後悔は、もぅしたくないから
『 W I N G 』
コツコツコツ
ブーツの反響音がさっきまで歩いていた廊下とは違いよく響く。
それもそのはずだ。
と結人が歩いているところは、地下室なのだから。
「天使軍 アレクトモーディア」は東部を支配している「大聖堂城 ジハド」を根城にしている。
地下室は、軍事会議などでよく利用されている。
情報が漏れては戦が不利になる。
さて、話しを戻して・・・神に祈る聖堂は、一番奥の中央に偶像崇拝された「神」の白い像がいる。
そこは、神聖な場所であり来たものは皆その神々しさにひざまずいた。
名ばかりで何もしないカタチだけの白い像に・・・
しかし、聖堂以外はなんとも言えない場所がある。
「神」に反する輩を「正常」に正す神の裁き場所の拷問室。
過ちの反省を行わせる牢獄所。
輩を本当に「悪」か判断する聖審判をする裁判所。
この世に存在する「悪」を神の国へ連れて行き更正させる処刑場。
「神の国」へ旅立った者は少なくない。
「ふわぁぁぁ〜、眠てー。」
結人が大あくびをした。
「随分大きなあくびね。」
が結人を見てクスクス笑った。
「昨日帰ったの遅かったしな、っていうか帰って会議がすぐってーのはぜってーおかしいって。
不破の野郎俺らを殺す気かっつーの。」
結人は軍師である不破 大地のことを考え唇を尖らせた。
「しょうがないでしょ?只でさえ悪魔軍が勢力つけてるんだから、知ってた?
西部の村々が悪魔軍に支配されてるってこと。」
「はっ?たしか西部は・・・あの欲望の塊の帝国中立軍の国王サマと同盟しているんだろ?
そう簡単に支配されっかよ。」
結人は悪魔軍と同じように敵対している
帝国中立軍のあの欲望深い国王の顔を思い浮かべた。
「帝国中立軍 インセクトピア」
先代 ポロフィール=インセクトピアは名君として民にも隣国にも信頼されていた。
政治は民を一番に考える血に塗られた中世ヨーロッパ時代には中々いない国王だった。
そして外交もポロフィールならと同盟や貿易も盛んに行われていた。
戦争でも、一人でも少なく死なないような無血開城の方法を何度も考えた切れ者でもあったのだ。
しかし、その息子の長男ポーロルは名君ポロフィールの意思は全く受け継いでおらず、
自己中で欲望の塊に育ってしまった。
政治、外交、戦争は全くせず、一日中ゴロゴロして、好きなだけ女性を犯し、
どんな手段をとっても好きなものを手に入れている。
ポロフィールが死んでからというもの、民や隣国からの信頼も徐々に薄れ、有能な家臣も
段々彼から離れていった。しかし彼は相変わらずの自己中で欲望深い。
(よく我慢してあんなヤツについていけたよな・・・。)
結人はあの欲望に満ちた顔を思い出すとゾっとした。
結人の家は代々インセクトピアを守ってきたということで無理矢理騎士団に入隊させられた。
結人の父もポーロルの行っていることを許していないが、
「先代にはお世話になっているから」といって戦に出て二度と帰らぬ人となった。
どんなに新しい国王があのようなものでも、父は国王を信じ最後まで戦った。
しかし、そのような父が死んでも国王は変わらなかった。
それをきに結人は、帝国中立軍を去り天使軍に入隊した。
「父親」の想いを最後まで踏みにじった国王をいや「国」を潰すために・・・
「――――結人?」
「あっ・・・。」
現実に戻ったときには、 の美しい顔が自分の顔の間近にあった。
「どうしたの?さっきからずっと黙ってるけど・・・。」
の綺麗に描かれている眉毛が反っていた。
「いや・・・なんでもねーよ。」
「そう?」
「あぁ・・・。」
結人はそう言うとまた歩きだした。
地下室を更に進むと、左右に置かれてゆらゆらとゆれている炎が見えた。
「遅かったね、結人、 。」
一つの人影が大きな鉄製のドビラにたもたれていた。
どうやら二人を待っていたらしい。
「悪ぃ、英士!遅れちまった。」
結人が舌をだして英士と言う男に謝った。
英士 天使軍将軍 郭 英士だ。
英士もまた結人と一馬と同じように帝国中立軍を見限ってコチラに入隊した一人だ。
そして、入隊のときから結人と一馬と とは親友いや兄弟のように育った。
「どうせ、また一馬が起こすのが遅くなったんだろ?」
「違うよ、英士。一馬は悪くない、私が寝坊したからいけないの。」
だから一馬を怒らないで?っという目をして は英士を見つめた。
「・・・分かった。全く には適わないな。」
英士はため息に似た声で言った。
しかし顔は怒ってなくて笑っていた。
「ありがとね、英士。」
が英士に微笑んだ。
「さ、そろそろ軍事会議始まるから、二人とも入って。」
そういうと英士は鉄製の大きなトビラを開けた。
今日もまた血を血で洗う戦いの日の始まりはじまりハジマリ・・・
コメント
英士だ英士だ!!!(興奮)
いやでもしかし説明下手ですな・・・今何更って思いますけど(滝汗)
個人的には早く悪魔軍と帝国中立軍にかかわるところに行きたいです
みかみんいるし、渋沢キャプいるし、シゲさんおるしv(現実逃避?)