定例会

エコミュージアム計画について

今年度は、第三次光市総合計画の後期基本計画の最終年度ということで、その成果や来年見直される計画に、より充実したものをという思いで少し問題提起させていただきます。今回はその中のエコミュージアム計画についてお尋ねしたいと思います。

    行政に窓口を

室積半島は、象鼻ヶ岬や御手洗湾など自然環境に恵まれるとともに、海商通りなどかつて北前船の寄港地として栄えた古い歴史と町並みが残されています。これらの恵まれた歴史的・文化的・自然的資源を生かしながら室積半島を中心に町全体を一つの博物館と見立てて、各種資源の連携と活用により、地域活性化につとめるという計画の中で様々な取り組みがなされました。その歴史を伝え残すために、勉強会を重ね、今では海商通りに来られる多くの方に観光ボランティアとしてがんばっておられるグループもあります。一年を通じて普賢まつり、花火大会、海水浴場、市の有形文化財にも指定されている秋祭り、フィッシングパーク、海商通りの観光客など、市内外からの方の観光も多いところです。光ふるさと郷土館が整備され、海商通りとしてもさらに充実されると思っていたのですが、なかなか思うようには運んでいないのが現状ではないでしょうか。前回も様々な角度から提案させていただきましたが、室積の地域活性化に関わるこの計画を充実していくためには、総合的な窓口を行政で持っていただかないと出来ないのではないでしょうか。なぜなら、今の現状は、海商通りのこと、郷土館のことなど様々な問題を前向きに相談しようと思っても、総合的な窓口がないために、ここはこの部署で、ここからは別の部署でと言われ、横の連携が取れずになかなか前へ進みません。せっかくの計画を中途半端なものにしないためにも、是非窓口を創っていただきたいのですがいかがでしょうか?

     郷土館を中心とした海商通りの充実

郷土館を中心とした海商通りの充実として、ふるさと郷土館の歴史資料館としての中身の充実。また、今そのままになっている泉邸ですが、危険な状態なので取り壊して駐車場にする予定とお聞きしましたが、将来的には、その跡地に、室積発掘の館と題して、室積ならではの歴史的人物、たとえば松岡洋右さんの紹介など、また知られていない室積の歴史を詳しく紹介するコーナー、たとえば象鼻ヶ崎・峨媚山周辺の説明、瀬戸内の魚などを紹介する資料館として充実してほしいと思います。また、ヨットマンたちのための寄港地として室積を整備することにより、さらにまた新たな観光地として道の駅ならぬ海の駅として展開出来るのではないでしょうか。海から、陸からと観光客の流れが室積に期待する要素は充分あります。さらに、海商通りにこれから出店される方、すでに出店されている方への支援、郷土館内での陶芸などを体験できるコーナー、海に関わる食事処など、観光客が充分楽しめるような内容にするため、まち全体の方の協力の下、もっとスタートした時の構想を見直して進めていただきたいと思います。今のままでは、ここにふるさと郷土館がある、ここに何があるといった単一的な感じで、周りと連携の取れた海商通りとしての流れが全く感じられないのではないでしょうか。もう少しつながりを持ち、地域性を生かすことにより、中途半端なものでなく、海と陸からの観光客が楽しめる海商通りとして発展していくのではないでしょうか。具体的に考えれば、どう改善するべきか今の現状を調べて、実際に担当の課の方が歴史の勉強会にも率先して参加していただくとか、身近な声と実情を体で感じていただきたいと思いますが、どうお考えでしょうか?

       陶芸の里づくりのための環境整備

以前にも質問させていただいた事ですが、岩屋・伊保木方面の陶芸の里も計画の中で非常に大きなポイントになろうかと思います。自然環境・歴史のまちだけでなく陶芸のまち室積としてのイメージも併せて定着することによって、海商通りとの流れも自ずと充実してくるのではないでしょうか。たとえば、郷土館でやっている陶芸教室を陶芸の里の伊保木公民館に移し、さらに里づくりの充実を図り、尚かつ郷土館の資料館としての充実とする。また、浅江小学校の余裕教室での陶芸教室もあえて陶芸の里に移すなど、地域全体を陶芸の里として多くの人の流れを創ることも活性化につながるのではないでしょうか。道路事情など環境整備の面では、まだまだ充分とは言えませんが、来年見直されるエコミュージアム計画の中で、陶芸の里としての支援をさらに具体的に充実していっていただきたいと思っています。