いびつだけど、いびつだけど・・・

ココロは篭ってるよ?


























『 クッキー 』
















































「みんな、お疲れ様〜!」

と兼マネージャーである がレギュラー陣にタオルとスポーツドリンクを手渡した。



「先輩、コレなんスか?」

タオルとドリンクを受け取った越前リョーマは がかかえているものに気づきたずねた。



「コレ?クッキー。
昨日、おやつに作ってあまったからみんなにって思ってv」







「「何!?」」




の言葉にいっせいにレギュラー陣は の周りに集まった。
一番遠くにいた、桃城さえもこっちに来ている。
なんという地獄耳・・・と は感心していた。




「ちゃんと女の子らしいことはできるんだね。」

クスっと笑いながら大魔王、もとい不二は言った。



「そりゃ〜ね〜。いちを、女の姓で生まれてきたんだから、これくらいは」

先輩、コレ食えるんスか?」

「君はいつもながらに失礼だね〜、桃ちゃんさんや。(怒)」

「フム、これはデーターに入れられるな。」

「乾先輩、コレもしかすると、ペナルティにあうんじゃないんスか。」

「越前、それ俺も思った。」

「桃先輩もそう思いますか。」

「おチビ、桃、せっかく が作ってくれたのになんてこというにゃ。」

「でも、先輩。コレはどうかと・・・(汗)」

みんな言いたい放題言っていた。 はショックを受けるどころか、一人で考え込んでいた。
そんなにいびつに見えるのか、と。





(たしかにさ、いびつにはみえるけど・・・。けっこうウマかったんだけどな〜。
だいたいさ、普通中身がウマけりゃ〜、外見はいいっていうっしょ?でも、いびつに見えるか??コレ??
ちゃ〜んと、型にいれたはずなのに・・・。)





そう はブツブツ考えこんでいた。

「ま、まぁ。せっかく が持ってきてくれたんだ。食べないか?なぁ、手塚?」

青学の母である大石はこの状況をなんとかすべくこう言った。さらに、部長である手塚にまで聞いた。



「たしかに。それに、せっかく持ってきてくれたんだから食べないわけにはいかないだろう。」

「でも、手塚。皆、私のクッキーに対してすごい評価だしてるんだけど・・・。」

「・・・ 、それは・・・、言葉の綾だ。気にするな。」

手塚はそういった。その言葉に は(言葉の綾っつーもんなのか?)と
内心手塚に対してツッコミを入れた。




先輩コレ見かけによらずウマイっすね。」






「!?」

いきなり声をかけられたので は驚いた。
落ち着いて見ると、そこには、さっきまで自分のクッキーに悪評をしていたリョーマの姿があった。
しかも、他の人たちを無視して自分だけの作ったクッキーを食べている。



先輩?どうしたんスか?」

「あ、いや。なんでもないよ。で、ウマイってコレ?」

「そ。なかなかいいじゃん。もう、1個もらうね。」

リョーマの言葉に はすごく喜んだ。



「何勝手に、僕の の作ったクッキー食べてるの?
コレはね、 が僕のために作ってくれたんだよ。」

どす黒いオーラを発しながら不二は言った。オーラは発していながら、
まだ開眼はしていない・・・・が・・・、半眼ぐらいになっている。




「不二先輩、コレは 先輩が皆のために作ってくれたんスよ。
誰も不二先輩のためになんか作ってきてませんよ。」

リョーマは魔王のオーラに圧倒されつつ言った。我慢しているのだろうか、汗がこみあげている。
(ってゆーか、誰がお前のだよっ。)っと はツッコミを入れた。(本日2回目)

「二人ともずるいにゃ。、俺にもクッキーちょうだい。」

「先輩俺にも。」

と皆わらわらと の周りに集まった。



















  サクッ






























「あ、ウマいにゃ。」

「うん、これはけっこうだな。な、手塚。」

「ああ、いびじゃなかった、形はなんとも云えないがな。」

「うん、なかなかおいしいね。」

「先輩料理の才能ありますね。」

「だから言ったじゃないスか。」





「あたりまえじゃないか。なんたって僕に対しての愛がこもっているからね。」

その言葉に部員一同は言葉を失った。もちろん、本人も・・・・。



「アレ?薫ちゃんがいない・・・。」

誰かいないと思ったら、2年の海堂薫の姿がなかった。
実はこの二人、現在付き合っている仲なのだ。
クッキーを持ってきたのも、彼氏である薫に食べてもらいたかったからである。



「大石、薫ちゃん知らない?」

「ああ、海堂ならこの騒ぎ(?)に呆れて、向こうの方に行ったよ。」

「ありがとう。はい、お礼にクッキー。」

薫のいる場所を教えてくれた大石に はクッキーをあげた。そして、薫がいる場所に向かった。
大石は、の後姿を見ながらクッキーを一口ほおばった。




























「フシュ―・・・。」

海堂はあいかわらず自主練習をしていた。
(やっぱり、薫ちゃんは努力家だな〜・・・。練習邪魔するの悪いから、後であげよう。)




「なんか用スか?先輩。」

「へ?あ、う、薫ちゃん。」

汗を拭きながら海堂はに近づいていた。その姿はもう、青春まっさかりという姿だった。




「あ・・・。ううん、なんでもない。練習がんばってね。」

「クッキー・・・。」

「え?」

「・・・クッキーくれ。」

「・・・うん!」













  サクッ
























「・・・・。」

「どう?おいしい?」

「ウマい・・・。まだあるか?」

「まだあるけど。」

「全部くれ。・・・他のやつらに食わせたくないから・・・。」

その言葉にお互い赤面した。クッキーの音だけが辺りに響いた。




「と、ところで・・・。コレの形なんなんスか?」

「・・・笑わない?」

「?」













「ヘビ(マムシ)・・・。本当は普通の形にしたかったけど・・・。」

後ろを向いて小さな声では言った。海堂は彼女のその言葉を聞いてさらに赤面した。




「また作ってくれ・・・。」

「うん。それじゃ、薫ちゃん自主練がんばってね。」

の応援でいっそう練習にはげむ海堂の姿をいろんな人が目撃した。



が皆の所に帰ってきたとき、なぜか大石だけがいなくなっていた。











コメント
雨:海堂でした〜。
海:なんだこれは・・・。
雨:・・・何も言わんとーてや。だって薫ちゃん難しいんじゃから。
海:でも、これはどうかと思う・・・。
雨:だからもう、何にも言うなあああああああああああ(逆ギレ)
海:うるさい・・・。スネイクくらわすか。
雨:・・・・・・・・・・・・・(黙)