寄り道しましょうよ

学校で離れている分だけ







ずっとずっと近くにいて






























『 寄り道 』













































































「ねぇ、裕太。」

今日もはりきって部活に行こうとする裕太を止めるものがいた。
いっこくも早く部活に行きたいのにそれを邪魔している。


裕太をおもいっきり声の主を睨んだ。


「今から部活で俺は忙しいんだよ。用なら後にしてくれ・・・って!! 先輩!?」

「・・・そうだよね〜・・・。裕太は部活で忙しいもんね〜・・・。」

「ってゆーか、なんでここにいるんスか?!ここ男子校ですよ!!」

「ん?アヒル(柳沢さんのファンの方ごめんなさい)に入れてもらったんよ。」

「いや、そうじゃなくて・・・。」

周りの人々は男子校である聖ルドルフに何故女がいるか不思議そうに見ていた。




流石に裕太はその目を気にし始めた。
しかし、当の本人は全く気づいていないのである。

「?どうしたの?」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、ともかく部活に行きましょう。」

そう言うと、 の手をにぎりその場を後にした。



「ちょ、裕太!?」

早くその場から離れたい一心に裕太は、 の声さえも耳に入らなかった。
もちろん、手をにぎっていることさえも・・・。
























さてさて、聖ルドルフのテニス部では・・・・。

「しかし、大丈夫なのか?柳沢?」

聖ルドルフのテニス部部長である赤澤吉郎が準備運動をしている柳沢にたずねた。



「何がだーね?」

をルドルフの中に入れたことだよ。流石にヤバイんじゃないのか?」

「大丈夫だーね。 はああ見えても男だーね。」

「ほほう・・・。柳沢クン・・・。誰か男だって?もっぺん、言ってみ?」

後ろから来る何かを察知した赤澤部長は、柳沢から離れた。
しかし、柳沢はそれに気づかずあいかわらず爆笑していた。























「だから、 がだーね。お・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(汗)」

「用意はええよね?柳沢クン?」(手をバキバキっとv)

柳沢・・・ご愁傷様でした・・・(チーン)




































「んふ、こんにちは 。」

「君は相変わらず沸いてくるんだね、観月。こんにちは。」

「んふ、別にそういうことはどうでもいいんだよ。ところで。」

観月はそういうとの後ろにいる裕太を見た。




裕太はそれに気づかずウェアに着替えている。

「さっき、僕の の手をにぎってなかったかい?裕太君・・・。」

「!?な、な、なんで観月さんそのこと知っているんですか!?」

故意ではないがと手を握ったことを思い出した裕太は赤面して言った。




「しかも・・・、一緒に部活に来たよね、僕の と。」

「ちょっと待て・・・。いつから私があんたのものになったわけ?」

「んふ、そんなこと決まっているじゃないですか、運命ですよ。」

「ともかく、ちょっといろいろあって一緒に来たんよ。もう、ええっしょ?」

観月との会話に疲労(?)したは言った。



「ふ〜ん。」

観月はそう言いながら裕太に近づいて行った。



これはあきらかに、裕太に拷問(?)をかけて真実を聞こうとしている。

「だから、本当だってば!ねぇ、裕太!」

「はい、 先輩の言う通りですよ。」

そう近づいてくる観月に警戒しながら裕太は言った。そして、準備運動に取り掛かった。





















回想―――




























「で、なんでルドルフに入って来たんですか?」

「部活じゃ言えないこと、部活で言うとバレるから。」

「えっ?!い、一体な、なんですか?」(も、もしかして・・・。
赤澤部長が隠してたアレが見つかったとか?)

「駅前にクレープ屋さんが出来たんだって。たしか裕太クレープ好きやろ?」

「まぁ、好きだけど・・・。」

「今日の部活の帰りに二人で行かん?
あ、ちゃんとおごるからさ、ね?」

「///////は、はい。」

「えっ!?ホンマ?!マジで!?一緒に行ってくれんの!?」

「だから、行くって言ったじゃねーか/////」

「やった〜♪絶対コレ皆に内緒だよ〜?」

















―――回想終了


















「裕太?どうしただーね?顔が赤いだーね。」

「えっ!?い、いや。そ、そんなことありませんよ。」

柳沢が顔を赤くしている裕太を見て言った。
どうやら裕太はとの会話を思い出していたらしい。



「今日はここまで。」

赤澤の号令で今日の聖ルドルフテニス部の部活は終了した。



「ありがとうございました」

裕太はいつもよりてきぱきと後片付けをした。



「クスクス裕太今日後片付け早いね。何かあるの?」

「い、いつもどうりですよ。お先に失礼します。」

木更津はいつもより早く後片付けをする裕太を見て
疑問に思い声をかけたが交わされてしまった。



「んふ、これは何かありますね。」
































「裕太、裕太!ここ、ここ!」

「先輩、そう言わなくても分かりますよ。」

はしゃぐ を見て裕太は呆れて言った。




「いらっしゃいませ。何になさいますか?」

「裕太何がいい?」

は上目で裕太を見た。その目はすごく光り輝いていたという、はっきし言って・・・。
年上には見えなかった。



「えっと・・・。じゃあ、コレ。」

「んじゃ、私はコレお願いします。」

「はい、かしこまりました。少々お待ちください。」

そう言って定員はてきぱきとクレープを作り始めた。



先輩。」

 裕太はクレープの出来上がりを今か今かと待ち望んでいる を真面目な顔つきで見た。
突然の真面目な顔には・・・。








「ん?何?はっ!?もしや、後2,3個ほしいとか!?」

「いや、 先輩じゃないから、違う。」

すかさずツッコミをする裕太。
はよかったというように胸をなでおろした。




「んで?何?」

「〜〜〜〜〜〜何でもねぇ(赤面)」

せっかくのムードをぶち壊されて裕太は顔を真っ赤にしてプイっと横を向いた。
さて はというと・・・。














「??」

全然分かっていなかった・・・(汗)





















「んふ、まだまだですね。裕太君・・・(泣)」(観月)

「ってゆーか、 が雰囲気ブチ壊ししてるだーね。」(柳沢)

「くすくすまぁ、 らしいね。」(木更津)

「しかし、裕太が後片付けを早くしているのにはこのような理由があったとは・・・。」(赤澤)

さっきの裕太の行動を見て聖ルドルフのテニス部の選ばれた4人は口々にコメントしていった。















「お待たせしました。700円になります。」

「ありがとうございますvvはい、裕太。」

クレープを裕太に手渡して、 は代金を払った。



「先輩、後で金返しますよ。やっぱ奢ってもらうなんて・・・。」

「ええ、ええ。私から誘ったんだし。私滅多に人におごらないんだべ。」

「先輩らしいですね。」

裕太はくっくっと笑った。 は口をへの字にして裕太の背中をポカポカ殴った。



「先輩、聞きたいことあるんですけどいいですか?」

裕太は自分の背中をポカポカ殴っている の腕を取った。



「ん?何?」








「んん、これは裕太君にしては大胆ですねぇ。」(観月)

「これからまさかチュウだーねか?!」(柳沢)

「くすくす裕太もやるときはやるんだね。」(木更津)

「よし、裕太いけ!男になれ!」(赤澤)

また裕太との後をつけてきた聖ルドルフテニス部の選ばれた4人は口々にコメントした。










「なんで・・・俺なんか誘ったんですか?」

「・・・。」

夕方の独特の風が吹いた。



「裕太と行きたかったから。」



























「なんであそこから動かないんですかね?」(観月)

「いくだーね!裕太!男ならいけだーね!」(柳沢)

「くすくすなんかじらしいね。」(木更津)

「男なら当たって砕けろ!」(赤澤)
((ってゆーか砕けたら終わりじゃん!))
またまた裕太との何の反応もない行動に以下省略―4人はおもしろくないように口々にコメントした。
ここまで来て何ですが・・・彼らには裕太とさんの会話は全く聞こえないのであります。
え!?なんでかって?近くにいたらバレるからです
遠くから行動しか見ていないのです。でわ、続きを・・・。
































「あの・・・。それは・・・えっと(///)」

裕太は顔を真っ赤にしていた。



「だから・・・その。」

「ど、どうぞ。」
















「・・・じれったいですねぇ。何をしているんですか,裕太くんは。」(観月)

「あ〜も〜、同じ男(アヒル?)として情けないだーね!」(柳沢)

「・・・裕太いいかげんにしないと怒るよ。」(木更津)

「ば、馬鹿。お前ら、お、押すな。」(赤澤)

「バカ澤に、バカなんて言われたくありません。」(観月)

「や、やめろ!」(赤澤)



















ドシーン


















「「!?!?」」

二人の目の前には、赤澤ふくめ観月、木更津、柳沢がいた。




















「や、やあ。ぐ、偶然ですね、裕太くん。」(観月)

「か、帰りだーねか?」(柳沢)

「クスクス(滝汗)」(木更津)

「ゆ、裕太。べ、別にお前らを尾行していたというわけじゃないんだぞ。 とクレープ食べて
 こんちくしょうなんて一つも思ってないからな。」(赤澤)



「・・・な、なんでもない!!裕太、また明日部活でね!!!!!」

は、顔を赤くさせてその場から逃げ去るように走って行った。



「先輩!!」

裕太は、 の後を追いかけていった。



「バカ澤、なんてことをしてくれたんです!!」(観月)

「やっぱりバカ澤は、バカ澤だ〜ね!!」(柳沢)

「・・・バカ澤ってやっぱり役に立たないね・・・。」(木更津)

翌日、 と裕太はなにやらいいことがあったかのような顔だった。
しかし其の反面、赤澤はショックでラケットを握れなくなっていたが、1日でなおったとさ。





コメント
雨:裕太くんドリーム〜♪
裕:・・・・・。
雨:ん?どうしたべ?
裕:なんだよ、コレ。
雨:なんだといわれても、裕太くんドリームさね。
裕:さ〜て。部活に行くか・・・
雨:裕太くん!?ワタシを置いていかないで〜〜(憑いて来る)
裕:んぎゃ!ついてくんなよ!!