老人は言った
天使軍へ行け
中立帝国軍の国王を殺るしかこの国の生きる道はない
たとえ、天使軍が狂っていても
生きたければ、この世を終わらせたければ、
天使軍へ行け
『 W I N G 』
部屋は畳4畳半ぐらいの小さな部屋だった。
部屋の真ん中には古ぼけた長机と5つほどの立派なイスがおかれてあった。
廊下同様に石の壁が部屋一面に規則的に並べられていた。
地下独特のしめっぽい匂いが と結人と英士の鼻をくすぐった。
「遅かったな。」
と結人と英士が入ると、後ろの方に座って不破が腕組みをしていた。
不破大地 天使軍始まって以来の軍師、政に対しての天才なのだ。
「悪ぃ。」
結人が不破に謝罪して、イスに座った。
「お前が謝ることはない、どうせ、 が寝坊したのであろう。」
不破は、堂々とイスに座っている を指差した。
「当たり、流石ね。」
は唇をとんがらせて「ひゅ〜っ」っと音を鳴らした。
それを見て不破は「当たり前だ。」っというように自分の考査に満足した。
「しかし、昨日の明け方近くに帰ってきてすぐ軍事会議だなんて何かあった?」
英士は、長机に山積みになっている紙キレをチラリと見た。
「あぁ。」
不破は山積みになっている紙キレの中からある一枚を取り出し
軍事会議に出席している、
天使軍将軍 郭 英士 天使軍隊長 若菜 結人 天使軍アマゾネス隊隊長
に見えるように真ん中に置いた。
英士は、紙に書かれている文章を読み「なるほどね。」っといいその紙を結人に回した。
英士から受け取った紙の内容を見て結人も「そうきたか。」っと唇を舐めて に回した。
だいたい見当はついていた。
は黙って結人から回ってきた紙に目を落とした。
そして、「なるほど。」っとため息交じりで言い長机に紙を置いた。
『×月○日
悪魔軍が難民と偽って「神の庭」に侵入するとの情報』
「・・・コレは誰からの情報なの?」
不破に尋ねる。
「近頃出入りしている『情報屋』からだ。」
最近天使軍への往来が激しい自ら「情報屋」と名乗る男がいる。素性は全くもって不明だ。
しかしその情報はいつも百発百中で、皆いつもド肝を抜かれるほどだ。
紫のマントで全身を覆い、紫のマントとお揃いのぶかぶかの帽子を被っている。
ぶかぶかの帽子を被っているので顔は全くもってわからない。
ただ分かるとしたら聞きなれない関西弁を使う男だ。
「へぇ、さっすが『情報屋』、もぅこんなことまでわかってるとはな〜。」
結人は、長机に置かれている紙を拾い上げもう一度読み直した。
「分かったか。ならば、これから軍事会議を始める。」
そういうと不破は、古ぼけた地図を広げ山積みにされた
紙から3枚ほど取り出し たちに配った。
広げられた地図からは、ほこりっぽい年期の入った独特の匂いがはっしていた。
軍事会議はいつもながらに順調に進んだ。
不破のアイデアに誰も意見を言う者はおらず、質問と応答が2,3回あるだけだった。
「神の庭」で外敵から護る堤防が築き上げれない場所に攻めてくると睨んだ不破は、
その入り口全体の地盤の土台を緩ませ、あらかじめ天使軍の兵隊が難民、
もしくは中立帝国軍を捨てこの地にやってきた
民に化け、ヤツらがそれにひるんだところを弓で攻撃しようという作戦だった。
もし、更に応援部隊が来た時の事を考えて「神の庭」から少し離れた岩陰に兵隊を待機させておくことも
考えていた。
「ヤツらが来るのは、あさってだ。ぬかりがないように兵に伝えておいてくれ。
作戦の確認は明日の夜やる。以上だ、解散。」
不破の声で軍事会議はお開きになった。
ギィィィィ・・・
扉が重々しく開いた。
入って来た人物は―――――
おじょうちゃん私と一緒に「神様」のところへ行きませんか?
「やぁ、神の子供達よ。」
「「「「神官っっ!!!」」」」
部屋にいた者全員がその場にひざまづいた。
神官と呼ばれるこの牧師のような男は、ドルアスターといい天使軍で2番目に権力を持っている人物だ。
天使軍を探している を拾って連れて来たのもこのドルアスターだ。
いつもニコニコして慈悲深い笑顔を絶やさない男で、アマゾネス隊でも人気は高い。
しかし、その裏で何を考えているかは不明に等しかった。
「貴方方のおかげで、この地の「悪」はしだいに勢力を失ってきております。
しかし、戦いはこれからです。神のご加護が貴方方についています。
安心して戦ってください。」
ドルアスターはニッコリ微笑んだ。
英士は、「ありがたき幸せ。」っといい更に深々と頭を下げた。
「 。」
「・・・はっ。」
「貴女の今回の活躍、素晴らしかったですよ。
流石は、「戦乙女 ヴァルキュリア」っと言われるだけのことはあります。
神もさぞかしお喜びになっていました。」
「・・・神よりの直伝の言葉・・・ありがたく思います。」
それを聞くとドルアスターは満足そうにニッコリ笑った。
神?
そんなものいるはずがない。
喜ぶ?
何に対して喜ぶの?
剣という道具で、人の命を狩り、剣に血という血を吸わせた。
それが・・・お前にとっては喜ばしいものなのか?
神よ
コメント
情報屋の正体分かりましたか?
関西弁っていったら・・・そうシゲさんですv
次は、シゲさんヴィジョン系の話しを書きます。