夜は更け
月が爛々と照らす中
『 紅炎の末裔 』
豪華な住宅の主らしき男が狂ったように笑っている。
名を森 光蘭と云う。
何やらテレビ画面を見て何度も何度も
嬉しそうに狂ったように笑っていた。
その姿は、まるで欲しかもたない動物。
「ひゃは、はははは!!!!紅麗!!紅麗を此処によべ!!!!」
森は、近くにいたメイドに『紅麗』と名乗る人物を呼べと云った。
彼の興奮は収まらないようで声は高ぶっていた。
メイドは「はい。」と軽く返事をし、静かに部屋を退室した。
「ひゃは、はははは!!!!!ついについに不死の命が手に入る・・・!!!!
ひゃは、ははははっっ!!!!!」
森の甲高い狂った笑いは屋敷中に響く程だ。
メイドがある部屋の前で立ち止まり
軽く2回ほどノックをした。
コンコン
「・・・何だ。」
少し遅れて反応が返ってきた。
返ってきた声は、テノールとバスの中間の低い男の声。
どうやら、この声の主が『紅麗』なのであろう。
「紅麗様。森様がお呼びでございます。」
「・・・すぐ往く。」
やはり返ってきたのは少し遅れる返事。
しかし、返事が返ってきてよかった。
1つでも用事を失敗すると、殺されるか、数人の男に辱められるのだ。
メイドも楽じゃないわっとメイドは心の中でひそかに思い
「お急ぎくださいませ。」っと云うとその場を離れた。
コンコン
「父上。紅麗です。」
「入れ。」
「失礼します。」
ガチャ
入って来た『紅麗』と云う男はそれは素晴らしい男だった。
スラリとしたスタイル、黒曜石を思わせる美しい黒髪、それに合わせた
漆黒の服、そして・・・異形な仮面。
顔は仮面によって見られなかった。
しかし、顔も外見と同じように美しい筈。
口元は異形な仮面の形で見えるようになっているのだ。
綺麗な顔のライン、美しい唇。
紅麗は、フカフカの絨毯の上を一歩一歩森の傍へ歩みよった。
「何でしょうか。」
「紅麗・・・私はついに手に入れるのだよ・・・。」
「・・・何をでしょうか?」
「解からんかぁ?解からんかぁぁぁあ!?」
狂嬉に陥る森。
気持ち悪い。
「はい。」
紅麗が軽く答えた。
「私が長年夢見てきた・・・・!!!!
不死!!!永遠の命だぁぁぁあぁっっっっ!!!!!」
森がテレビにスイッチを入れ、ビデオの再生ボタンを押した。
「!?」
紅麗はテレビ画面に映っている映像を見て目を見開いた。
テレビに映っていた映像は―――――
傷ついた男の身体がみるみるうちに
癒えていくではないか
これが治癒の力
まるで魔法
漫画や童話などで見たことがあるが
本当に実在したとは――――
流石の紅麗もその光景を
何かにとりつかれたかのようにマジマジと見ていた。
もぅ一度見ようと巻き戻しをしようとした森が
勢いありすぎてかなり元に戻しすぎた。
光景は、男2人と女1人。
しかし、その続きの光景を見て
紅麗は己の眼を疑った。
「こ、これは!?」
その光景は、 が炎を生み出し水鏡と闘っているシーン。
自分と同じ 炎術師
火影の一族
我が仲間
紅麗の口元がつり上がった。
とても、とても怖いくらいに。
「解かるかぁぁ、解かるかぁぁぁ!?紅麗ぃぃ!!!!
この力が手に入れば、私は不死になれるのだ!!!
この娘を連れてこいぃぃぃ!!!!」
森は、その映像に目も眩んでいなかった。
『治癒の力』
『不死』
『永遠の命』
『死なない』
彼の頭には、その4つの単語しか浮かばなかった。
紅麗が別のコトを考えているなど
この男には見えていなかった。
「解かりました。」
そぅ云うと紅麗は森の部屋を退室した。
パタン
「くくく・・・ははは・・・はははははっ!!!!」
「はーっはっはっはっはっはっはっっ・・・・・!!!!!」
森の部屋を退室し、紅麗が森と同様に狂ったように笑いはじめた。
何に対し?
自分と同じ炎術師に逢えたから?
自分と同じ火影の一族に逢えたから?
我が仲間に逢えたから?
それは、紅麗本人しか解からない。
「ふっふ〜ふん♪
よっしゃ、できたぁー!!!」
一人の小さな少年がくるっと完成されたルーミックキューブを手の平で器用に廻した。
廻っているルーミックキューブは比の打ち所のないぐらい完璧に
完成されていた。
何という器用な手つき。
小さな身体とは裏腹に14歳と云う年齢。
名を小金井 薫と云う。
こぅ見えても結構腕は立つ。
ガチャ
「小金井。」
ノックもせずドアを開いたのは、紅麗だった。
「どうしたのさ、紅麗?
稽古つけてくれんの?」
「いや、疲れが残ると明日に悪いからしないさ。」
「そっか。じゃぁ、何?」
ワクワクと心を弾ます小金井を見て
紅麗は、先ほどの自分と同じ炎術師 を思い出して
ニヤリと口の端を吊り上げた。
「 “治癒の少女”と“炎術師の女”を拉致してこい。 」
コメント
うひゃぁ〜、紅麗サン出てきましたぁvvv
どうも小金井クンの人気が高いみたいなので
サブですけど出してみましたv
やっぱり彼は可愛いですねv
ってか森やっぱり気持ち悪ぃですね(苦笑)
彼はこれ以上出したくありません(我儘)