定例会
1.新市の市長選について

4月の臨時会におきまして、合併関連議案が可決され、10月4日の新生「光市」の誕生に向けて両市・町のすり合わせが進行中とお聞きしております。
県内の多くの広域合併が、なかなかうまくいかない中、光市と大和町の合併につきましては市民の方々に特に関心のある問題につきましても、大方の支持を得て、市長のいわれる「合併のモデル」に一歩近づいたと考えております。
このような中、10月3日をもって失職する市長や議員の後援会の動きがあちこちで噂されるようになり、まだ何もしていない私も準備を始めなければならないのかと思っております。
さて、末岡市長は、新生「光市」の誕生に向けて力を尽くされましたが、その新生「光市」の最初の舵取りである市長選への立候補につきまして、市長はどのように考えておられるのかまずお尋ねいたします。
他地区の合併に比べて、スムーズにいった合併と言われてはおりますが、新市の課題は多く、相当の努力を要するものと思っています。新市の課題を例示して頂き、それに対してどのような姿勢で取り組むのか、あるいは市民にどのような提案をしていくのかお尋ねいたします。



答弁
 2年前の6月議会において、私は皆様を前に、市長選挙への決意を述べさせていただき、大和町との合併を公約として掲げ、市民の皆様の負託を得て、今日まで、その実現に向け、まい進してまいりました。
 こうした公約を実現すべく、昨年3月10日には議会のご議決をいただいて、光市・大和町合併協議会を設置し、本年4月21日に開催された臨時市議会において、合併関連議案のご議決を得て、翌22日に、県知事に合併申請を行ったところであります。10月4日の合併に向けての手続きは、県議会の
議決を経て、8月初旬には総務大臣の告示が予定されるなど、県と国における手続きを待つのみとなりました。協議会の会長でもあります 私にとりましても、深い感慨と感動で胸がいっぱいの思いであります。この間、常に大局的な見地から 熱心な議論をいただきました 協議会委員の皆様や両市町議会の皆様、そして、光市と大和町との合併に惜しみない ご支援とご協力を賜りました総ての皆様方に対しまして、この場をお借りし、心から感謝と敬意を表したいと思います。さて、我が国におきましても、地方の議論抜きの「三位一体の改革」の推進をはじめ、地方自治の根幹に関わる制度改革、さらには、地域経済の低迷など、新市を取り巻く環境は厳しさを増しております。こうした課題以外にも、合併後の一体感の醸成をはじめ、少子高齢化対策、環境教育問題、地域経済活性化、協働・共創社会の実現、さらには行財政改革の推進、等々、重要かつ緊急を要する課題が山積しておりまして、こうした行政課題は、「改革」と「刷新」によってのみ解決できるものと確信しております。
 折りしも、国においては「地方にできることは地方に」という方針から地方分権が本格化しており、また、経済再生や雇用の促進を目指し、構造改革特区や地域再生構想など、これまでにない取り組みが
進められ、今後 ますます 地方の知恵と能力が試される時代となりつつあります。こうしたことから、新生「光市」におきましても、冠山総合公園などの既存ストックを活用し、これまでの「コンセプト」や「仕組み」にとら囚われず、発想を大きく転換し、市民自らの生産活動から生み出された 身近な経済交流や 市内外の人々との交流などが行なえる場として 活用することにより、地域の再生を図ってまいりたいと考えております。いよいよ市民念願の合併が実現しつつありますが、合併は目的ではなく、合併により「まちづくり」が完結するものではありません。そして、新たなまちづくりが始まろうとしている今、ひたすら市民の幸せを願い、常に「改革」と「刷新」を断行し、そして「合併」を進めてきた私には、感慨に浸る時間は無く、感傷に流されることも許されないのであります。新市とそこに暮らす人々が「幸せ」を実感できる「心豊かで人が生きつづけるための生活空間」を創造し、新市が未来に大きく羽ばたいていくためにも、「改革」と「刷新」を継続することが、私の使命であると確信しておりますし、市民の皆様の負託を得て、新市のかじ取り役として、新生「光市」の市政運営を担ってまいりたいと考えております。しかしながら、現時点では、これまでお力添えをいただきました関係各位や組織・団体の皆さん、そして、新しくまちづくりを ともに していく皆さんとも ご相談し、改めて記者会見という場で、私の意思や政策を明らかにしたいと考えております。ご理解と ご支援を賜りますよう、よろしく お願い申し上げます。