定例会


○まちづくりにおける土地利用構想について

@冠山総合公園入り口、及び室積沖田の企業所有地に対する光市の考え方
 まちづくりには、大きな視点に立ったグランドデザインが必要です。今回の総合計画案にも、都市空間整備構想の中に少しふれられておりますが、基本的な環境整備における土地利用構想については示されておりません。総合計画の中に、長期的な視点で具体的に示される必要があると考えます。
 特に、最近取り壊され整備された冠山総合公園入り口、及び室積沖田の企業所有地については、まちづくり対話集会にも意見としてあがってきておりました。近隣のみなさんからは、いったいこの広大な企業所有地は今後どうなるのだろうかという声も多くあがってきています。このような私有地に対しても、先行投資という視点で、具体的な構想があれば、まちづくりも長期的に考えられるのではないでしょうか。光市としてのお考えをお伺いいたします。

<答弁>

 「まちづくりにおける土地利用構想について」お答え申し上げます。
 議員仰せのとおり、土地利用は、まちづくりや都市計画において、将来のまちの姿、いわばグランドデザインを描く上でも重要な要素でありますし、適正な土地利用はまちづくりの基礎的な条件であり、生活及び生産を通じて地域活動を推進する共通の基盤でもあるといえます。
 このため、土地利用に当たっては、土地基本法にうたわれている公共の福祉優先を基本に、本市の持つ優れた特性を生かしながら、自然環境と調和した都市の健全な発展と整備を図るため、総合的かつ計画的に進めていくことが必要であると考えております。
 このため、総合計画におきましても、従来の土地利用構想を含有するものとして、都市空間整備構想をお示ししているところであります。
 議員からは総合計画における土地利用構想についてお尋ねいただきましたが、総合計画における土地利用構想は、長期的なスパンから地域特性に応じた土地の利用誘導を図るための方向性を示すものでありまして、具体的な用地を特定した形でその活用策を記載することは想定をいたしておりません。
 しかしながら、魅力あるまちづくりを進めるためには、土地の有効利用がその基礎となるものであり、光市の個性を生かしながら自然環境と調和した健全な都市の発展と整備の方向性をお示しできるよう、さらに検討を加えてまいりたいと考えております。
 なお、室積沖田の企業所有地に関する先行取得につきましては、ご提言をいただきましたが、民間所有の用地でもありますし、取得に要する財源等の問題もございますので、現時点では方向性について結論付けることは難しいものと考えております。