アンタって本当に自覚ないよね。
ハゲっぽいオールバック
ジュネイブル小説オタク
荒っぽい言葉遣い
女に負けない綺麗な顔
アンタって本当によくモテるんだよ?
ラブレター
「オイ、 。」
「はいはーい、何ですかオルガ。」
聴きなれたテノールの声、間違えるワケがない。
さっきの授業の古文を片付けながら私は答えた。
見上げるとやっぱり声の主はオルガ。
「ちょっと話しあんだけど、イイか?」
「話しって何よ。」
私が立ち上がると同時にオルガは廊下へ足を進めた。
それを追うように私はオルガの後を追う。
最近よく思うけど、コイツこんなに背高かったけ?
小学生の頃は、まだ私の方が高かったのに…、いつの間にこんなににょきにょきと
「 」
「ウォイ!!?」
目を見開くとそこはドアップの白い壁。
あっぶねー!!!後ちょっとで顔面アッパー(違う)くらうとこだったよ!!
は急いで回避した。
オルガに呆れ顔で見られて、エヘヘとバツが悪そうに苦笑した。
「お前、本当に馬鹿。」
「何よ、いきなり。」
「だって、あんなとこで普通突進するか?」
口を抑えてオルガが笑う。
どうやら、笑うのを我慢していたみたいだ。
オルガの前では、毎度のことながら馬鹿をしているが
やっぱり恥ずかしいものだ(花の女子高校生だしね)
止まることの知らない程続けて笑うオルガに背中に一発乙女の怒りパンチをくらわした。
たわいのない話しが続き、随分歩かされた。このまま行くと屋上だぞ。
次は生物でブルドック(先生のあだ名)なんだよ。
ブルドック遅れるとバウバウ五月蝿いからなぁ…。
の都合をおかまいなしにオルガは一歩一歩確実に屋上へ向かっている。
腕時計を見ると、生物まで後5分を切っている。
私は歩みを止め、オルガに声をかけた。
「で、話しって何?」
「い、いや…あのな…此処じゃぁ…、ちょっと。」
何とあのオルガが顔を赤面させてモジモジしているではないか!!?
官能小説を見ても赤面することなく、普通にクールに決めているあのオルガが!!?
いや、流石に男色を見せたら叫んだけどね…じゃなくて!!!
幼馴染15年間してますけど、私はこんなオルガ見たことも聴いたこともない!!!
ま、まさかコレは!!!!!!!!!!!
「オルガー、エロ本なら持ってないわよ。」
「はっ?」
空間にオルガのマヌケな声が響いた。
むっ、聞こえなかったのか?
「だから、私エロ本持ってないってい
「誰もんなこと云ってないだろーが!!!」
オルガが の口を手で塞いだ。
階下には何と生徒がいて(当たり前)私たちを見てクスクス笑っていた。
ありゃりゃ、こりゃ恥ずかしい。
気が利く(?)私は、オルガに耳打った。
「あははん、そんなに照れ隠すコトないじゃない。
健全な男として私は云ったまでじゃないか。」
「お前は女だろーが!!!いいから、こいっっ!!!」
オルガは私の手を引いた。
「キャーーー、オルガにヤられるーーーー。」
オルガの私を引っ張る力が急上昇したのは云うまでもない。
結局屋上へ行った。
運がいいことに、誰もいなかった。
「で、何?」
「コレ」
オルガのポッケから出てきたのは、ピンクの長細い封筒。
表裏には、文字一つすら書いていない。
うーむ、これはまさしく…
「ラブホのチケット????」
「んなわけ、あるか!!!!
いいから、その話題からど・け・ろ!!!」
顔を赤くして大きく動作するオルガ。
あははん、照れちゃって、まだまだチャイルドですな。
腐女子では、普通の会話なのによ(!!?)
「アレ?違うの?じゃあ、何コレ?」
「…」
「え?何?」
「だ、だからっっっ………」
オルガは小さな声でボソボソと云う。
地獄耳の私でもその声は聞き取れなかった。
「…何よ、そんなにイラヤシイものなわけ?
私は純粋なのでそんな話題についていけませーん。
アズラエル先生かクルーゼ先生に教えてもらいなさーい。
いいですかー。エロには、エロを。変態には変態ですよー。
じゃ、コレにてさら「ラブレターもらったっつってんだよ!!!!」
「はっ?」
今度は私のマヌケな声が響いた。
目の前には、顔を真っ赤にさせたオルガ。
今、何と云いましたか?
私の美しい脳みその記憶によるとラブレターがどーこかこーちょか、と
「だから、ラブレターもらったつってんだよ!!!!」
「…誰が?」
「お・れ・が!!!」
「オ・ル・ガ・が?」
それを聴いて急に胸がチクっと何かが刺さった気がした。
更にオルガは、顔を赤くさせ話し続けた。
「でよ、俺こーゆーの貰うの初めてだったからよ…。
どーすりゃイイんだ?」
…ムカツク
「やっぱ、行った方がイイのか?」
ムカツク
ムカツク
「どぅ、答えりゃイイんだ?」
何で、そんな顔すんの
何で、ねぇ何でそんな嬉しそうな顔してんの?
何で、こんなに照れてんの?
ムカツク
ムカツク
「行かなきゃ」
は、歩き空を見上げて云った。
「え?」
「だって、その子、きっとオルガのコト大好きなんだよ!」
違う、私そんなこと云いたいんじゃない
何で?口が勝手にパクパクと言葉を並べる
「イイかい?誰かに愛されるっちゅーことは、とてもとっても嬉しいことなんだよ?」
喉が痛い
おまけに胸も痛い
「どぅ答えるかは、オルガ次第だよ。
でも、無視っちゃー駄目!イイ?」
声が震える
目の奥が熱くて、視界がぼやける
「…絶対、なのか?」
「うん、絶対!!イイ?女の子は恋愛に命かけてんですぞ!!」
私は更に歩いた
私は更に空を見上げた
「オイオイオイ、そりゃー、大げ「イイ?絶対サボっちゃ駄目だよ!!!」
どんなに歩いても
どんなに空を見上げても
「オイ、 !!!」
泪は零れ落ちるだけだった
胸がものすごく痛い
「ナタル先生、休ませてくださーい。」
「なっ、 、またサボりに来たのか!!?」
授業に間に合わず(っというか出たくなかった)私は、重くなった身と心を引きずって
マイユートピア保健室に入った。
保健室のナタル先生は、不授業児シャニを説得している最中だった。
「違いますよ、今日はブロウクン・ハート症になったんで保健室に
舞い降りて来ました。」
「(新たな病気か?)まぁ、よくは分からんが、休め。」
「ありがとうございます。お礼に「アズラエル先生とイチャイチャラブラブ一泊
スイートホテルデート」をプレゼントします。」
「もしもし、マリュー先生ですか?
お宅の生徒の が「先生おやすみなさーい」
「よー、シャニー。」
「出た、変態」
シャニはMDのスイッチを切ってヘッドホンを取った。
そして、胸ポケットからMDカセットを取り出し、先ほど聴いていたヤツと
交換した。意外に几帳面、MDカセットには「デスメタル 02」と表記されていた。
「変態とは失敬な!!変態というのは、クルーゼ先生とかアズラエル先生の
ようなヤツらを云うのよ!!!私は純粋な乙女なのよ!!!」
「…で、どーしたの?」
「な、何が?」
いきなり痛い質問ですか、シャニくん。
君っていっつもこーイイところ突くよね。
私は、いつものサボりということ、あくまでいつも通りに振舞った。
「オルガにフラれた?」
シャニがニヤリと笑った。
「………」
「……もしかして、図星?」
ガラガラガラガラ
「サッボりーっと!!!おばさん、ちょっとサボらしてねー!!!」
「貴様、ブエル!!!保健室はサボり場所じゃないんだぞ!!!」
怪我をしているわけでもなく、体調不良でもなく、元気満々のクロトが
保健室に堂々と入ってきた。
クロトも と同じくサボリスト(ナタル先生の保健室日記より引用)No1、2を争う
サボリ魔だ。
「別にイイじゃん。僕、おっさんの授業受けたくないんだよねぇ。」
入ってきてすぐにベッドにダイブ。
お前はどこぞのガキだ。
それを見て、ナタルが向かい側のベッドに座った。
「そんなに厭な授業なのか?」
「そーじゃなきゃ、サボったりしないよ。」
「ふぇっ……あぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」
二人の耳に入ってきたのは、ソプラノの豪快な泣き声。
ナタルはビックリした顔つき
クロトは心底ウザそうな顔つき
「なっ!!?ど、どうした!!?」
「はっ!!?誰だよ、こんなに豪快に泣いて、うるさーボフ
「クロトの馬鹿ーーーーーーーー!!!!
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」
「要するに、ザブナックが他の女に捕られたくないということだな。」
「誰もそんなこと云ってませんって。」
さっきより大分落ち着いた。
保健室のタオルが2枚も私の泪を吸い取って駄目になった。
声はまだ、泣き声とと変わらずヒクヒク云っている。
胸は変わらず痛いままだ。
「おばさんの云うとおりじゃねぇか。」
「素直じゃないね」
「なんだと、こんやろー。」
クロトとシャニが口々に云う。
どうして、オルガがラブレター貰ったぐらいで
ヤツが他の女に捕られたくないという話しになるのか。
幼馴染で、私だけが春が来ないからムカツいたんだよ。
たぶん。
「じゃあ、何で泣いてたんだよ。」
「うっ…そ、それは…、何かムカつくんだよ!!!
ラブレターごとき貰ってうかれてさ、ばっかみたい!!」
「 、お前本当にヴァカだな。」
「うん、ばーかばーか。」
「それって、嫉妬じゃん。」
嫉妬?私が?
「はっ?何で私が、嫉妬しなきゃいけないの?」
自嘲笑気味に笑う。
泪はまた零れ始めた。
それを見て、クロトとシャニが溜息をついた。
「お前オルガのコト好きなんだろ?
別にそれ恥ずかしいことでも何でもねーじゃん。
何で悪態かましてんの?」
「俺、素直になってもいいと思う。
例え結果が悪かったとしても、 はオルガを想う気持ち、変わらないでしょ?」
「何で、そんな勝手なコト云ってんのよ!!!
私、オルガなんて………っ!!!!」
「厭なんだろ?ラブレター貰って、浮かれてて。」
シャニの言葉に零れ落ちる泪を拭いながら何度も縦に首を振る。
「…好きなんだろ、サブナックが。 。」
「違います」
「じゃあ、捕られてもいいのかよ?」
「厭だ。」
全然噛み合わない話し。
いや、本音が出てこないのだ。
こんな自分本当に厭だった。
こういう風に、人を困らせて、迷惑をかけて。
どうしてこんなに意地っ張りなんだろう。
少しの沈黙の後に、クロトに額を軽く小突かれた。
「それをな、好きっていうんだよ。
分かれよ、ヴァカ。」
…あぁ、そうか私は厭だったんだ。
他の女にラブレターを貰って嬉しそうに照れているオルガが。
自分に向ける顔、感情じゃないから。
オルガが他の女のコト考えるから、ムカツいたんだ。
クロトに小突かれた額が優しい痛みに変わり私はまた泪を流した。
胸の痛みが少しだけとれた。
私、オルガのコト好きなんだ
「でも、私…いっつもオルガのコト馬鹿にしてるし、からかってるし、
叩いてるし、下ネタ云ってるし」
「ヴァーカ、んなん関係ねぇーよ。」
「…………本当?」
「本当」
「本当の本当の本当の本当の本当?」
「しつけーな、本当だよ!!!」
「でも、下ネタは困るよね。」
「たしかに、そうだな。
それは女として少し控えるべきだぞ。」
「EROを捕られては私は生きていけません。」
「「「…」」」
「兎に角、今ならまだ間に合うから、とっとといけよな」
気づくのが、遅かった。
私は、人一倍素直じゃないっていうのがあるし。
でも、間に合ってほしい。
駄目でもイイ、君に伝えたい。
「オルガっっっ!!!!!」
「 、お前一体何しに来やがったんだよ!!!」
間に合った、よかった。
肩で呼吸を整えながら、オルガのいるところまで歩く。
そして、オルガの制服の学校指定のセーターを思い切り掴んだ。
「…どうしたんだ?」
君に伝えたい
「……か…い……」
想いを声にして君にぶちまけたい
「 ?」
声にして、君に届けたい
「行かないで」
「はぁ!!?お前が行けっつったんだろーが!!!
それを行くな!!?何馬鹿なこと云ってん
「…お願い、行かないで…………」
背中に額を押し付ける。
今の私の顔、絶対ぐちゃぐちゃで汚い。
声だけでも、泣いているのに。
それ以上何も云わない にオルガは頭を撫でた。
「お前、今日本当にどうしたんだよ。
腹でも壊したか?」
「違う」
「じゃあ、頭か?」
「ムカツク」
「あ?」
「他の女にデレデレするオルガムカツク!!!!」
「…はぁ?」
「だから!!!」
もぅいい。
嫌われても、無視されても。
「厭なの!!!オルガが他の女にあんな照れた顔したり、嬉しそうな顔したり
キスしたり、身体触れたり、触れ合ったり!!!!エッチなことしたり!!!!!
ムカツク、厭だ!!!!」
校庭では、部活活動のそれぞれの音が耳に入ってきた。
は、また泪を流した。
オルガが静かに口を開いた。
「俺よ、告白なら断ったぜ。」
オルガの言葉に自然と目が見開いた。
何で?とでも云いたげな の顔つきにオルガが頭を掻いて
目を反らした。
「…好きなヤツいるからよ」
好 き な ヤ ツ が い る
ははは…そりゃ、そうだよね。
オルガにだって好きな人の1人や2人はいるに決まっている。
オルガに愛される人はとっても幸せだ。
私はオルガに愛されるなら世界を敵に廻しても構わない。
それだけ、オルガが好き、好きなんです。
オルガじゃなきゃ、私、駄目なんです。
そう思うとまた涙が出てきた。
「何で、泣くんだよ!!?」
「だって、オルガが……ひっ、…っく」
「俺はな、お前が好きなんだよ。」
ドキンドキンと胸が大きく打つ。
オルガも大きく鼓動していた。背中越しでも、分かるくらい。
「…嘘だ」
「馬鹿野朗!!!こんなときに嘘ついてどーすんだよ!!!」
オルガが大きく怒鳴った。
今まで、こんなこと滅多になかったのに。
顔を上げると、今にも泣きそうなオルガの顔。
馬鹿野朗、何でアンタがそんな顔してんのよ。
私がそんな顔したいくらいだよ(もぅしてるけどさ)
「だって、私…可愛くないし、美人でも、御洒落でもないし」
同情で云うなら思いっきりフってよ
「いっつもオルガのコト馬鹿にしてるし、からかってるし」
嘘なら酷い嘘だ。
酷いけど、本当は優しいオルガ。
優しい嘘なら、やめて。
私は馬鹿だから、信じてしまうから。
「叩いてるし、下ネタ云ってるし「あーーーー、五月蝿せぇ!!!」
オルガが私の身体を抱きしめた。
そして、一言ぶっきらぼうに云った。
「俺は、そんなお前が好きなんだよ、馬鹿っ。」
コメント
学園パロディー(ハァハァ)
ラブレターと考えたときに、どーしても、どーしても学園でやりたかったのです。
恋に葛藤する青春の日々、萌えませんか?(笑顔)
しかし、クロトとシャニにお説教だなんて、24時間でもされてぇ(ハァハァ)
EROいヒロインいかがでしょうか?某Kさんまだまだエロくないわと
睨まないでください(笑)