おいでませ

夢に向かって、猪突猛進〜


                             光高等学校 53年度卒  磯部登志恵

 私が高校生の頃、勉強に疲れた深夜にラジオ番組をよく聞いたものだ。
今でも忘れられない、深夜放送のパーソナリティ落合恵子さん!ラジオから流れてくる会話に、思わずうなずき、笑い、涙する・・・そんなラジオ番組に、あったかい心のスパイスを味わった。
 あれから、私は、人と人とのコミュニケーションに強い興味を持ち、いつしか私のことばに感動してもらえるようなアナウンサーになりたいと思った。
 さらに、大学時代、オーヘンリーの「最後のひと葉」のラジオドラマを聞いたとき、そこから流れる効果音と声の出演者に、たまらなく感動した。
 どんなに素晴らしい映像があっても、そこに流れるナレーションによって、効果は倍増する!ことばには、そんな魅力があるのだと感じた。
 大学卒業を機に、憧れの夢に向かって仕事につく予定だった。
 しかし、まだ純粋だった私は、田舎に帰りたくない一心で、なぜかあっさり結婚してしまった。
 今考えると、こんな素敵なふるさとなのに、どうして帰りたくなかったんだろうかと思ってしまう。その当時、とにかく都会は、刺激のある素敵なまちだった。もちろん結婚しても、憧れの仕事は出来ると思っていた。しかし、現実は厳しかった。出張はダメ、遅くなるような番組はダメ等々、束縛の呪文にあっさりと夢を諦めてしまった。これが私の、はじめての挫折?だったのかもしれない。
 数年後、私は結局独身に戻り、大好きな光に戻ってきた。しかしそれから10年、悶々とした思いの日々が続いた。これが第二の挫折!だった。
 「こんなはずじゃなかった〜でもこのままじゃ終われない」悔しい思いの中で、そこから必死で乗り越えようと頑張った。とにかく自分に負けたくないという思いだけだっただろうか。そのときの気持ちは「後悔先に立たず」とにかく、頑張るしかないと・・・今考えると、結構あっけらかんとしていたかもしれない。温かく迎えてくれた周囲と、打たれ強い性格に育ててくれた両親に、心から感謝した。
 友人や近所の人、そして多くの人から受けた優しいことばに、どんなに助けられたかしれない。
だから、今でも私はことばを大切にしたいと思っている。日常的なことば「ありがとう」「ごめんなさい」等、そのひと言一言を、精一杯心を込めて、相手の心を打つように・・・
 今は、日本語が乱れ、相手を思いやる心が薄れてしまった。
 ことばは、素晴らしい文化でもあり、人の心を動かす感動的なもの〜
 ことばは、人の心を癒し、励まし、涙を誘い、奮い立たせてくれるもの〜
 友達を勇気付けたり、お年寄りを思いやり、そして自分も元気になれるもの〜
 母校である光高、いつまでも輝いていて欲しい。そして、光高を卒業していくみなさんへ、母校に誇りを持ち、みんなのあったかい心が、多くの人の心に届くよう、ことばを大切にして、そして自分の夢に向かって、猪突猛進!