笑って

偽りの笑顔じゃないくて




ココロの底から本当の笑顔を


































『 君ヲ守ルモノ 』















































「みなさ〜ん、お疲れ様です〜〜〜!!!」

レギュラーたちの分のスポーツドリンクとタオルを両手いっぱいにかかえているのは
青学男子テニス部マネージャー1年 だ。



男の子みたいな髪型を少し伸ばした黒い髪、菊丸に負けないぐらいのくりくりの目
笑うと天使のような笑顔、白くスベスベの肌、ほっそりとした体つき。
性格は、明るく誰にでも優しい。

たちまち、青学男子テニス部の中のお気に入りとなり、誰もが恋心を抱いた。




「お、 ちゃんだ〜〜〜!!!」

菊丸が、 に向かって走りだした。



「菊丸先輩お疲れ様です。ドウゾ、ドリンク冷やしてますよ。」

は、菊丸がドリンクとタオルを取りやすいように少し背伸びをした。




「ありが」

「抜け駆けはズルイっすよ。菊丸先輩。」

「ゲッ、おチビ。」

菊丸が、ドリンクとタオルを取ろうとした瞬間後ろから越前に声をかけられた。
越前の存在に気づいた は、越前にもドリンクとタオルを差し出した。



「あ、越前君。お疲れ様、はいドリンクとタオル。」

「サンキュウ。」

は、越前に渡したことを確認すると
他のレギュラーたちにもドリンクとタオルを渡しに行った。




「部長、副部長、河村先輩、不二先輩、桃城先輩、海堂先輩、ドウゾ。」

部長及びレギュラーにドリンクとタオルを配った。
好きな人から手渡しでドリンクとタオルがもらえるなんて・・・
レギュラーたち皆は、この日があるから俺(たち)は生きているんだと思っていた。



さてさて、魔王 ゲフンゲフン 不二はあることを考えていた。
それは、 に告白することである。
不二は、 のことが本当に好きなのだ。
たしかにもともと好きだったけれど、

本当にを異性として「好き」と思ったのは、約1ヶ月前・・・。






青学男子テニス部は、以前は数人のマネージャーがいたのだ。
しかし、其れはレギュラー目当てだけで、ろくにマネージャー業をしなくないのだ。
その中1年生の は、本当は数人分のマネージャー業をいつも一人で
毎日朝早くから放課後遅くまで、文句一つも言わずもくもくと行っていたのだ。
その姿を見て不二が に言ったのだ。






「どうして、君一人ががんばるの?他のマネージャーがいるでしょ?」

「私は、部室の掃除、洗濯、ドリンク作りが好きですよ。
 だって、先輩たちが喜んでくださるから私はちっとも苦じゃないんです。」











そのとき、不二の中で、「 」という人物は大きく変わった。
いくら自分が損をしても、いくら自分が人より辛い思いをしても
は、それで他人が喜んでくれれば、それで満足だという性格ももちあわせているのだ。
普通に考えれば、人に利用されやすい損な姿だけど、不二にとってそれすら
とても愛しい。




もちろん のことは、誰よりも愛しているし、
誰よりも大事にするし、 を泣かすヤツは生かしておかない(!?)と
いう自信があった。









以前、 に近づく男子生徒がいて、(目にゴミが入って) の目が赤くなっていたのだ。
その男子は、不二によって消去されたのだ(ビクビク)

っというか、泣かしたわけじゃないんですけどね。
間違いはしないようにしてください、魔王様(ビクビク)













そして、今日もハードで汗と青春の結晶である部活は部長の号令で終わった(早っ)
青学男子テニス部は、「全国」を目差しているため、練習が並みの部活より
濃くそしてハードであるのだ。
どんな運動自慢であれ、すぐに根をあげるほどだ。




ちゃん、まった明日ね〜!」

「はい、菊丸先輩また明日です〜!!」

「じゃあ、あんまり遅くならないうちに帰るんだよ。」

「はい、お気遣いありがとうございます。」

本当なら、大石が部室の鍵閉めをするのだが今日は、久しぶりに菊丸と桃城と越前と
マクドナルドに行く約束をしたので無理だった。
いくらまだ6時で外が明るくても大石は が心配だった。





「大石〜、桃とおチビが来たよ〜早くマック行こう〜〜!!」

部室の外から威勢のいい菊丸の声が聞こえた。



「すぐ行く――。じゃ、頼んだよ。」

「はい、いってらっしゃいませです。」

は、大石から部室の鍵を手渡された。




は、まだ外に出ている器具を元の位置に戻したり、コート内チェックをしたり、
すみずみまで点検した。
もし、何かあったら、毎日一生懸命練習している部員に申し訳がないからである。







「よし、あとは部室の掃除で終了っと。」
















カチャ










部室のドアを開けると、そこには不二がいた。

「やあ、




「あれ、不二先輩、帰られたんじゃないんですか?」

「今日は、ちょっと用があってね。」

「私に用事ですか?い、一体何ですか?」

「そこまで、長い用じゃないから、仕事終わらせてからでいいよ。」

「あ、すみません。すぐ終わらせます!!」

は、不二を待たせてはいけないと思い、
マッハでホウキを取りに行き、マッハで部室の掃除をした。


























「終わりました!」

「な、なんかすっごく早かったね。」

あまりの速さに不二ビックリ。



「私に用があって先輩の帰りが遅くなるのは嫌ですから。」

「・・・。」



















君ガ愛シイ

トテモ

ソノ一ツ一ツノ動作ト仕草デ

君ノ存在ガマタ「僕」ノ中デ大キクナル

































「・・・先輩・・・?どうしたんですか?」
































君ガ愛シイ

トテモ

ソノ一ツ一ツノ動作ト仕草デ

君ノ存在ガマタ「僕」ノ中デ大キクナル





































が好きなんだ、愛しいぐらい本当に が好きなんだ。」















不二は真剣の目つきで、自分の「想い」を に告げた。
その眼(まなこ)は、決して偽りのない真実の眼だった。



は、最初何が何だか分からなかったが現在の状況を把握した。
そして、目を閉じ頭を下に下げた。




蛍光灯の音がリアルにそして大きく聞こえた。
ゆっくり頭を起こし は不二のほうを真剣に見た。

































「ありがとうございます、気持ちは本当に嬉しいです。
 でも・・・その気持ちは受け取れません。・・・ごめんなさい。」

「・・・他に好きな人がいるの?」


「・・・っ違います・・・でも・・・受け・・・取れません・・・ごめんなさい。」

は、その場で泣きながらも何度も何度も不二に謝った。



















「ねぇ―、不二―。今日なんか元気ないねー。どうしたにゃ?」

此処は、3―6の朝のHR後の教室の不二の席である。
菊丸は朝から不二が元気がないような感じがしたので声をかけた。



「何にもないよ、英二の気にしすぎだよ。」

「そうかにゃ〜??」

菊丸は、眉毛を反らせて、首をかしげ天井を見た。



「そうだよ、あ、次数学だよ。英二、宿題してきた?」

「あっ!?ヤッベ、やってない!!ちょっと大石んとこ行ってくる!!」

菊丸は、数学の教科書とノートを持って大石の教室まで走って行った。



「クス、英二らしいや。」



































「えーっ此処の因数分解がこう展開される、よってここは。」

数学の教師が、黒板に例題を書き写し、説明している。
不二は数学なんて上の空だった。
菊丸の言うとおり不二は元気がなかった。
のことで悩んでいるのだ。
フラれたことはこれ以上女々しくしてもしかたがない。


不二が悩んでいるのは の涙と何か言おうとした言葉だった。
彼女は一体何に対して泣き、何を不二に言いたかったのだろうか・・・
不二の悩みは深くなっていくばかりだった。







「不二、不二!!」

「は、はい。」

ボーっとしていたとこを教師に見つかり、不二は教師に呼ばれた。
とっさに不二は返事をしたので声が裏返った音声だった。



「どうしたんだ、いつも真面目な君が・・・。もしかして、風邪でも引いたのか?」

「いえ、少し疲れてまして。」

「そうか、まあ、部活は厳しいと思うががんばってくれよ。」

「はい。」

どんなにボーっとしてようが不二は、教師から怒られたことがない。
頭はいいし、礼儀正しいし、仕事もきちんとこなし、部活も真面目に毎日がんばっているので
不二は教師受けがとてもよいので、教師は不二がボーっとしても悪くはとらないのだ。














キーンコーンカーンコーン






















「起立、礼」

「「「「「ありがとうございました。」」」」




「不二―、本当に今日なんか変だよ、何かあるんだったら言ってよ。」

数学の時間があまりにも不二らしくなかったので菊丸は
授業終了後すぐに不二の元へ行った。



「・・・ねえ、英二。相手が何を思っているか知りたいときって英二はどうする?」

「・・・不二、熱でもあるんじゃない?」

菊丸が不二の額に手をあてる。



「・・・僕は真面目に言ってるんだけどな〜、
英二、そんなに僕を怒らせたい?(笑顔100%)」

「ひいっ!!ご、ごめんなさいごめんなさい!!!冗談です、冗談です!!!」

「そう、ならよかった、でどうする?」

「それは、相手に聞くのが一番じゃない?

誰だってそうするにゃ、不二本当にどうしたにゃ?」

「相手に聞くのが一番、ね。
たしかにどうしてそんな簡単なことが思い浮かばなかったんだろう。
ありがとう、英二。」

助言をくれた菊丸に礼を言うと、不二は教室を出た。

















着いた場所は、1年2組。
同じレギュラーの越前と のクラスだ。
教室に入るなり、女子生徒の黄色い声があちこちから聴こえた。
しかし不二はその声を無視してを探した。



「何か用スか?不二先輩。」

「あ、越前。」

代わりに越前が不二の前に現れた。



知らない?」

「なら、さっき複数の男子とどっか行きましたよ。最近、多いんスよね。」

「ありがと。」

それから、廊下にいた1年に情報を得ながらを探した。



































「オイ、ブス。お前調子に乗ってんじゃねーよ。」

曲がる角の直前、男子生徒の声が聴こえた。



「オイ、聞いてんのかよ、 サンよう。」

だって!?)

壁に背中をくっつけ、不二は姿を見られないようにした。




(どうして、 が・・・。)






















「私・・・何か悪いことしたの?」

「私悪いことしたのだってー、バッカじゃねーコイツ。」

「ハハハ、もうヤベぇだろ、江藤。」

「そうだな、清木。
普通気づくんじゃねー、マジヤバいってコイツ。ブスだし。」

「アハハ、ちげーねー。」

「・・・。」

「マジでわかんねーの?ブス?」

「オイ、江藤お前優しいんだから言ってやれよ。」

「ああ。ブスさ〜、男テニのマネージャーだからって、
自分がモテてるって勘違いしてるだろ。」

「し、してない!!!」

「ブスのくせに、生意気なんだよ。なあ、江藤コイツナルシストで男たらしなんじゃねー?」

「ハハハ、マジ言えてるぜ。あたりすぎっ。」

「・・・。」

学校の日の当たらない場所へ連れ込んで、男二人が女子を苛めている。
江藤と呼ばれる髪をわざとたてている男子生徒と江等と同様髪をわざと立てている
背の高い清木という男子が、 を取り囲んで
とにかく人を傷つけるだけの言葉を連発していた。





















は、そういう目で部員やレギュラーを見てはいない。
以前にいた同学年のマネージャーはそういう目でレギュラーたちを見ていたが(しかもバレバレ)
は、部活仲間として部員やレギュラーたちを見ていた。
それを、同じ部活でもないどこの馬の骨ともわからないヤツに
どうしてそう好き勝手なことをいわれなくてはならないのか。

不二の中で怒りが込み上げてくる。
























「あ、 。此処にいたの?」

不二の怒りは頂点だったが、その場に今来たかのように装った。



「オ、オイ。行こうぜ。」

「あ、ああ。」

江藤とその隣りにいた清木は、不二が来るやいなや、
その場を逃げるように立ち去った。

















「・・・どうして・・・ここへ?」

は、小刻みに震えていた。



を探していたんだ。」

「・・・そう、ですか・・・。」

はじめてみるの恐怖に怯えた の姿に、不二はただ見ることしかできなかった。



「あの男子には・・・いつもそんなことされてるの?」

「・・・先輩には関係ありません。」

「関係あるよ!!!」

不二は、 に怒鳴った。



「ご、ごめんなさい・・・ごめんなさい。」

は、謝り続けた、昨日のように涙を流しながら。





























守ると誓ったのに

どんなことがあっても君を守ると心に誓ったのに

僕は、何も守れなかった




そんな自分が情けなくて悔しくて、やるせなかった。

































どんなに、どんなに違う男子でも は、いつもあの男子たちにそういうことを
されているので嫌でも、どの男子、それがレギュラーたちでも同じ現像に見えるのだ。


俗に言う「男性恐怖症」というヤツだ。




「・・・泣かないで、お願いだから泣かないで。」

「私が・・・私が悪いんです。きっと何かアノ人たちに対して酷いことしてしまったんです。
 だから・・・先輩気にしないでください・・・では、失礼します。」

は、今にも消えそうな声を発した。
そして、 も不二の前を逃げ去るように去った。





























!!」

追いかけようとしたが、そこには越前がいた。




「・・・除きなんていい趣味してるね。越前君。」

「別に不二先輩には言われたくありませんよ。」

「・・・ねえ、越前君。君はこのこと知ってたの?」

「俺も今日始めて知ったんスよ。近頃本当に元気ないからアイツ。
 で、不二先輩が動いたからこれは何かあるかなって思って此処に来たんス。」

「なんで僕が動いたらなんだよ(汗)」

「・・・さあね。」






















キーンコーンカーコン





















さて時は過ぎ、昼食時間―――




「不二〜、一体一時間目の休憩んときどこ行ってたんだよ。」

「うん、ちょっとね。」

「アレ、今日弁当じゃないの?」

「うん、今日は学食なんだ。ちょっと付いて来てくれる?」

「いいよ〜、安いの安いのおやすい御用ってね!」



























食堂―――




「うっわ〜、相変わらず人が多いにゃ。」

「英二、観光旅行じゃないんだから、行くよ。」

食堂は、いつもながらに生徒がわんさかしていた。




「おばちゃん、B定食1つ。」

「あいよ。」

食堂のおばちゃんは、小太りの3人の子供を抱えているような
感じのするおばちゃんだった。
生気のある、仕事に生きがいをもっているような声で、食堂のおばちゃんは
他の人に指示を与えた。
























「でさ〜、どうだったわけ?江藤?」

「!?」

不二の隣りに、にいやがらせをしていた男子生徒の一人の江藤と
数ヶ月前まで男子テニス部マネージャー3年の
がいた。

二人は、不二には全く気がつかずくっちゃべっていた。
不二は、何か聞けると思い、二人の会話を注意深く聴いた。




























「俺がさ、あんなに言ってもまだやめねーよ。あのブス。
 生意気なんだよ、いい加減。マジムカツク。」

「ふふ、いつもありがとう、江藤v」

「お前のためなら俺なんだってやるよ。」

「やーん、江藤カッコイイvだったらさ〜、早くやめさせてよ。
あのブスマジ調子乗ってるからさ。
 アイツ絶対手塚君や不二君の前じゃブリっ子してるって。マジキモい。
 っていうか、アンタに釣り合うかっての、お笑いよね〜。」

「ハハ、今日の放課後さ、アイツ呼んでボコろうと思うんだけど、オマエも来ねえ?
  ぜってー楽しいって。」

「でも、私手塚君や不二君に嫌われたくない〜〜。」

「大丈夫だって、アイツ、チクんねーし。辞めるって言うまでボコろうぜ。」

「やめてーっとか言ったらどうすんの、クスクス。」

「キモいんだよ、ブスっとか言ってあの気色の悪い顔面ぶっ潰してやるよ。」

「キャハハハハ、さっすが江藤〜v」


























二人は、学食が来るとどこかへ立ち去った。

「・・・へ〜・・・そういうわけだったんだ。」

不二は、今まで解けなかった謎がさっきの二人の会話のおかげで解けた。
しかしその顔は、怒りと悲しみが表れていた。



「・・・不二どうしたの?」

「英二・・・昼休みにレギュラー皆集めて。」

「いきなりどうしたにゃ?本当に今日の不二おかし」

「いいから、集めて。」

「・・・分かった。」

あの温和(?)な不二が本当に怒っている。
それは、同じクラス部活でも滅多に見ることはない。
これは、何かあったに違いないと思った菊丸は、頷いた。






































放課後―――




「・・・ふぅ・・・。」

が、カバンに教科書や筆箱を入れ終わって、席を立ち上がったとき



「よお、 サン。」

「・・・な、何か用?」

「このあとさ、俺たちに着いて来てくんない?」

をそこから逃がさないために、2人の男子生徒が を囲んだ。



「私、部活あるから・・・。」








バン











男子生徒の一人が、 のカバンを床にたたきつけた。

「うるせーな、ブスはブスらしく黙ってついてくりゃいいんだよ。」

「そうそう生意気なとこもいい加減にしろよな。」

男子二人から罵倒されたので は、断るすべもなく承諾してしまった。



「・・・分かった・・・着いていく。」

「へっ、わかりゃーいいんだよ。オイ、そういえば江藤は?」

「あ?俺が知るか、向こうで待ってんじゃねー?」

(誰か・・・誰か助けて・・・助けて。)

は、男子生徒に見つからないように涙を浮かべた。




















裏庭―――




「オラよ。」





バシッ





「っ。」

此処は、青春学園でも日の当たらない影の部分である裏庭だ。
よく生徒たちに使われる目的は、「告白」と「いやがらせ」である。




男子生徒に背中を押され、 はその場に倒れた。

「久しぶりね、 サン。」

そこには、 と同じ青学男子テニス部マネージャーをしていた、
元マネージャーの とその他2人がを見下していた。



先輩!?」








ドカっ










「うるせーんだよ、ブスは黙って聴いてりゃいいんだよ。」

「うっ、ゴホゴホっ。」

の声と同時に男子生徒が の腹を蹴った。
は、痛みで眉をひそめ蹴られたところを手で覆った。




が、 の前髪をつかんで自分の顔に近づけた。

「アンタさ〜、マジウザいんだけど。」

「!?」

「男テニに入ったのも男目当てだろ?見え見えなんだよ。」

「どうせ、自分だけいい子ちゃんで見られたいから、洗濯とかしてたんでしょ?
 ほんっとブスが思いつきそうなことよね。クスクス。」




「キャハハハ、本当!!アンタみたいなブスがいて何の役に立つと思ってんの!?
 アンタなんて誰もいてほしいなんて思ってないわよ。
 何勘違いしてんの、バッカじゃない!?キャハハハハ!!!!」









「・・・。」

は、下唇を思いっきり噛んだ。
「悔しさ」と「悲しさ」を堪えるために














「っていうかさ、本当はアタシらもこーゆーことやりたくないわけ、分かる?」

「そうそう、手塚君とか不二君に嫌われたくないし〜。」

「だからさ。」






「早く部活辞めろよ。」






「・・・。」

「早くいいなよ、私たち受験生だから忙しいのよね。」












「・・・嫌・・・です。」

が、勇気を振り絞って言った言葉
















「・・・アンタさ〜本当に立場わかって言ってるつもり?」














ドゴッ ドゴッ ドゴッ




















「うあっ・・・っつう・・・ぐうっ。」

は、また繰る返される痛みに必死で耐えていた。
たちは、それを楽しそうに見下ろしていた。




また が、 の前髪をつかんで自分の顔に近づけた。

「どう?分かった?」

「・・・嫌・・・嫌です!!」

「辞めろっていうのがわかんねーわけ!?」

「分かります!!!でも・・・でも。」



















「私は・・・部活が大好きだから、洗濯して喜んでいる部員の顔、
ドリンク飲んだときの感謝の顔
 そして何よりも優しくしてくださる、
そんな温かな青学男子テニス部の部員の皆さんが大好きだから・・・

辞めたくありません!!!!」

「このブス人が優しくしてりゃーいい気になりやがって!!!!」

に拳を振り下ろそうとして、 がとっさに目をつぶった。

































「・・・えっ・・・?」

が目を開いたときにいたのは―――


























「元の後輩を苛めるのがそんなに楽しい?」

の手首をつかんでいる不二だった。




「ふ、不二(くん)(先輩)!?!?」





、助けるのが遅くなってごめんね。」

不二が の手首をはらいのけると の方にひざまずき、
の瞳から溢れる大粒の涙を拭いてやった。



「・・・先輩・・・っく・・・っく。」

は、安心したのだろうか、今まで溜めてた感情を表した。







「ど、どうして不二君がここに!?」

「僕だけじゃないよ。ね、皆?」

「!?」























振り返るとそこには、レギュラーこと、手塚、大石、河村、菊丸、城、海堂、越前が立っていた。

「・・・部長・・・大石先輩・・・河村先輩・・・菊丸先輩
・・・乾先輩・・・桃先輩・・・海堂先輩・・・越前君。」

「な、な、なんで!?!?」








「コイツに案内させてもらっただけだ。海堂、桃城。」

手塚が海堂と桃城に合図をした。
二人は、頷いて「あるもの」を突き出した。









ドン









「いって〜〜〜。」

それは、唯一その場にいなかった、男子生徒江藤であった。
江藤は、さっきの態度とは全く違い泣きじゃくっていた。




「え、江藤!!!裏切ったのね!!!!!!!」

「う、うるせーーー、お、お前なんか知らねーーーーっく・・・。っくただっお前がやれって
 っく言ったんじゃねーか・・・うわーーーん。」

江藤は、女みたいな言い訳をしてその場を泣いて去った。






「オ、オイ江藤!!!」

「ま、待てよおいていくなよ!!!」

その場に居た男子も江藤を追うように去った。
























「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!!!!」

「いいよ、君だけがここに残ってくれればいいから。」

不二は、開眼100% 怒り100%の状態で を引き止めた。









「皆、一言ずつ言いたいらしいけど、僕が代表して言うから。」


は、決して役立たずじゃないよ、
いつも最優先に僕たちのことを考えて行動してくれた。
 朝練のときも部活のときも、どんなときも。
僕らは、そんな にいつも支えられていた。
 たとえレギュラーじゃない部員でも優しかった。
 僕らは、 がいないと駄目でありそしてこれからも
青学男子テニス部マネージャーとしていてほしい。」

不二が に優しい顔つきで微笑んだ。
は、嬉しくて嬉しくて、レギュラーたちに感謝の込めて涙を流した。



















「そして、君に。
 男目当ては君でしょ?僕も手塚もその辺ぐらいはすぐに分かったよ。
 君こそ、汚くて疲れる仕事は全部にまかせっきりで
、ドリンクとか日の当たる仕事はして、もろに分かりすぎ。
 君にふさわしい言葉は「役立たず」だよ。
 そして、僕たちに好かれている が憎くてしかたなかったんでしょ?
 それで、影で僕らに分からないように、 を苛めてたんでしょ。
 全く、卑怯で汚いやり方だよね、しかも人にやらして。

 君みたいな、汚くて、卑しく、そして卑怯なヤツを「ブス」って言うんだよ。」





















「っつ!!!」

は、涙をいっぱいに溜め、肩を震わせながらその場を立ち去った。










「・・・もう大丈夫だよ。」

「・・・う・・・う・・・っく・・・っく。」




の周りにレギュラーたちが集まってきた。

「泣かないでにゃ〜〜〜〜!!!」(by菊丸)

「蹴られたところが心配だ、乾、保健室から消毒液を持ってきてくれ。」(by手塚)

「桃城と海堂に取りにいかせた。」(by乾)

「・・・なんであの二人に持って来さすんだ。」(by大石)

「喧嘩してなきゃいいけどね。(すでにしてます)」(by河村)

「でもさ・・・どうして言ってくれなかったの、俺たちそんなに信用ない?」(by越前)




「違っ・・・ただ・・・皆には、試合に・・・集中っく・・・してほしかったから・・・。」

自分が此処まで傷ついているのにかかわらず、
心配をかけまいと部活では感情を殺し、毎日変わらない自分を
作っていた・・・
それは、どれだけつらかっただろうか・・・

レギュラーたちは、 の優しさに感動した。






「でもね、僕らの力は なんだから。 が一人で苦しんでいる、
悲しんでいる姿は誰も見たくないんだよ。
 それを、忘れないで。」(by不二)

「・・・はい。」














「マムシ、その消毒液よこせ!!!」(by桃城)

「あっ?うっせー黙れこのイノシシが。」(by海堂)

「なんだと、この野郎!!!」(by桃城)






「「「「「「「ップ・・・アハハハハ・・・アハハハハハハ。」」」」」」」




裏庭は、笑い声で溢れた。






















「さて、他の部員もまたしているようだしそろそろ部活へ行くぞ。」

「ああ、そうだな。」

「今日の練習メニュー何スか?」

「スーパービクトリーデストロイ乾汁だ。」

「誰も、汁の話しなんてしてないにゃ。」











「私たちもそろそろ行きましょうか。」





ガシッ




「・・・不二先輩??」

「ねえ、 。あの男から聞いたんだけど・・・ が僕のこと好きって本当なの?」























「はい。私は、部活の皆も好きですけど、一番好きなのは・・・不二先輩だけです。」




「なら、もう一度言ってもいい?」

「はい。」


が好きなんだ、愛しいぐらい本当に が好きなんだ。
今度は、君を絶対守ってみせる。
 だから、僕と付き合ってください。」








答えはもちろん




「はい、喜んで。」















双爪 艫生様へ
設定 テニス部マネージャー シリアス 相互記念ドリーム「君ヲ守ルモノ」 不二ドリーム

こんばんは、双爪さん。
今回は、このようなヘタレサイトに相互リンクの話をもちかけてくださってありがとうございます。
不二ドリーム、遅くなって本当にごめんなさい!!!!
今回が初不二だったので、迷いまくってそして遅くダラダラと書いてしまいました。
本当に申し訳ないかぎりです。
ヤキはいつでもください、待っています(カモンです)
では、これからもよろしくお願いします。


コメント
不:すっごく長いね〜コレ
雨:(ビクビク)
不:どうして何も応えないの?
雨:(ビクビク)
不:・・・ねえちゃんと応えてよ(開眼)
雨:い、いあやあああああああ、ご、ごめんなさい!!!!!!!!
不:クスクス、最初からそうすればいいのにね
雨:(ビクビク)
不:双爪さん、本当に遅くそして駄文(雨風を睨む)でごめんね、
  ちゃんと仇はとってあげるから安心してね。
雨:い、いやああだあああああああああああああああああ!!!!!
不:処罰も考えているから、じゃ、これけらもよろしくしてやって。