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『周南いのちを考える会』

設立趣意書
「周南地区にホスピスを!」という願いを込めて、私たちはこの度「周南いのちを考える会」を立ち上げました。 現在、ガンで亡くなる人は年間30万人。わが国の死亡原因の第1位、総死亡者3人に1人の割合です。今後もガンの死者は増加の一途を辿ることでしょう。それなのに、厚生省承認の緩和ケア病棟は全国で81ヶ所しかありません。周南地区には残念ながらまだひとつもないというのが現状です。
私たちは、健康な時は死もホスピスも関係なく平和に暮らしています。しかし、自分や家族がガンという診断を受けた時、不安や恐れに圧倒され、どうしてよいのか分からずに、ただ右往左往するだけではないでしょうか。そうならないために、私たち市民は、健康なうちから死や終末期の過ごし方について考え、情報をたくさん集めておきたいものです。更に、いつか自分や家族が終末期を迎える時のために、施設や在宅で心のこもった暖かなケアが受けられる様、地域に拠点となるホスピスを作る運動を展開していきたいと思います。
自分らしい終末期を過ごすために、死を考えることによって命の大切さを知るために、「周南いのちを考える会」は誕生いたしました。この小さな会を大きな輪に広げていきたいと思います。皆様のご協力とご参加をお願い致します。

 

『周南いのちを考える会』

代    表    前川      育

世話人    村上  俊子

   〃        岩瀬  成子

 

(お問い合わせ先)

山口県下松市生野屋西時宗1341-43
前川育
(TEL・FAX)
0833−43−6772  

(Eメール)

iku-11@soleil.ocn.ne.jp

 この度、「周南いのちを考える会」の企画に私も参加させて頂きました。今回の目的は国立山陽病院の緩和ケア病棟の見学でした。私も個人的に今の医療に重要なポイントを占める緩和医療の現場として、非常に興味がありました。まず、一番に感じた事は、スタッフの方のチームアプローチとしての(チーム医療)考えに基づき、患者さんの目線に立って医療が行われているところです。病気を治すことも大切ですが、最後まで心豊かに生活の質をあげる努力をすることも大切なのではないでしょうか。医療に関わる人はもちろんのこと、基本的に一般の医療と同じものとして考えて頂きたいと感じました。生きるために何かの目的を持ちながら、そこには危険も伴いながら、あえて行動する。等、今の人間の心のありかたを問われる問題として、今後大きくとらえていきたいと思っています。