総務文教委員会行政視察

 

 
 
平成15年1月27日(月) 
          NPO法人高知こどもの図書館(高知県高知市)
 
       28日(火)  
          ユープラザうたづの複合施設(香川県宇多津町)
 
       29日(水)  
          岡山市の学校図書館について(岡山県岡山市)
 
 
 今回の視察は、学校教育において問題提起されている学校図書館を中心にした図書館環境についてを目的とした。
 
 
 
高知市の沿革
 
 四国山脈を背景に太平洋に面した南国の都市・高知市は高知県の中央部、浦戸湾の奥に発達した県都である。約400年前、四国の覇者といわれた長宗我部元親(ちょうそがべもとちか)が施政するに至って後、政治、経済、文化の中心都市として発展し続け、さらに幕末には坂本龍馬、武市瑞山等勤王の武士を輩出し、維新の礎を築いた。
 維新後においても自由民権発祥の地として史実に明らかなところで、全国初の婦人参政権が実現するなど、その政治的伝統が培われてきた都市である。
「土佐日記」のころは海
 平安時代、今から1,000年前の高知市は海水に覆われ、浦戸湾は今よりもはるかに内陸に入り込んでいた。現在の久万川流域などもほとんど入海であった。このことは、承平4年(934) 土佐の国守を辞めて京都に帰るとき、紀 貫之が著した「土佐日記」にある「大津より浦戸をさしてこぎいづ」という文章からもうかがわれる。その後400年、大高坂山で南北二流に分かれて風光明媚な浦戸湾に注いでいた鏡川は、土砂によって次第に湾口を埋め、三角州を形成し、大高坂山を中心とした土地を出現させ、海をめぐらした要害堅固な地になるに及んで、南朝の忠臣大高坂松王丸がここに城を築いたといわれている。
中世の土佐は流刑地であったが、戦国時代に長宗我部元親が他の豪族を平らげ支配するに至って、天正16年(1588)元親もこの地に城を築いたけれども、土地低湿で雨期には洪水の氾濫に苦しみ、天正19年(1591)までわずか3年にして現在の浦戸に移したと伝えられている。
河中山→高智山→高知
 慶長6年(1601)関ヶ原合戦の勲功により山内一豊が、土佐24万石の領主に封ぜられて入国。 浦戸は近世的な城下町としての発展を期待できないとして、慶長8年(1603)大高坂山に城を築き、ここに城下町をつくった。大高坂山は、土地の地勢から「河中山」と改められたが、城下は土地が低湿であったため、連年の水害に悩まされた。このため、この文字を忌み嫌って、後の二代藩主山内忠義の時代において、さらに「高智山」と改められた。これが今日の高知市の名称の起源となっている。
人口32万人の中核都市への発展
 本市は明治22年(1889)に市制が施行された。昭和20年7月の空襲と昭和21年12月の南海大地震とで、ほとんど壊滅状態となったが、市民と行政の復興への目覚ましい努力と取り組みによって、現在は32万市民の住む中核都市として発展してきている。
 
 
高知こどもの図書館の紹介
 この図書館は、こどもの読書環境を整えることが大切だと考える大勢の人たちが力を合わせてつくられた。行政も、また市民も、それぞれが知恵と力を出し合って語り合う中で新しい形の図書館が生まれた。建物は高知県から借り受け、特定非営利活動法人(NPO法人)で運営する。開館時の本は、30年間、地域でこども文庫をしてきた人の蔵書と何人かの個人の蔵書、約2万冊がベースになった。その中から約1万5千冊を開架して選びやすく親しみやすい図書館にした。赤ちゃんの絵本から中学生・高校生の読み物、また児童文学に関するさまざまな資料の貸し出しを基本に、読書案内、ストーリーテリング、読みきかせ、情報の収集と発信など、こどもの文化のセンターとして、職員(3名)とボランティアで可能な限りの活動をしている。決して多くない蔵書数なので、公立図書館と連携をとりながら、利用者にとって身近なものであるよう努めている。
 この図書館が本と人とを結ぶ場所、人と人とがふれあう場所、こどもの自由が尊重され、こどもと、こどもに関わる人たちの心やすらぐ場所となるよう願っている。
尚、右上にある高知こどもの図書館のシンボルマークは松原誠さんがシンボルを制作し、梅原真さんがロゴとデザインをまとめた。
「こどもたちの のびのび育っていく生命力と図書館の発展をイメージしているが、見る人が自由に想像してほしい」、と松原さんの言葉。
 
【高知こどもの図書館の役割】
○児童図書(乳幼児からヤングアダルトまでを対象に)を中心とする本、その他様々なジャンルの資料が揃っており、誰でも気軽に利用できる図書館。
 §こどもへの直接サービスを行う。
 §こどもの本に関する研究を行う。
 §児童図書館員の専門性を高めるための活動を行う。
○こどもの図書館として可能な子育て支援を行う。
【沿革】
 1995年 高知こどもの図書館を作る会発足
       ”県立図書館移転後の施設をこどもの図書館に”
       第1回賛同者の集い「どんなこどもの図書館に」
       第2回賛同者の集い「学校図書館を考える」
 1996年 各地の図書館視察・県内公立図書館と交流
 1997年 第3回賛同者の集い「公立図書館にのぞむ」
       ウーリー・オルレブ氏講演会及び映画会
       県内図書館づくりの会と交流
 1998年 第4回賛同者の集い「コンピュータ化を考える」
       県立図書館移転は延期となる
       高知県より提供できる施設を提示される
       ”施設のみ県より提供を受け運営はすべて民間で”の道を選択する
       第5回賛同者の集い「語ろう、私の理想の図書館」
       「こどもと絵本の100年展」共催
 1999年 3月 「高知こどもの図書館」設立発起人会
       4月 特定非営利活動法人格取得申請
          高知こどもの図書館準備室開設
       7月 特定非営利活動法人(NPO法人)認証
       9〜11月 施設改修
       12月 高知こどもの図書館開館
 
メイト(正会員/賛助会員)の募集】
 高知こどもの図書館は誰もが自由に無料で利用できる図書館。高知こどもの図書館は、会費と寄付金及び事業収入で運営される。高知こどもの図書館のメイト(正会員/賛助会員)になって、館の維持、運営に力を貸してほし。そして、私たちの小さな図書館を一緒に育てていってほしい。
会費(年会費)
 個人正会員   一口 10,000円
 団体正会員   一口 50,000円
 個人賛助会員A 一口 10,000円
 個人賛助会員B 一口  3,000円
 団体賛助会員  一口 50,000円
 ■正会員と賛助会員、また会費の金額で 下記の特典その他での差はない。
 皆さんが一番参加しやすい形を選んでほしい。
特典
 a.年次報告を送る。
 b.講演会などの催しのご案内する。
 c.新刊情報などのニュースレターを送る。
 d.講演会、講習会などの参加費が割引になる。
NPO(特定非営利活動法人)について】
NPOとは、”Non Profit Organization”の略称で、非営利の市民公共団体のこと。多くの人々や団体の力を集めて、自由な立場ですべての運営を行う。高知こどもの図書館は、さまざまなボランティアの方と共に活動していく。
開館時間等】
○開館時間 午前10:00〜午後6:00
○休館日 火曜日・木曜日・祝日の翌日・年末年始・その他特別に定める日
○貸し出し冊数 ひとり5冊
 貸し出し期間 2週間
感 想
 NPO法人が運営する図書館として、国内で初めて開館した「高知こどもの図書館」が3周年を迎えた。食べたり飲んだりするスペースを設けたり、こども達が少々騒いでも構わないという運営方針を取ったりしていて、民間ならではの特色がある。また、一部を木の床にしたり、寝ころんでも大丈夫な空間づくり、こどもの視線で楽しめる書庫等は、本当に子供たちに本を楽しんでもらいたいと願う大人の心が感じ取られる。
 運営は、県から建物の無償貸与と水道光熱費の補助(年間約200万円)を受けているが、年間約1400万円の経費は、650人の会員が納める会費と寄付で大部分をまかなっている。年間会費は約650万円・寄付等が約400万円・その他は助成金及び自主事業の収入。自主運営として、職員(専任スタッフ)の講演料・バザー・売店・企画展等がある。経費としては専任スタッフの人件費540万円(一人月額15万円)、年間図書購入費250万円、その他資料等の費用でなかなか厳しい運営を余儀なくされている。
 スタッフのみなさんは、開館したからには子供たちのためにも、楽しい図書館になるために継続していくことが大切と考えている。利用者は子供を中心に、ヤングアダルト(高校生)の利用、総合学習として市内外からの調べ学習としての利用等確実に増えているという。また家族での利用に、お父さんの読みきかせが増えているのに驚かされるといわれる。
 子供の生きる力を育てるという事からも、小さい頃から本に触れるということは、とても大切なことだと見直され、県立・市立・民間の図書館の連携、及び各学校間との交流が今後大切になっている。しかし、もっとこういった志の高いNPO法人の図書館に、県・市の支援があってもよいのではないだろうか。意外なことなのだが、現在全く高知市からの支援がないということに、少し驚かされた。志が高くても、図書館事業といった特殊な運営にはどうしても行政の支援は欠かせないものといえる。生きる力、人間形成における不可欠な分野として、どれだけ行政が重要だと意識改革してくれ、耳を傾けてくれるかが問題だと痛感した。
 
 
 
宇 多 津 町
概 要
 宇多津町は瀬戸内海に面した香川県のほぼ中央にある。東は坂出市、西は丸亀市にはさまれた人口約16,000人、総面積8.07kuの町。7世紀後半にはすでに、海上交通の港(津)、"鵜足津"(うたつ)と呼ばれる自然港ができていて、室町時代には将軍足利義満の側近だった細川頼之公の居館が置かれ、管領の中心地として栄えた。
 また、温暖で雨が少なく、日照時間が長いという瀬戸内式気候を利用して、江戸時代中期から昭和47年の塩田廃止までは、全国屈指の塩の町でもあった。こうして古くから政治、経済、文化の拠点として発展を遂げてきた宇多津町は、人類の英知と結晶と言われた瀬戸大橋架橋を機に、広大な塩田の跡地が新宇多津都市という新しい町に生まれかわった。そして、平成11年に町制百年を迎えた宇多津町は次の時代に向かって新たな歴史を築こうとしている。
ユープラザうたづ(香川県立坂出・宇多津圏域健康生きがい中核施設)
 
 健康生きがい中核施設は、平成6年2月に策定した「香川県健康生きがい中核施設基本構想」に基づき、人生80年時代において、高齢者をはじめ県民一人ひとりが生涯を通じて健康で豊かに、かつ活力を維持して過ごせるように、その健康づくり、生きがいづくり及びふれあいづくりを支援し、促進するための総合的な機能を有する広域的・中核的な施設として県下6つの広域市町村圏ごとに整備する。
管理運営は地元が行い、その管理運営費については、地元が負担することとなっている。
 
建設費等
 約30億円(ただし、用地取得費、造成費、駐車場整備費等の基盤整備費は含まない)地域総合整備事業費(地域福祉推進特別対策事業)活用(原則75%充当)
 
 ユープラザうたづは、ホール、図書館をもつ複合文化施設。ハーモニーホールでは、各種自主事業を開催。また、各種貸会議室がある。
 ハーモニーホール
 開館時間 AM9:00〜PM22:00
      固定席は624席
 (リハーサル室・楽屋等も充実している)   
 
 
 
 視聴覚室
 開館時間 AM9:00〜PM21:00
   110インチハイビジョンテレビ設備
   90席程度
 (その他アトリエ室・会議室・研修室・和室等)
 
 
ライブラリーうたづ
 ●一般書、児童書コーナー
 ●インターネットコーナー
 ●資料検索コーナー
 ●CD、ビデオブース
 ●新聞、雑誌コーナー ほか
開館時間 AM9:30〜PM18:00
休館日/月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)、資料整理日、年末年始
香川県内に在住、または通勤・通学している方は、どなたでも無料で本が借りられる。
図書・雑誌は1人5冊まで、15日間、CDは1人1点8日間借りることができ、ビデオ、DAD、雑誌の最新号、「禁帯出」シールのはってあるものは館内のみの利用。
お話し会、紙芝居会などの図書館行事を定期的に開催している。
 
感 想
 香川県健康生きがい中核施設の整備として建てられた「ユープラザうたづ」。この施設には生涯学習施設・多目的ホール・図書館・視聴覚室等があり、総合的な役割を担っている。特に今回はその中でも図書館というエリアを注目したい。県の施設なので利用可能な人は宇多津町民だけでなく、近隣の周辺市町村・及び宇多津に勤務・通学している人を対象にした利用貸し出し図書館だ。さすがに駅の近くという立地条件や複合施設の中にある図書館だけあって、人の出入りが多く、子供からお年寄りまで気軽に利用できるよう、上手くコーナーの配置がされている。しかし、本や雑誌の盗難も多いということで、利用者のモラルの問題に頭を痛めておられる現実もある。
 また、もう一カ所目を引いたのは多目的ホールである。約650人収容の小型ホールであるが、ステージ・リハーサル室・控え室(シャワー・トイレ付き)・家族室・車椅子用コーナー等小規模とはいえかなり充実したホールである。光市民ホールはかなり前に建設されたものなので比較にはならないが、文化施設が充実した自治体は、そこに住む人の文化的意識も高める事につながると思う。
 これからは、単独施設ではなく複合的な施設のなかで、人々が色々なことに関われる空間が大切になってくると思う。また効率の面からも、非常に効果があると考える。
 
 
岡 山 市
概 要
 岡山市は、旭川、吉井川の2大河川を有しており、市西部においては隣接する倉敷市を流れる高梁川の恩恵も受け、水資源に恵まれた岡山平野に発達してきた。
 古代より吉備文化の発祥地として栄え、市西部には造山古墳をはじめ、今も多くの史跡が残っている。中世には石山城が築かれていたが、備前の中心地は福岡(現・長船町)にあり、現在の岡山の地はあまり開けてはいなかった。
 天正元年(1573)、戦国武将宇喜多直家は沼城(現・上道地区)から石山城に居城を移すと、城を大改修し、同時に城下町の建設に着手した。直家の子の秀家もこの事業を引き継いで、岡山城を完成させるとともに城下町の拡張整備に努め、岡山発展の礎を築いた。
 宇喜多秀家は関ヶ原の合戦で敗れ、替わって小早川秀秋、次いで池田家が藩主となった。寛永9年(1632)には池田家同士の国替えで、名君の誉れ高い池田光政が31万5千石で藩主となり、学問の奨励や藩政の改革などに功績を残した。その子の綱政は、元録13年(1700)に日本3名園のひとつ後楽園を築いている。その後は代々池田家が藩主となり明治維新を迎えた。
 明治4年に廃藩置県の令が発布されると岡山に県庁が設置され、明治22年6月1日、面積5.77平方キロメートル、人口47,564人で市制を施行、「岡山市」が誕生した。以後、山陽鉄道の開通や第六高等学校・医科大学の開学などもあって、岡山市は政治経済はもとより、交通、教育文化、医療などさまざまな都市機能を備えた中心都市として発展していった。
 昭和20年6月29日の大空襲により、市の中心部は一夜にして焦土と化したが、戦後直ちに復興事業に着手し、市民の復興への熱意もあって市勢は飛躍的に回復した。昭和47年には山陽新幹線が開通し、一躍、「ひかり都市」として脚光を浴びることとなった。また、昭和44年から50年にかけて周辺1市7町3村と合併し、人口は50万人を突破した。
 近年は瀬戸大橋、岡山空港、山陽自動車道など広域高速交通網の整備が進み、岡山市の拠点性は一段と高まった。平成8年4月1日には政令指定都市に準ずる権限を有する中核市に移行し、岡山市は現在面積約513平方キロメートル、人口約63万人を擁する中四国地方有数の大都市として、さらなる発展が期待されている。
学校図書館教育
 
 岡山市では、学校図書館を読書センター・学習情報センターとして活性化させ、子どもの主体的・意欲的な学習活動・読書活動を充実させることで、生涯にわたって読書に親しみ、学び続けることのできる「生涯読書人」「生涯学習人」の基礎を培いたいと考えている。
 
学校司書と司書教諭の役割
<学校司書:資料提供で子どもに「生きる力」を育てる>
 岡山市の学校司書は、利用者(子ども・教職員)の資料要求に対して最適な資料を提供する、司書資格を持った専門の職員。読書案内・読書相談等、学校図書館を活用した学習活動・読書活動を資料提供で支えている。
 岡山市では昭和30年代から市職員としての採用が始まり、平成元年度には市内の市立小・中・高等学校全校に、学校司書の配置が完了した。平成14年度、小学校83校、中学校33校、高等学校1校に各1名、計117名の学校司書が配置されている。そのうち、正規司書は49名、嘱託司書は68名で、正規司書はおおむね600人又は19クラス以上の学校に配置されている。勤務時間は、正規司書については1週間38時間45分で、基本は8時半から17時、嘱託司書は1週間36時間以内で1か月21日以内。
 
<司書教諭:学校図書館を活用した授業で子どもに「生きる力」を育てる>
 学校図書館法の改正で、平成15年4月から12学級以上の学校に配置が義務づけられている司書教諭資格を持った教員が、12クラス以上の学校に配置される。司書教諭は、各学校で学校図書館を活用した学習活動や読書指導の中核を担う。
 岡山市では、平成14年4月1日現在、小学校42名、中学校22名、計64名の司書教諭が発令されている。4月23日の「子ども読書の日」を始め、子どもを読書に誘う様々な働きかけを行っている。
 
図書資料の充実
 岡山市においては、国の図書整備に対する地方交付税措置と並行して、平成6年度以降、図書費を平成5年度の約1.6倍に増額し、ほぼ同程度の予算措置を、平成13年度まで8年間継続してきた。
学校図書館図書標準を100%以上達成している学校の割合
(平成10年度比較)
  小学校 中学校
岡山市 49.4%  24.2%
全国 29.2%  19.3%
 
平成14年度図書費予算
  小学校 中学校 高等学校
間予算総額 8,992千円 24,489千円 3,000千円
校あたり 47 0千円 765千円 3,000千円
 
公立図書館との連携
 ・1校あたり500冊を目安として団体貸付が受けられる。
 ・寄贈本や複本の中で、公立図書館で不要となった本について、保管替えにより受け入  れできる。
図書館の開館時間
 ・8時半〜16時半(毎日約7時間を開館)
 ・図書館で授業をするので、授業中も開館している。
 ・夏休み中は、一人あたりの貸し出し冊数を増やし、概ね20日程度は開館している。
司書の人件費
 ・正規司書(一人年平均750万円)嘱託司書(一人年平均350万円)総額約6億円
 
学校司書全校配置による効果
 @児童・生徒の図書館利用の向上
 Aニーズにあった資料提供
 B貸し出し冊数の増加
 C委員会活動の活性化
 D関係教員の負担軽減
 E図書費の効果的な使用
 
感 想
 一言で、あまりのレベルの違いに愕然とした。レベルというのは、学校図書館に対する意識の高さで、光市ではなかなか通らないことが、当たり前として受け入れられることの違いである。岡山の環境を見れば、いかに子供の教育環境に本が大切であるかが十分理解できるだろう。そのきっかけは、昭和27年、小学校の校長先生の熱い想いからスタートし、PTA雇用の司書誕生になった。それから約50年の歴史があり、今現在、小・中・高(中高一貫教育の高校)に学校司書が完全配置されている。学校図書館には人が居るのが当たり前、そこには専門の司書がいるのは当たり前なのである。悲しいかな光市の現状は、小学校には7校に対して3人の司書が掛け持ち担当、中学校には全く配置なしの状態である。人の居ない学校図書館は、鍵がかけられ、せっかくの子供と本との出逢いが、なおざりにされているのだ。
15年4月から、12学級以上の学校に司書教諭の配置が行われるが、あくまでも司書教諭は教師であり、学校図書館を使っての授業及び本を通しての授業づくりといった役割が主で、学校司書と司書教諭の役割は違うということをしっかり認識しなければならないと思う。光市が岡山市に近づくためには、かなりの時間がかかるかと思うが、人間形成に必要な本との出会いを、学校教育の環境でしっかりと培ってもらえるような環境づくりの提言を、今後も粘り強く行っていきたい。