定例会

2、環境美化「里親制度」の導入


@まちづくりへの協働意識の効果に期待

近年、市民の間で注目を集めている美化運動のひとつの形として「アダプト制度」があります。多くの自治体がその制度を導入し、気持ちのよい地域を作りたいという市民の想いをうまく行動につなげる仕組みに取り組んでいます。「アダプト」とは、英語で養子縁組をするという意味で、公園や道路、緑地等の公共空間を市民・学校・事業者のみなさんが里親となり、一定区域の緑化・美化・清掃活動等行うもので、これを市が支援するものです。

 市民と行政が互いの役割分担を定め、両者のパートナーシップのもとで進めていくものです。きれいな街づくりの基本は、「自分たちの街は自分たちの手で美しくする」という意識から始まります。

光市においても清掃、美化に努めておられますが、18・19年度において里親制度の検討をされ、20年度から実施される計画をお持ちですが、どのような構想なのかお聞かせ下さい。

<答弁>

 道路・公園等の公共空間、また、まちのシンボル的な文化財などの美化活動を行う、市民ボランティア活動を支援するための里親制度は、有力なシステムとして、また、協働による地域づくり、まちづくりへの意識の高揚が図られるなど、全国各地の自治体で導入されております。

 光市における美化活動の状況でございますが、多くの市民の皆さまが、玄関先の道路清掃や地域の道路・公園の草刈り、花壇の手入れ、また、クリーン光大作戦や海岸松林の植栽への参加など、市内各所で美化活動に積極的に取組んでいただいているところでございます。 道路・公園等の公共施設は、市内全域にわたりますことから、この美化活動の担い手としては、最も地域に密着し、長期に渡って活動が期待される団体として、自治会が有力であろうかと考えております。

 このことから、市民の皆さまに自発的に里親となっていただき、日常の活動を通じ、道路・公園等への愛着を深め、利用者のマナーの向上と、美しく快適なまちづくり、また、地域づくりを推進していくための有効な制度であると認識いたしております。全国には、この制度の導入事例として、様々な形での取り組みがされており、現在、この制度の調査研究をしているところでございます。

 議員からご紹介いただきました、本制度を踏まえ全国事例や、これまでいただいておりますご提言などを参考にしながら、庁内の関係所管と連携を図り、取り組んでまいりたいと考えております。