定例会

2.学校教育について 

@小・中学校への学校司書配置
  この問題は、しつこいくらいに問題提起しておりますが、先日私は、個人的に岡山市の小中学校各1校づつの学校司書の方にお話を伺いに行ってまいりました。岡山市は全部の小中学校に、あたりまえのように学校司書が置かれています。光市の今の現状は、小学校7校へ3人の学校司書の方が掛持ちで配置されています。司書が全く置かれていない中学校へ、一人でも試験的に置いていただく努力をお願いしたいと思っています。
  今回、私は岡山市内の中学校の保健体育の授業の風景を見て、大変中身の濃い面白い授業に驚きました。教師と学校司書の方との連携で授業が進められ、非常に活気のあるものでした。
小学校は言うまでもなく、光市でも効果の上がっている現状が常に子供たちに提供されているとお考え下さい。司書教諭と学校司書とは役割が違い、それぞれに大切な部門である事を今回痛感して帰りました。
光市の子ども達にも、一日も早く岡山の子ども達と同じ環境を作ってやりたいと思うのは私一人ではありません。どうぞ、中学校へ一人でもいいですから、学校司書を置いていただく事を強くお願いしたいと思いますがいかがでしょうか。

 

答弁

 学校司書の配置につきましては、現在、小学校7校に3名の図書指導員(学校司書)を掛け持ちで配置しておりまして、その成果等につきましては、ご承知のとおりかと存じます。9月議会でもお答えいたしましたように、現在の3名の図書指導員の配置を、15年度も継続して配置が叶うように努力しているところでございまして、来年度より配置されます司書教諭や図書館担当教員との連携のもとで、今まで以上の、図書館整備や図書指導の充実が叶うものと期待しているところございます。
 さて、中学校への学校司書の配置でございますが、議員ご承知のように、来年度から12学級以上の学校には司書教諭が配置されることとなっておりますことから、本市では、4校中2校は配置がかないません。しかしながら、学校運営において公平を期す上からも、学校図書館の運営における学校間の格差が出ないようにする必要があり、その対応策等について検討しているところでございます。ご理解いただきたいと存じます。


A国際性豊かな子どもに
  平成13年度の光ふるさと人材育成事業として、中学生10名(同行1名)カナダへ・小中学校教員1名イギリス・高校生4名オーストラリアと16名の方が貴重な体験をされています。国際交流派遣事業は約10年の歴史がありますが、これからは、もっと必要な分野ではないかと思っています。この経験を、どのように活用されているのかお聞かせください。
   また先日の国際交流での講演で、元外交官の先生がお話された中で、今でも心に残っている言葉があります。それは、これからの日本人の教育に必要な事は、国際性のある主張を持つこと、そしてその主張を堂々と発言しがんばる事だといわれたことです。国際性豊かな子どもを育てるためのこれからの計画をお聞かせください。

 

答弁

  国際感覚を身につけ、国際社会に対応できる人材の育成は時代の要請であり、国際性豊かな子どもを育成することへの議員のお考えには全く同感するものでございまして、今年度も中学生10名、高校生4名、小学校教員1名をそれぞれカナダ、オーストラリア、オランダへ派遣したところでございます。
いずれも、ホームスティ等を通じて、学校で学んだ語学力を実践しながら、外国の自然や歴史、文化を見聞し、友好親善を図るなど素晴らしい体験をしており、短期間ではありますが、その成長ぶりを実感したところでございます。
その成果は、学校の文化祭等の機会を通して報告されておりますが、臨場感あふれる体験談を聞くことにより、他の生徒にも幅広い国際的視野を与えるなど、その影響力は大きく、国際理解教育の観点からも、大きな成果があったものと受けとめているところでございます。 
 この経験の活用につきましては、現状、教育の場での体験報告等が主体となっておりますが、今後は、光市国際交流連絡協議会などとの連携を図る中で、海外派遣者が国際交流事業の担い手となれないか検討してみたいと考えているところでございます。
 なお、国際性豊かな子どもを育てるための取り組み状況について2、3紹介してみますと、上島田小学校ではAETを招いて3年生から6年生を対象とした英会話授業の実施、韓国の小学校との交流会の開催、島田小学校では、アメリカの小学校との絵画の交流など、国際理解・国際親善に向けての取り組みがなされております。
 いずれにいたしましても、国際性豊かな子どもを育成することは、これからの教育に課せられた大きな課題でありまして、国は本年7月、「英語が使える日本人」の育成のための戦略構想を発表し、計画的な取り組みをはじめた段階であります。本市といたしましても国の政策推進を注視しながら、総合的な学習の時間などで積極的に取り組まれるよう指導してまいりたいと思っております。
ご理解賜りたいと存じます。


B特色ある学校づくり
   子どもの育つ環境の過程に、スポーツ・文化・芸術に触れ興味をもつことは大変重要な事だと考えています。
   今、市内各小中学校では、独自の特色ある学校づくりに努力されている事と思います。その取り組みを、もっと地域の方、更には市内の皆さんに知ってもらう事など、必要なのではないかと考えます。今までとは違った形で、地域の方に協力していただける事もあるのではないでしょうか。さらに、子供たちに、もっと大きな発表の場をつくることで、それぞれの子どもの意欲が違ってくるのではと考えます。今の現状と今後の課題についてお伺いします。
   また、平成23年に2巡目の山口国体が開催されると聞いておりますが、光市の開催種目・会場等の進捗状況と、良い成績を上げてもらうための子ども達のスポーツの強化や、スポーツ振興等をどう結びつけようとしておられるのかお伺いします。

 

答弁

  今学校では、児童・生徒の身近な生活の中にある、例えば自然・人・施設・産業といった固有の教育条件を生かし、特色ある教育活動を推進しているところでございます。
 そうした学習の様子を、日曜参観日や参観週間などで保護者や地域の方々に見ていただいたり、学校だよりやPTA広報で紹介したり、また、文化祭などで発表したりするなど、それぞれの学校で工夫を凝らした学校紹介をしております。
 特色ある学校づくりのためには、地域の方々のご協力とご支援が必要不可欠でございまして、今後とも生涯学習サポートバンク等も活用していきながら、学校をサポートしていただける人材の開発に努めたいと考えております。
 また、平成23年の山口国体についてでございますが、県の教育委員会と競技力向上対策本部が、これは仮称でございますが、「トップアスリート育成プラン」を作成しているところでございます。
 平成15年・16年・17年の3年間をかけて、会場と開催種目を順次決定、公表されると同時に、競技力の向上のための施策が示されることとなっているところでございまして、具体的なものは、現在のところ出ていないというのが現状でございます。県の方向を見定めながら、今後検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。