定例会

2、光市立病院について

危機管理の対応は


今、世界中の人を脅かしている新型肺炎「重症急性呼吸器症候群」いわゆるサース問題は、中国・台湾・香港そしてトロント、近隣諸国へと、予想の出来ない事態に多くの人々が不安な毎日を送っています。そして、いつ私たちの身近に起こるか分からないという恐怖から、未だ解放されていないのです。
 WHO(世界保健機関)をはじめ、世界中の医療機関が懸命な調査・研究を行っていますが、病原体や感染経路の特定、治療法の開発には今しばらく時間がかかると思われます。
  現在、日本国内では、SARS患者は出ていませんが、諸外国との交流が盛んである国際都市東京では、今後も発生しないとは言い切れません。他にも結核、新種の伝染病など、様々な問題がいつ起こるかわかりません。光市立病院としても、これらの問題に正確な情報とともに、いち早く対応するための用意は出来ているのでしょうか。市民を守る一番の安心・安全を確保するための対策は取られているのでしょうか。この春から、新院長を迎えて新たなスタートを切られたわけですが、その取り組みの中で、これらの危機管理に対する対応はどのように考えておられるのか、ぜひ新院長にご答弁頂きたかったのですが、叶わないということで非常に残念ですが、新たな方針等も併せてお答えいただけたらと思います。

答弁

国民の生命・健康が守られるべき医療機関において、危機管理対策は安全な医療サービスの提供とともに最も重要な課題の一つであると認識しているところでございます。
当院におきましては、病院長をトップに副院長、診療部長、総看護師長など各部署の責任者で構成する「安全管理委員会」、また、院内感染に対処するための「感染対策委員会」等各種委員会の設置及びマニュアルを作成してその対応に努めているところでございます。
因みに、最近問題となっております「新型肺炎SARS」への対応についてご紹介いたしますと、新型肺炎SARSが心配される方から事前に診察希望の連絡があった場合、あるいは事前連絡なしに直接病院に来られ診察を希望される場合等、想定されるケースごとに診療体制及び24hの連絡体制等についてマニュアル化した「重症急性呼吸器症候群(SARS)への対応について」を作成し、医師をはじめ看護師等全職員にその対応について周知徹底を図ったところでございます。
いずれにいたしましても、正確な情報の把握とその共有化及び迅速かつ的確な対応に努めてまいりたいと考えております。
新院長の下、新たな方針についてのお尋ねでございますが、6月10日の広報で新院長と市長の対談を紹介させていただいておりますが、その中でも述べておりますように、守田院長のビジョンはいろいろある訳でありますが、すぐにでも実践したいと考えておりますのが、地元の医師会や地域の医師との連絡を今以上に強化し、地域医療の充実を図っていくこと、そして、市立病院の理念である「市民に選ばれる魅力のある病院」になるため、病院職員全員が一緒になってたゆまぬ努力を続けてまいる所存でございますので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。