定例会

3、今までの主な質問に対する進捗状況について

@市民と一緒に取り組む環境対策
 今年3月議会において20年4月に稼動予定のリサイクルセンターに向けた啓発に関わる専門職員の配置と、全自治会に対する指導、市民啓発の具体的な取り組みについて質問いたしました。その後の進捗状況をお聞きしようと思いましたが、先行議員の質問で、ごみの分別に関しては、19年10月からを施行期間とし、それまでの市民啓発に関する計画等、ある一定の理解は致しました。しかし、300あまりの自治会、並びに事業者への説明・協力等について、本当に充分なのでしょうか。またセンター稼動まで、専門職員の配置は、かなり重要になるものと思っています。そのあたりも含めた当局の考え方を伺います。

<答弁>
 3番目の1点目「市民と一緒に取り組む環境対策」についてお答え申し上げます。
 ご案内のように、平成20年4月から、リサイクルセンターが正式に稼動することに伴い、今後は、リサイクルセンターの処理ラインに沿った新しい分別体制の確立を図る必要があります。
 このため、本年4月、環境事業課に新たにリサイクル推進担当係長を配置し、これまで、新しい分別体制の在り方や市民への啓発方法等について調査・研究を進めてきたところでございます。
 なお、自治会に対する指導、市民啓発等の具体的な取組みについてのお尋ねにつきましては、※先行議員にお答え申しておりますので、要望として受けとめさせていただきたいと思います。

<※先行議員答弁>
 リサイクルセンターの稼動に伴う新しい分別体制への移行に関するお尋ねでありますが、ご案内のとおり、リサイクルセンターでは5ライン7系統で搬入ごみの処理が行われる予定であり、今後は、この処理ラインに沿った新しいごみの分別体制を確立することが必要となります。
 そこで、現時点における新しい分別の考え方でありますが、現在、埋立ごみとして収集しているものを、プラスチック製容器包装類、その他プラスチック類、乾電池・ライター・蛍光管・ビデオテープ類の有害ごみ及び埋立ごみの4種類に細分化する予定としております。この結果、現在、有害ごみの収集方法については検討中でありますが、有害ごみを1分別とカウントした場合、可燃ごみや資源ごみと合わせた新しい分別の種類は、現行の11分別から14分別となります。
 次に、新しい分別体制への移行時期でありますが、今後、リサイクルセンターでは、平成19年12月から20年1月にかけて試運転を行った後、平成20年4月から正式に稼動する予定となっています。
 こうしたスケジュールを背景に、試運転の段階で分別された一定量のごみが必要となること、正式稼動までには新しい分別体制を確実に確立しておく必要があること等の理由から、周南東部環境施設組合や下松市とも協議の結果、平成19年10月から、新しい分別体制に移行したいと考えております。
 次に、これらの新しい分別体制に対する市民への啓発でありますが、新分別体制へのスムーズな移行を図るためには、市民への積極的かつ効果的な啓発活動が必要となります。
 このため、新年度の早い時期にごみ減量等推進委員さんの研修を行った後、各自治会や各種団体等を中心とした、きめ細かな住民説明会の開催に努めてまいりたいと考えております。
 また、各種パンフレット類につきましては、これまで、多くの議員より貴重なご提言を頂いておりますので、こういったご提言等を踏まえながら、市民にわかりやすいパンフレット類の作成に努めてまいりたいと考えております。

A幼児期から保護者参加型環境教育を
 幼児期から保護者と一緒にとり組む環境教育の実践に向けて、その後、各所管とどう協議され、具体的に19年度から活かされるのか伺います。
 また、教育現場で実際にどの様に取り組まれるのか、教育長さんのお考えも併せてお願いします。

<答弁>
 2点目「幼児期から保護者参加型環境教育」についてお答え申し上げます。
 申すまでもなく、ごみ問題は、子どもからお年寄りまで全ての市民の理解と協力が不可欠であり、こうした市民との協働体制を構築するためには、各世代に適応した啓発活動や教育活動の実践に努めることが必要であります。
 議員ご提言の幼児期からの環境教育の取組みでありますが、環境事業課では、現在、小学校4年生を対象に塵芥収集車を活用した出前講座を実施しており、子どもたちに大変わかりやすりと好評を頂いております。
 今後は、通常の収集業務との調整等いくつか解決すべき課題もございますが、引き続き、関係各課と協議を重ねながら、幼児を対象とした講座の開催や、さらには、子どもだけでなく地域や家族と共に学べる学習機会の提供など、その可能性について検討してまいりたいと考えております。

<答弁>
 続きまして、教育委員会所管分についてお答え申し上げます。
言うまでもなく、学校は児童・生徒が一日の大半を過ごす生活の場であることから、学校における環境教育は、児童・生徒に大きな影響を与え、環境保全への理解と取組の意欲を育成し、ひいては生涯学習の基礎になるものと認識しております。
 議員仰せの、「家族ぐるみで環境を守る取組」を、学校での環境教育の具体的な実践で捉えてみますと、「総合的な学習の時間」での環境保全の取組以外にも、小学校社会科では「1週間に出る家庭のゴミの量」、中学校技術・家庭科では「資源を有効活用するための家庭における工夫」等の中で、日々の生活が環境にどう影響しているかを、家族ぐるみで振り返る学習にも取り組んでいるところでございます。
 このような成果は、「列島クリーン大作戦」や「クリーン光」への、保護者と児童・生徒の積極的な参加にもつながってきていると認識しております。
 今後もより一層、市長部局と連携し、環境出前講座等を積極的に活用するとともに、平成20年度稼働予定のリサイクルセンターや、恋路クリーンセンター等の環境施設見学を組み入れた現地学習等を通して、子どもたちが学んだことが、家庭や地域の中へと広がり、「環境にやさしいまちづくり」へとつながっていくよう環境教育の充実に努めて参りたいと存じます。

B図書館・学校図書館の充実
 今年3月に光市子どもの読書活動推進計画が策定されましたが、利用者の立場に立った利用しやすい図書館運営、さらに図書館司書・学校司書教諭・学校図書指導員などによる連絡調整会議の実施による連携等に関し、どのような協議が行なわれ、改善されようとしていくのかお聞かせ下さい。
 また、学校図書館の充実には、図書指導員の全校完全配置が必須であります。来年度に向けた当局のお考えを伺います。

<答弁>
 3番目の3点目、「図書館・学校図書館の充実」についてお答え申し上げます。
 まず、図書館についてでございますが、子どもの本との出会いを確保する読書環境の整備や図書館の利便性の向上は、心豊かな子どもを育てる観点から、極めて重要な課題であると認識しているところでございます。
 このことから、昨年4月開館の大和分室にも児童コーナーを設置するなどハード面はもとより、ソフト面では、読書環境の整備を図る観点から、赤ちゃん絵本コーナーの設置、読み聞かせボランティアの養成、語りや絵本の読みあいの会の開催、祖父母を対象とした孫への絵本の読み方講座、市内小中学生の読書感想画展を実施してきておりますが、来年度は、読み聞かせボランティア養成講座の上級コースなどを実施し、読書環境のさらなる整備充実に努めてまいりたいと考えております。
 また、学校図書館との連携でございますが、本年8月8日に、学校司書教諭の「光市小学校図書館部夏季研修会」に、本市の図書館司書が出席し、読み聞かせの指導をするとともに、学校等からの依頼に対し「読書のつどい」等でのおはなし会への派遣や、総合学習に対応した資料の収集など、学校司書教諭或いは学校図書指導員と連絡を取り合いながら、団体貸出制度を実施しております。現在、三者が揃った連絡調整会議は実施しておりませんが、今後、子どもの読書環境づくりに向けたネットワークの強化・充実に努めたいと考えております。
 いずれにいたしましても、地域や市民における生涯学習や情報センターの拠点となりますよう、とりわけ、地域・学校との連携による子どもの読書環境の整備や、利便性の高い図書館となるよう、実現に向けて努力してまいりたいと考えております。
 次に、学校図書館の充実でございますが、これまでにも議員さんをはじめ多くの議員さんからご意見やご提言をいただいているところでございます。
平成15年に学校図書館法が改正され、12学級以上の学校には司書教諭の配置が義務付けられておりますが、市内の小・中学校におきましては、すべての学校に司書教諭の資格を持った教諭が配置されております。
 図書指導員につきましては、平成17年度から現在の5名体制で運営しており、司書教諭と連携しながら本の整理や紹介、学校図書にかかる広報等、児童・生徒の読書活動の支援をいただいているところでございます。
 図書指導員につきましては、年度当初に情報交換の場を持っておりますし、学校においても必要に応じ司書教諭と図書指導員が協議しながら、学校図書館の利活用を推進しているところでございます。
 図書指導員による教育効果は十分認識してはおりますものの、厳しい財政状況もございますので、当面は学校、図書館との連携を密にし対応してまいりたいと考えておりますのでご理解のほどお願いいたします。