定例会
1、おっぱい都市宣言にふさわしい施策を
 

@おっぱい都市をもっとアピールしよう
光市は、平成7年3月24日に世界へ向けて、おっぱい育児と地域ぐるみの子育て支援を推進し、「母と子と父、そして人にやさしいまち」を目指す「おっぱい都市宣言」を発信しましたが、合併後失効したため先の6月議会で改めて「おっぱい都市宣言」が決議され、新たな産声をあげることができました。  以前から、おっぱい都市宣言に関して多くの自治体からの視察要請があると聞いていますが、残念ながら市内には一目で分るような表示もなく、今ひとつアピール度に欠けています。市民のみなさんからも看板やマスコット、イメージキャラクターなどシンボルが必要ではないかと言う声を聞いています。 私も本庁・あいぱーく光など、主だった公共施設に何もないのは疑問に思っていました。市民の皆さんへのPRにもなり、職員全員の周知徹底も含めて、おっぱい都市宣言のシンボル的なものを作り、アピールしていくべきだと思いますがご所見をお伺いいたします。

答弁
 本市では、本年3月に策定いたしました「次世代育成支援行動計画」、「ひかりっ子未来プラン」に基づいて、ライフステージ全体に係る子どもの子育てと子育て支援を推進する中で、おっぱい育児をはじめとする保健事業や子育て支援策を展開しているところでございます。本年8月7日に実行委員会を中心とする多くの市民の協力のもと開催されたおっぱいまつりは、市民へ母と子のふれあい、母性・父性の育成など「母と子と父、そしてやさしいまち」を目指した「おっぱい都市」光市をアピールしているものであります。議員仰せのおっぱい都市宣言のPRでございますが、議会で決議をいただいた重みも踏まえまして、各種「子育て」事業の推進にあたって、主旨の啓発はもとよりご提言の方法も今後、事業を推進する中で参考とさせていただきたいと存じます。




A子育てするなら「光市」の施策を
近年、各自治体の子育てサービスを調べて住居を決めるという若いご夫婦が多いことに驚かされます。しっかりと比較して、子育て環境の充実した自治体を選んで転居しているのが現状です。 求められる子育てサービスとは、安くて安心してこどもを預けられる施設があることや、病気になっても医療費があまりかからないこと、遊ぶ場所が充実している等、その選択肢は広がっています。 少子高齢化が進む光市にとって、若者が住みつき活性化を図ることは最重点課題でもあると思います。医療費の助成枠拡大、就学前の支援、義務教育までの一貫した支援、学童保育の充実、遊び場の充実などハード面でもいろいろと施策はあげられますが、全てを満足させることはこの緊縮財政のもとでは難しいと思っています。しかし光市だからこそできる他市にない子育て支援策の検討は絶対に必要だと考えます。この点については、どのようにお考えかご所見をお伺いいたします。

答弁
 次に2点目「子育てするなら「光市」の施策を」について、お答え申し上げます。本市の合計特殊出生率は、平成14年度で1.52と、全国平均の1.29を若干上回っておりますが、少子化は着実に進んでいる状況でございます。 子育て支援策につきましては、基本的には、昨年度策定いたしました「次世代育成支援行動計画」により実施することになりますが、議員仰せのとおり、厳しい財政状況のもと、集中的な投資を行うことは非常に難しい面があることはご理解いただけると思います。 こうした状況を踏まえながら、特色ある子育て支援策を打ち出すためには、「おっぱい都市宣言」から「ひかりっ子未来プラン」に至る一連の子育て支援策の中で、行政はもちろんのこと、各サークルや自治会、さらには企業までを含めた地域全体が、子どもの誕生からその成長までを温かく見守っていく体制づくりが不可欠であり、また、保護者にとっても、地域全体が自分の子どもに心をくだいているという安心感が、何よりも心強いのではないかと思います。 施策の展開にあたりましては、このことを根底に踏まえ、まずは本年度スタートした次世代育成支援事業を積極的に取組んでまいる所存でございます。着実に事業を推進する中で同時に議員ご提言の「光らしさ」も実感できるよう努力してまいる所存でございます。

なお、今大阪府池田市のエンゼル条例(企業と行政が一体になった子育て支援)、兵庫県五色町の日本一人口の増える場所としての支援策が注目されています。池田市では4人目の子供が生まれた時、ダイハツから3年間車が無償貸与され、その後は安く譲り受ける事ができる、五色町では公民館の1室で高齢者が子供たちを見守る子育て支援を行っているなど、1部の施策ではありますが、他市にない特色ある少子化対策としての子育て支援が行われています。このような自治体に負けないような光市独自の施策を、現場の様々な方々と一緒になって進めていくことをお約束します。