定例会

3.ごみ問題について

・市民リサイクル実践型施設

  リサイクルに関して、今住民の大きな要望の一つは、ゴミを家庭内にストックする期間の短縮だと思います。以前先輩議員さんが質問された件ですが、日進市の施設で、資源ゴミが常時搬入できる施設のことを紹介されました。それは休館日の月曜以外は資源ゴミをいつでも持ち込め、平日で約300人、土日には500人が訪れ、20品目以上を受け入れている資源ゴミが、月50トンの予想をはるかに上回り、200トンにもなるという施設です。その他にシルバー人材センター直営の子供服やおもちゃのリサイクルショップもあり、本のリサイクルもしています。管理棟の屋根には太陽光パネルがあり、室内のミニ水族館では市内の川でとれた魚が泳いでいるそうです。 まさしく環境学習の館であり、そして市民のニーズを積極的に取り入れた館でもあります。こういう施設こそ優先度の高い事業ではないでしょうか。という質問に対し、ゴミ収集に対する住民ニーズや、消費者である市民の役割を実践していただきやすいシステムを構築するためにも、実施主体や財源も含め、詳しく研究をしてみたいというふうに考えておりますとご答弁されました。これこそ、市民のみなさんの意識改革と、実践施設として今求められているものではないのでしょうか。今後さらに企業・行政そして地域の商店・市民の方の連携や協力で完全な循環型社会をつくっていかなければなりません。予算をかけずに、今ある施設等の有効利用の可能性はあるのでしょうか。研究された経過等を踏まえお答え下さい。

答弁
 以前紹介された日進市の市民リサイクル実践型施設の事例については、資料等により検討を進めてきたが、現段階では、後畑不燃物処理場に係るリサイクル施設の建設によって変更が見込まれるごみの分別区分等が流動的なことから、家庭内でのごみストック期間の短縮を民間事業者との連携によって進めている。
 資源回収業者のご協力を頂き、市が月1回、可燃粗大ごみとして収集している「新聞・雑誌・段ボール等の古紙類」や、「古布・古着等の繊維類」のほか、適正処理困難ごみとして市で回収していないバッテリーも含め、コンテナボックスによる24時間体制での引き取り回収が可能となっている。缶・ペットボトル・食品トレー・牛乳パック等については、スーパー等で店頭回収のご協力をいただいている。
 他の資源ごみについても、家庭内でのごみストック期間の短縮とリサイクル率の向上に向け、民間企業との連携を今後、更に進めていきたい。
 次に、環境学習面での施設は、ごみだけでなく環境分野全体を対象とした総合的な拠点施設が必要だと考えている。この機能については、現在建設計画が進んでいる後畑不燃物処理場に係る新リサイクル施設の活用や既存施設の有効利用、更には環境団体とのパートナーシップ等を含め検討してみたい。