定例会
2.光市立病院について

@病院改革の進捗状況は
今までに病院改革として、また選ばれる病院として多くの問題点をさまざまな角度から質問させていただきましたが、外部的にも内部的にも随分改革されてきているように感じています。
その中で、今年度「医療の質の向上」「療養環境の整備」「地域医療連携の強化」の3つのキーワードを掲げて取り組まれておられますが、現状におけるそれぞれの進捗状況をお聞かせください。
さらに、合併に向けての将来的な方向性を踏まえ取り組まれておられると思いますが、特に人間ドックや健康診断についてのお考えをお聞かせください。健康は自分の感じや見かけだけではわかりにくいものです。日頃健康に自信がある人でも、検査をしてみると、かくれた身体の異常を発見することもあるでしょう。人は40歳を過ぎると、がん、心臓病、脳血管障害などの生活習慣病にかかりやすくなるといわれます。一年に一回は健康チェックを受け、安心した生活を送りたいと考えている方は多いと思います。以前質問した政府管掌健康保険の健診の対応を、今後取られるお考えがあるのかもあわせてお答えください。


答弁
 市立病院では、「市民に選ばれる魅力ある病院を目指す」との経営理念のもとに院長以下全職員が患者さんに安心して治療していただけるよう日夜努力しているところでございます。
 ご質問の病院改革の進捗状況でございますが、まず「医療の質の向上」につきましては、職員の資質向上を図るため、各種学会への医師の参加や研究発表、また看護師、検査技師など各部門での専門研修会へ積極的に参加し、職員の資質向上に務めているところでございます。加えて質の向上を図るための医療機器の充実につきましては、マルチスライスCTや電子内視鏡システム、放射線画像システムなど18品目の高度医療器械を整備することとし、既に発注しているところでございます。
 次に「療養環境の整備」でございますが、6人部屋の一部を解消するための工事や浴室の改修工事につきましては、近く入札を執行することとなっております。また病室へは、ベッドサイドチェアやロッカーを配置し、入院患者さんの療養環境をより快適なものに整備することとしております。
 次に、「地域医療連携の強化」でございますが、医療は急速に高度化、専門化してきており、情報化の進展とあいまって医療サービスに対する患者さんや家族の期待は益々高くなってきております。患者さんの診断から治療、経過観察、在宅療養、福祉など一連のサービスは、一医療機関のみでは対応が困難でございまして地域における保健・医療・福祉の各機関の連携が重要となっております。こうしたことから当院では、地域の病院・診療所との連携を推進することを目的に、光市医師会と合同での症例検討会の開催や定期的に保健・福祉関係者との協議会を行うとともに、この4月からはメディカルソーシャルワーカーを採用し、保健・医療・福祉機関と連携したサービスの提供に努めているところでございます。また、先月末には院長が市内のケアマネージャーの研修会において医療・福祉・保健の連携について講演を行ったところでございます。これは、院長に限らず他の職員についても出前講座として対応しているところでございます。
 最後に「政府管掌健康保険の検診の対応」についてでございます。当院には、人間ドックや各種検診で年間約1,900人が受診されており、外来患者さんと一緒に受診されております。人間ドックに関しましては、今まで病院の都合により受入に限界がありましたが、このたび市内の旅館組合の協力も得て宿泊の体制を整えることが可能になると思っています。議員さんには、独立した検診センター的なものをとのご質問と考えますが、この点につきましては建物の改修等が必要となり現状での実施は困難でございます。