライフを実現することが必要であると感じています。
光市において、スポーツ、芸術の支援体制はどのようになっているのでしょうか。個人活動というより、秀でた日本を代表する子供たちの才能を、多方面から支える支援体制が必要ではないかと思いますが、お考えをお示しください。


答弁
学校におきましては、児童・生徒が生涯にわたり楽しく明るい生活を営むことができるよう、健康・安全で活力のある生活を送るための基礎づくりや、音楽活動や美術の基礎的な能力を伸ばし、豊かな情操を養うための教育活動をすすめるとともに、日々の学習におきましては、どの子にも基礎的・基本的な学力を身につけさせることはもちろんのこと、発展的な学習の場も用意するなどの取組みをしているところでございます。
 中でも、小学校では、同好の児童を持って組織し、共通の興味・関心を追求する活動を行うクラブ活動、中学校では、各校の教育計画や生徒の実態等に応じて、選択教科の持ち方を工夫し、その中で課題的学習、補充的・発展的学習など多様な学習が行えるように計画しております。
また、行事面においては、小学校では、光市水泳記録会や光市陸上記録会への取組み、光市音楽会への参加、光市学校美術展や読書感想画への取組み、各種の作品募集への自主的な応募等が行われており、中学校では、部活動の指導等、生涯スポーツを視野に入れた教育活動や小学校と同様の芸術面における取組みを行っているところであります。
 いずれも、児童生徒に多様な活躍の場を設定するとともに、自らの興味・関心等に基づき、運動的、芸術的な能力をさらに伸ばせるよう支援しているところでございます。
 なお、議員仰せの支援体制につきましては、学校教育のみならず、生涯にわたって学び続けるという生涯学習の大きな枠の中でとらえ、その時々の子どもの発達段階に合わせ、他の関係機関との連携もとりながら計画的、効果的に進めて参りたいと思っております。