定例会
2.学校教育について

@ IT教育の可能性
地域イントラネットを使った教育の実践を行なっているつくば市は、IT教育を学校教育の大きな柱の一つとして捉えています。
光市は、地域イントラネットが完備され、学校を含む公共施設においては、IT環境は全国的にもトップレベルにあると思っていますが、その利用についてはまだまだ、有効利用されていないのが現実です。
つくば市では、子どもが変わる・先生が変わる・学校が変わるという3つのキーワードが、学校IT教育推進プログラムにあります。子どもが変わるは、学校の枠という「内」からそれを越えた「外」へ主体的に働きかけることにより「学び方が変わる」であり、先生が変わるは、子どもの個性を生かしたひとり一人の学びのサポート役となることで「教え方を変える」であり、学校が変わるは、学校という枠を取り払い、様々な人と協力し合って、研究を進めていくことで「学校の枠が変わる」であると考えられます。
外に出て調査活動し、そのまとめを手段としてコンピューターを使いながらまとめていき、発表等をTV会議を使って他校との話し合いにまで発展させるという授業を行なっています。ここでは、あくまでもコンピューターを使うことが目標ではなく、道具としての利用が子ども達に大きな夢を与えているように感じました。
さらに、千葉県柏市では、市内の小・中・高・大と学生とのかかわりをうまくIT教育に生かしています。特に大学の全面的な協力により、パソコンに強い学生がボランティアとして活動していることも大きな効果が生まれています。光市においても、ソフトウエアセンター、コンピューターカレッジが市内にありますが、こういう活動が出来る可能性があるということではないのでしょうか。
また、17000を超える教育用画像素材(デジタルコンテンツ)を利用した授業も進んでおり、教師が素材を授業に活用したり、また教師が作成した素材もシステムの中に簡単に組み込める仕組みになっています。しかし、これを教師が利用するときには、前もっての準備が重要であり、教師がコンテンツに使われてはいけないということを教育委員会は強調されておられました。光市におきましては、これらのことも踏まえ、今後どのようなIT教育構想を持っておられるのか具体的にお聞かせください。

答弁
IT教育の可能性についてでございますが、議員仰せのとおり、光市は地域イントラネットが整備され、ハード面でのIT環境は県内でもトップレベルにあります。 
 その有効利用につきましては、市内の国公立幼・小・中学校の教職員でもって構成している光市情報教育研究会で、これまでも各管理運営要項・規約の整備、教職員の効果的な利用方法の研修などを中心に活動してまいりました。
 今後は、全小・中学校にパソコンが設置されたことから、授業での活用の仕方についての研修の充実や教材コンテンツの開発、ビデオ編集のコンクールを通しての技能研修など子どもたちが興味関心を高め、知的好奇心をそそるような授業の工夫改善及び学力向上のために研修内容の充実、発展に努めたいと考えております。
 また、今後、ネットワークならではの掲示版やテレビ会議を使って、他校との情報交換や意見交流の場など活用方法について、特定の学校をモデル校にして研修を進めることも視野にいれながら研究を進めてまいりたいと考えております。
 いずれにいたしましても、議員ご紹介の他市の取組みを十分に参考にさせていただき、今後ともIT教育の充実に邁進してまいりたいと存じます。