定例会

3、子育て支援の充実

地域に密着した公民館での支援


子育て支援の充実としては、今までにもさまざまな角度からの提案が出されてきました。現在光市においても、多くの取り組みがおこなわれておりますが、更に充実したネットワーク作りがこれからの課題ではないでしょうか。1つの方法として、地域に一番密着している公民館での子育て支援活動が充実することが、支援体制の強化と相乗効果として世代交流の場にもなるのではと考えます。インターネットで調べてみても、子育て支援事業として公民館の一室を開放したり、公民館を中心に支援の輪を広げている自治体が多く見られます。
川口市では、子育ての専門家である保育士を配置し、市内の公民館の一室を週2回午前中開放しています。子供の遊び場、子育て相談、情報交換の場として利用でき、滑り台やおもちゃなど、乳幼児に適した安全な遊具で自由に遊ぶことができます。核家族化や生活スタイルの変化により、家庭・地域のつながりが希薄化し、青少年を育む環境は混沌とした状況です。この中で親は子育てについて戸惑いを感じたり、相談する相手がいなかったりして不安を感じている保護者もおられます。そこで、乳幼児とその保護者を対象として各地区公民館で地域住民が子育てについて気軽に語り合い、子育ての情報の提供や交換、加えて啓発を行う場を設定し、地域で子どもを育む基盤作りを行っているのです。
また、新潟県の湯沢町では月1回、子育てに関する情報をカレンダーにして、対象0〜3才児の家庭に届けられます。公民館では、子育て支援センター、保育園、保健センターと協力して「ゆざわ子育て支援ネットワーク」をつくり、子育て事業を行っています。
光市でも、子育て支援としてチャイベビステーションを中心に、育児不安等についての相談窓口や乳幼児・保護者同士が情報交換・交流ができる子育てサロンなどを開設しています。また市民の方の自主的活動で、週1回乳幼児を対象としたふれあいサークルを行っているボランティア団体もあります。単独の子育て支援は個々に素晴らしい活動をされているのですが、光市においては、もっと連携のとれた、地域に密着した支援が必要だと思っています。ボランティア活動の方の力も借りて、地域の公民館が支え、一緒に支援していただくことは非常に意味のあることだと考えます。他市を見習って公民館で、地域のみなさんにお手伝いしていただきながら、チャイベビステーションでおこなわれているおもちゃネットの活用、子育て相談、ほんの読み聞かせ等さまざまな取り組みが、定期的に行われる子育て支援を、ぜひ確立していただきたいと思いますが当局のご見解をお伺いいたします。

答弁

少子高齢社会の到来とともに、女性の社会進出や核家族化、ひとり親家族の増加など、子供を取り巻く環境も著しく変化し、社会全体で子育てを支援し、安心して子供を生み育てられる社会の構築が求められています。こうした中、子育て支援の拠点施設として、あいぱーく光内に子育て支援センターを開設し、多様化する子育てニーズに適切に対応し、不安や悩みを持つ親の負担軽減や子供の健やかな成長を目的に事業を実施しているところでございます。
一方、市内の各保育所では、保育所の持つ専門的機能を地域のために活用する事業として、未就園児の集団体験入所や乳幼児を持つ保護者への育児講座、三世代交流事業などを実施し、それぞれの地域での子育て支援の役割を担っております。
市といたしましても、こうした事業については一定の助成を行い、事業の推進を図っているところでございます。
議員から、地域の公民館を活用した子育て支援の実施についてご提供いただきました。現在、当市におきましても、議員ご承知のように地域のボランティアの方や民生委員などが主体となり、公共施設を利用した子育てサロンが開催されております。ここでは、参加している保護者同士の交流や情報交換、子育ての先輩からアドバイスを受けるなど参加者から大変喜ばれているところでございます。また市としましても、この子育てサロンへ、チャイベビステーション等の職員を派遣し遊びや相談活動などの支援を実施しております。この他母親教室を母体とした、生まれ月毎の育児サークルや、母子保健推進員が中心となり開催する輪づくり事業など、多種多様な活動が展開されているところでございます。
こうした市民を中心としたさまざまな取り組みは、地域におけるコミュニケーションの増進、地域での子育て支援、ひいては児童虐待防止等にもつながるものと考えており、今後ともこうした活動のネットワーク化を図るなど、さらに輪が広がります様、可能な限り支援してまいりたいと考えているところでございます。ご理解を賜りたいと存じます。