定例会

 環境問題について

 

私たちは、これまで限りある地球の資源を大量に消費し、大量に廃棄してきました。そうすることにより得てきた豊かさは、今では私たち自身の存在をも危うくしてしまうほどの環境問題を引き起こしています。このような大量消費・大量廃棄の社会から、廃棄物の再利用・再資源化を可能な限り行わなければなりません。

@分別収集計画の成果

平成7年にいわゆる容器包装リサイクル法が施行されまして、光市もそれに基づきまして、光市分別収集計画を策定されました。そして5年間の期間計画ではありますが、3年ごとに見直しをするローリング方式をとっており、本年度は見直しの時期でもあります。

光市のごみ問題に対する対策は、県内におきましても評価が高いともお聞きしております。

さて、容器リサイクル法案は、自治体、あるいは再商品化を義務付けられた企業に配慮した結果、相当中途半端な所があるといわれております。

例えば、平成9年から分別収集の対象となるべきペットボトルは、当市だけではなく、県内のほとんどの市町村で対象品目からはずされております。収集体制が整わないからです。

しかし、快適で安全な生活環境を維持していくための分別収集計画であったのですから、それなりの成果があったと考えます。

丸2年を経過した中で、様々な取り組みの中で、どのような成果があったのでしょうか。また、今後の問題点をお聞かせ下さい。

A平成12年度からの分別収集の対象品目

さて、平成12年から、新たにプラスチック性包装容器、紙製包装容器、段ボールが分別収集の対象となり、プラスチック性包装容器の中のトレーを細分化しても良いことになるそうです。段ボールはすでに対象としている当市としては、ペットボトル、プラスチック性包装容器、紙製包装容器を対象品目とするのでしょうか。

B今後のリサイクルの拠点

現在容器リサイクルの拠点としては、後畑不燃物処理場でしょうが、これまでも何回か同僚議員の質問にもあがりましたが、埋め立てごみの増加で、寿命も短くなってきているここの対策について、考える必要があるのではないでしょうか。

近隣の岩国市を例にあげると、最近リサイクルプラザという素晴らしい施設がしゅん工されました。この施設では、ごみを効率よく資源化処理し、だれでも利用できるリサイクル工房を開放し、不燃物・可燃物のその後も配慮し、安全対策にも十分な対策が図られています。

市民のごみに対する意識改革として、資源回収量をもっと増やすことを考え、学校・PTA・自治会・婦人会等登録団体制度を更に増やし、広報活動の強化と、奨励金の増額を図ることも提言されています。このことは、経費の節減・地域コミュニティー・リサイクル運動にも役立ちます。

ごみ作戦の極意として1,ごみを出さないこと 2,徹底してリサイクルすること

3,埋め立てする最終量を減らし、処分場の延命を図ること が考えられますが、とにかく、「ごみを自分の家から出したらもう終わり」という考えを改めない限り、ごみを減らすことは不可能です。ですから行政は、市民のリサイクルに対する意識を今以上に高め、啓発活動に努力することが大切なのではないでしょうか。

このことについては、どのようにお考えでしょうか。




答弁

栗田市民部長

「ごみの分別収集計画」は、容器包装リサイクル法の施行に伴い策定することとなったもので、光市では平成8年に策定いたしました。

 既に光市では、独自の4分別の収集体制を実施しておりましたので、収集体制の強化と資源ごみの分別排出の徹底を図ったこと、合わせて、昨年3月から実施しております不燃物の指定袋制の導入により、リサイクル率も、17.4%で、県の平成8年度の実績より高い数値になっております。

 今後のリサイクルの拠点についてですが、現状どおり、後畑不燃物埋め立て処理場でと考えております。今後ともごみ環境を始め、市民のリサイクルに対する、意識の高場や啓発活動に努めて参りたいと考えております。