行政視察報告

 

神奈川県川崎市(高齢者パワーリハビリテーション事業)

・視察目的

高齢者がトレーニングマシンで使われていない筋肉を動かし、寝たきりを予防する「パワーリハビリ」が注目を浴びている。健康だけでなく精神面への好影響や痴呆症状が改善したとの報告もある。要介護度が下がれば支援のための財政負担も軽くなるため、厚生労働省は次回の介護保険制度改正で介護予防給付の対象に組み込みたい考えだ。

光市においても、将来の高齢化社会を踏まえ、制度改正を視野に入れ元気なお年寄りを維持できるような予防施策を検討中である。その中で、自治体の中でもパワーリハビリ事業に早くから取り組んでいる川崎市をうかがえる機会を得、担当者等と一緒に現状を視察した。

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品川いきいき健康マージャン広場事業

☆賭けないマージャンで介護予防

「広場」事業は東京都品川区と(社)長寿社会文化協会(WAC)と日本健康麻将協会(麻将協)の協働事業。60歳以上の品川区民の健康づくり、仲間づくりを目的として、区が募集と会員登録を担当する。そして、賭けない、飲まない、吸わないマージャン(これを「健康マージャン」という)を企画・立案して、運営責任を負うのがWAC。また会場を提供し、個人成績の管理を行い、ルールやマナーに詳しいボランティアスタッフを育成し、WACとともに運営にあたるのが麻将協と、それぞれが得意な分野でこの事業を支えている。

WACと麻将協が品川区に提案したのは2000年の秋。「要介護高齢者をつくらないようにするための介護予防事業がますます重要となるが、従来のように行政の施設を使ったり、助成金を出したりするやり方は限界にきているのではないか。そこで民間の施設と民間の人的資源(ボランティア)を活用して、受益者負担の原則で、介護予防を一緒にやってみないか」という提案。

1年間の検討期間はあったが、さすが高齢者対策では一歩先んじているといわれている品川区、「GO」の決断が下され、2002年1月から3ヶ月のテスト期間を経て、品川区が主催者に加わる三者の協働事業として本格実施となった経緯がある。

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平成15年度世田谷区高齢者筋力向上トレーニング

                  (パワーリハビリテーション)モデル事業

パワーリハビリテーションとは、数種類の機器を使用したマシントレーニングを中心としたプログラムのこと。対象となるのは介護や支援が必要な高齢者の方で、立ち上がりや歩行といった日常生活でよく使う体の動きを、理学療法士などとともにトレーニングする。 パワーリハビリテーションは決して筋力の増強を目的としたものではなく、体全体において筋肉や神経が忘れかけていた動作を回復し、効率よく動作を行えるようにしていくためのものである。動作が安定し、行いやすくなってくると、例えば歩行で転びやすく外出を控えていた方などは、再び自分に自身を持ち、プログラム当初は「安定して歩きたい。」という機能的な動作が目的であったことが、「ゴルフをしに行きたい。」や「前のようにダンスしに行きたい。」という行動意欲へと変化していき精神的にも前向きになる。 このように最終的には、社会活動参加へ結びつけていき、閉じこもりを予防していくことが目的である。

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