私の心の中には
今でもあの日の光景が私を縛り付けているのです
雨上がりの風景を私は知らない
紅炎の末裔
「・・・。」
目を開くとそこは見慣れぬ天井。
意識が朦朧として頭が働かない。
「此処は・・・、何処?」
部屋を見渡すと、アンティーク人形、シャンデリア、それに高価な家具や
絨毯が目に映った。
そして、自分が寝かされている大きなベッド。
自分の部屋ではないことはたしかだ。
はもう一度頭をフル回転させ記憶を辿っていった。
たしか・・・
「・・・柳ちゃん、と・・・先生の奥さんと・・
・
歩いてて・・・話してて・・・
そして・・・―――――――――
マッドナ男ノ身体カラ太イ木ノ根ガ何本モ突キ抜ケ、
博子の身体カラ木ノ根ヲ伝ッテ、血ガソノ場ニ溢レタ。
赤イ赤イ血。
静カナ静カナ雨音。
血ニマミレタ博子ガ 母ト重ナル
何カヲ叫ブ柳
赤
雨音
博子 母 柳
あか
あまおと
ひろこ はは やなぎ
アカ
アマオト
ヒロコ ハハ ヤナギ
死んだんだよ。
うるさい
君のね、お母さんはね・・・
うるさい
うるさい
うるさい
うるさい
うるさい
死ンダンダヨ
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!」
フラッシュバックする過去の記憶とさっきの記憶が
映画みたいに の頭に耳に繰り返し繰り返しさっきより激しく生々しく何度も流れ込んだ。
咽返る赤い血
血まみれになった人
静かな雨
悲鳴
オマエサエイナカッタラ・・・
オマエサエイナカッタラ・・・
オマエサエイナカッタラ・・・
オマエサエイナカッタラ!!!!!!
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」
胸が千切れそう。
バタン
「!!?」
部屋に入ってきたのは、小金井 薫だった。
の状態を調べるために尋ねてきたのだが、全く予想もしなかったことに
驚いている。
兎に角、落ち着かすために に声をかけた。
「大丈夫!!?ねぇっ!!?」
「いやぁっ!!!いやぁぁぁっ!!!いやぁぁぁぁっ!!!」
は小金井の言葉を訊かず狂ったように叫び続けた。
身を丸くして、耳を塞いで、顔を下に向け、悪夢を脅えた。
身を乗り出して、小金井は の腕をとり
応答を続けた。
「しっかりしてってば!!!」
「いやぁっ!!!いやぁぁぁっっっ――――――――――
どうして、私はこんなに無力なのだろうか
どうして、私はこんなに呪われているのだろうか
額に別の体温を感じ目を開いた。
そこには先ほどの少年の姿があった。
「あ、気づいた?」
「・・・。」
「此処さ、紅麗の館だよ!」
小金井は の云いたいことがわかっていた。
たしかに、考えれば最初に云いたいことは誰にでもわかる。
それより、先ほどの部屋とはえらく違って豪華で明るかった。
「・・・さっきの部屋と違う。」
「俺が運んだんだ。
あんな暗いとこ厭だったでしょ?
だから、紅麗に頼んで此処まで連れてきたんだ!!」
「嘘・・・。」
「嘘じゃないよ、俺こうみえても力もちなんだ!」
小金井が無邪気に笑う。
つられて も笑った。
「ごめん・・・私重かったでしょ?」
「ううん、そんなことないよ。
それよりごめんね。あんな暗いところに独りにさせて。」
小金井が謝った。
自分たちを攫った張本人の一人であるのに、謝るなんて。
発狂したのは、ルルカ自身の所為だ。
未だに闇に繋がれている。
「ううん、君が謝ることないよ。
それより、ありがとね、運んでくれて。
・・・私、 っていうの。君、名前は?」
「えっとね、俺はね!!!
小金井が嬉しそうに答えようとしたとき
「小金井。」
ギィと扉が開くと同時に低い声が部屋に響いた。
小金井は嬉しそうに振り向いた。
「紅麗!!」
その単語を訊いた瞬間、 は自分に歩み寄る紅麗という人物に視線を向けた。
紅麗とは、 を仲間にしたがっている張本人だ。
まさか、コイツの仕業だったなんて。
「この方と話しがあります。席をはずしなさい。」
黒い装束に
不気味な仮面を纏っていた
これが・・・紅麗・・・
「 ちゃん!!!
俺、小金井 薫っていうんだ!!!
今度はいっぱい話そうね!!!」
怖い
「あ、・・・薫、く・・・。」
怖い
「小金井、もう御友達になられたのですか?
早いですね。」
「へへっ、まーねー!」
どんなに丁寧な言葉を使おうと
「紅麗、 ちゃんあんまりいじめちゃヤだよ!!」
「いじめやしませんよ。彼女には無理をしていただいているのですから。」
どんなに優しい言葉を並べようと
「さて、 さん。
少し、御話ししましょうか。」
この人が怖い
コメント
ヒロイン見事にぶっ壊れ。逝ってます。
ぎゃわー。紅麗さんなんか怖い(カタカタ)
さー、ついに接近!!!これからどーなるんでしょうか!!?
100%紅麗さんは怖いのはたしかです(この夢小説はホラーではありません)
ヒロインの運命は!!?紅麗さんと本当にくっつくのか!!?