定例会

1.学校教育について

@プロジェクト会議について
  中学校教師の不祥事問題を機に、19名のプロジェクト会議を発足させ、先日5つの提言を出されましたが、その内容は改革していかなければならないという意欲と、みなさんそれぞれの熱い思いが伝わるものでした。全国で問題教師が出るたびに、多くの教師が同類に思われてしまい、今まで以上にやりにくい環境であることもお察しいたします。教師といえども、ほとんどの方がその責務に必死であることは十分理解しているつもりです。しかし、教職に就いても先生としての資質がなく、人間性に問題のある教師が今なお教師として生徒に関わっていることも現実ではないのでしょうか。まずこのような教師に対して、今後どのように対処されようとしているのか、また指導等も併せてお聞かせください。

答弁
 先の不祥事を受けて設置いたしました「教職員の資質向上に関するプロジェクト会議」において、活発な議論がさなれ、その協議結果を「教職員の資質向上を期するための5つの提言」としていただいたところである。
 この5つの提言については、それぞれの学校において努力すべきもの、行政主導によって解決すべきもの、また学校と行政の連携によって解決を図っていかなければならないものがあろうかと判断している。
 この提言をもとに、15年度に設置予定の「光市教育開発研究所」の重点項目の1つに、教員の資質向上対策を位置づけたところだが、研究所での取り組み成果としての、教員の意識改革、自己改革への反映を期するとともに、学校現場における管理職の具体的な指導、助言のもとでの、教員の自己評価や自己点検を介しての成果を期待している。
 教員に求められる資質の基本要素である人間性、社会性、専門性を常に陶冶かつ向上できる教育環境条件の整備が私に課せられた使命と思料し、不断の努力を続けてまいる所存。


A学校図書館について
 この4月から12学級以上の小中学校に司書教諭の配置が行われますが、光市では計画どおりの配置がかなうと聞いております。もちろん増員ということではなく、現状の人数で資格者がいるということですが、教育の中で今後どのような計画があるのでしょうか。また、今まで配置のなかった中学校への図書指導員(学校司書)を一人配置されるようにお聞きしています。このことに関しましては、当局のご努力に大変感謝いたしております。しかし、一人でどのような図書の整理や指導をされるのか具体的な事をお答え下さい。さらに、各学校図書館が、調べ学習の授業や、自然に親しめる場所になるため、どのような計画をお持ちなのでしょうか。お答えください。

答弁
 4月より学区図書館法が施行されますが、司書教諭配置計画については、12学級以上の学校に配置をし、それ以外の学校については、従来どおり、図書館担当教員の配置を予定している。
 学校司書については、小学校には今までどおり7校に3名の図書指導員を配置し、司書教諭や図書館担当教員との連携のもとで、今まで以上の図書館整備や図書指導の充実に努める。
 また、中学校についても、15年度より、国の緊急雇用制度を活用して、1名の図書整理員を市内4中学校にローテーションで配置する予定。小学校と同様に、司書教諭や図書館担当教員と連携をとりながら、先ずは図書館が、生徒たちにとって使いやすく、読書の楽しさや読書にふれあう場となるように、図書館整備を中心に行ってもらう。
 司書教諭や図書館担当教員を中心に、指導員との連携を密にしながら、学校図書館が調べ学習の授業の場や、自然に親しめる場となるように、利用方法貸し出し方法等を、学校の実態や児童生徒のニーズに応じて、創意工夫していただくよう指導している。

Bサンホームとの連携強化
  サンホームに関しては、今までも多くの議員さんから問題提起されておりますが、現在、各小学校の敷地内に建てられたもの、又は空き教室を利用して学童保育が行われております。管轄は福祉ということになっています。形式的には教育委員会の管轄ではないうことになりますが、今後さらに福祉と一緒になって連携を密にしていくことが、子供たちにとっていちばんの安心・安全につながるのではないでしょうか。しかし現実は学校間でかなりの格差があり、職員の意識にも大きな差があるように感じています。私が考えている連携とは、単に業務の連携ということではなく、心の問題なのです。サンホームの運営自体、非常に曖昧な部分がありますので、教育委員会の連携といっても何を意味されるか理解に苦しまれるかもしれませんが、一言でいえば、現場の声、それはサンホームの先生であり、学校の先生であり、さらには父兄の声なのです。子供に一番環境の良い安心した支援に進んでもらいたいという思いで、連携をとっていただきたいということなのです。それは福祉だけの問題ではないのではないでしょうか。今の教育委員会としてのサンホームに対する見解をまずお聞かせいただきたいと思います。

答弁
 サンホームは、健全な児童保育の一環としての留守家庭児童を対象とした事業で、いずれのサンホームも、校庭、空き教室など学校内に設置していることから、当然のこととして学校現場における先生方とは密接な関係にあると認識している。しかし、その関わり内容については、先生方の自主的対応が基本であるので、学校間の格差は否めないことが想定される。
 今後は、現場の声を生かしながら、時代の要請に的確に対応できるためにも、今まで以上の連携強化を図っていきたい。