定例会
1.光市立病院について


@スタッフの資質向上
 病院改革、信頼回復、生き残りをかけた病院経営等々・・・今までに様々な角度から光市立病院へ私なりの質問を展開してまいりました。今、少しづつではありますが、旧態依然とした体質が動き始めたような、そんな気がいたします。これも、院長を初め、多くのスタッフの方のご努力であることはいうまでもありません。
今回の質問にも、多くの議員さんから病院についての問題が提起されましたが、今何が一番必要なのか・・・それは医療技術の進歩に伴う医療の高度化、多様化、さらには高齢化社会への進展といった社会環境の変化の中で医療需要に的確に対応するため、医療スタッフの資質の向上を図ることが何よりも重要であると感じています。さらに、患者サイドに立った、心の通じるスタッフでなければならないことはいうまでもありません。
しかし、現状は思いとは裏腹に、毎日の煩雑な業務に追われてしまっているのが現実なのではないでしょうか。
能力の向上も、心の豊かさも、外部に出てみなければ理解できない、習得できないこともたくさんあります。少ない予算とはいえ、まず今までの職員の研修等の状況をお聞かせいただき、改革できる生きた研修に取り組んでいただきたいということを強くお願いしたいと思っています。
今後の取り組みとして、どの程度の計画を考えておられるのかお聞かせください。

A信頼関係の構築
 医療機関は、患者さんと医療スタッフの信頼関係によって成り立っていると思います。しかしながら、安心と安全を求める光市立病院のことについては、何かと誤解をされたままの情報が蔓延しているように感じております。
昨年の12月議会でも、このような発言がありました。「病院の薬を警備員が運んでいるという事を聞いたが、安全面でそのようなことがあってはならないのではないか」という発言・・・いったい現状はどうなのでしょうか。これは一部の例にすぎませんが、疑問や不安が取り除けるような正しい情報、すなわち安心安全な病院としての情報公開ができる体制づくりを早急にお願いしたいと思っています。

答弁

まず1点目の「スタッフの資質向上について」でございますが、
議員ご案内のとおり、飛躍的に進歩する医療技術の高度化・専門化等に対応するため、また医療ニーズに的確に対応できる職員の育成は、医療機関においては非常に重要な課題であります。
 このような認識の下、当院では医師、看護師、その他技術職員の学会や研修会への参加につきましては、積極的に推進しているところでございます。
 因みに、昨年4月から今年の2月までの参加状況を申し上げますと、医師、看護師、その他技術職員の学会や研修会への参加は計152回で延べ177人、
事務等その他職員では、計23回で延べ27人となっております。
 その外に、病院の全職員を対象とした接遇研修の実施や看護師による院内の研究発表会、また光地区消防組合と共催で、医師、看護師、消防職員を対象に2ケ月に1回救急対応の研修会を実施しております。
 この研修会は、当院の麻酔科の医師を講師に、救急担当の看護師と消防職員の発案により自発的な勉強会が発展したもので、毎回80人前後の参加者がございます。
 また、医師会との共催による症例検討会の開催や医療・福祉・保健の関係強化を目的に「あいぱーく光」との関係者会議の開催を計画しているところでございます。
 いずれにいたしましても、限られた予算の範囲内ではありますが、今後もあらゆる機会を捉え職員の資質向上を図ってまいりたいと考えます。

 次に、2点目「信頼関係の構築について」でございますが、
医療機関は、患者さんと医療スタッフの信頼関係の上に成り立っていることは議員仰せのとおりとおりでございます。
 昨年の12月議会におきまして、「病院の薬を警備員が運んでいる云々」の発言がありましたが、その後、早速関係者から事情を聞き調査いたしましたが、そのような事は無く、全くの事実無根であるということをこの場を借りまして断言しておきます。
 薬につきましては、特に安全性の確保が絶対のものであり、一昨年10月からの院外処方実施後は薬剤師が病棟へ進出し、患者さんに対し服薬指導をすることも実施しているところでございます。
 現在当院では、新院長のリーダーシップの下、種々の委員会を立ち上げ病院
の改革・刷新に努めているところでございます。そしてその一つに広報委員会がありまして、院内広報誌の発行や当院のホームページの充実について検討を重ねているところであり、情報の開示に努力することにより病院へのご理解をいただけるようにしていきたいと思っております。