定例会
4、アスベスト対策について
 

@今後の取り組みについて
 最近、中皮腫や肺がんなどアスベストが原因と見られる健康被害が、全国で問題になっています。アスベスト問題はかつて文部省が全国の学校施設でも使用状況の実態調査をし、公共施設などで除去工事が行われました。しかし、対象が一部に限られ数多くの対策漏れがあるといわれています。最近になってアスベスト被害が社会問題化したのをきっかけに、各省庁が全国調査を実施しています。
 光市においても、庁内連絡会議で市の施設168か所を設計図でチェックした結果、学校など10か所にアスベストが含有されている可能性があるという結果が出たということですが、いずれも以前の調査時には対象外だったもので、結果は2ヶ月後の見通しとお聞きしています。
 ここで2点お伺いいたします。まず1点目は、今後連絡会議では分析結果を受け、除去工事などの対策を検討していくということですが、どのように進めていくのかお聞かせ下さい。 2点目は、解体の際、相当量の粉塵やアスベストが飛散しアスベスト汚染という2次災害が起こることも考えます。単純に地元の業者の方々にまかせて被害が生じるということになってはいけないと思いますが、業者の選択などどのように進めていかれるのかお答え下さい。

答弁
 それでは、4番目の「アスベスト対策」について、お答えを申し上げます。
 1点目、アスベストの調査結果を踏まえ、今後どのような対策を講じるのかとのお尋ねでございますが、先行議員に申し上げておりますように、サンプル調査を実施しているところでございます。  この分析結果が10月中旬には判明いたしますので、分析結果を踏まえ、目視調査を実施するとともに、飛散の恐れのあるものについては、囲い込みや 除去等の改善措置を講ずることとしております。
 次に、2点目の建物の解体時における飛散対策でございますが、解体時にアスベストが飛散することのないよう、また、解体者がアスベストを吸い込むことのないよう、大気汚染防止法や労働安全衛生法により規制が強化されており、 作業を実施する際は、保健所や労働基準監督署へ届け出ることとなっております。
 また、解体に伴って排出される廃棄物は、特別管理産業廃棄物として、適正に処理することが義務付けられているところでございます。
 なお、業者選定についてお尋ねをいただきましたが、非飛散性の建材等については、適正に処理できる市内業者で対応が可能と思いますが、飛散性の吹き付けアスベスト類については、専門業者へ発注することになるものと考えておりますので、ご理解をいただきますよう、お願い申し上げます。