おぉ、神よ・・・
我らをお救いくださいませ


地上には、草や花はなく
あるものは、日々に増える死体


土は本来の色ではなく
死体からの血より土は赤色に染まる



空は、黒雲を渦巻き ときより天より落雷が落つ

王族や貴族や僧侶は、民から税をしぼりとり変わらず優雅に生きている

そして新たな領地を支配するために軍を送る

また新たな死体が生まれる また新たな悲しみが生まれる

家族の柱 稼ぎの中心の男は兵にされるために狩られてゆく
二度と帰ることの無い「死」への旅立ち



この世にあるものは死体と血と狂気と欲望


アア、神ヨ、我ラヲオ救イクダサイマセ



人々は狂ったように祈り続ける
人々はすがるように助けを求める

「神」に



























『 W I N G 』



































村に火をはなたれた
目の前には、すべてを焼き尽くす炎



「キャー!!!!!殺さないでっっっ!!!!あ″あ″ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「ハハハハハ、女ぁっ。こっちへ来いぃぃ!!」

「い、いやぁぁぁぁぁ!!!!オルソ――――ン!!!!!」




次々と死んでいく村人
兵の性欲処理として捕らえられる村で一番美人な女性



「うわぁぁぁぁぁん、おねーちゃーん、いっちゃやだよーーー。」

恐怖に耐えられず泣き喚く弟を草むらに隠した







私は再び村へ行った 
村はのどかで活気のあった雰囲気は嘘のようになく
ただあるのはわざと大きな音を立てて赤い大きな魔物が村全体を襲っている




「おじょうちゃん、やめときな。行ったって死ぬだけだ。」




私は父さんと母さんとお兄ちゃんとお姉ちゃんを探しにきたんだ





「無駄だよ、もぅ誰も生きてない。皆死んだんだ。
 ワシの傷を見てみぃ。悪魔軍の騎士にパックリ背中を切られてのぅ。」


老人は騎士につけられた傷を私に見せた
肩から腰まで綺麗に切られていた
切られたところから血があふれんばかりに流れていた




嘘だ、死んでなんていない
ほら、あと少しで国王様の騎士団が・・・!!






「国王は来ないよ・・・金と女と権力という欲望まみれの国王なんてな・・・。」




どうして!国王様は私達民を救ってくれないの!?偉い人がどうして弱い人を助けないの!?




「国王にとってワシらは・・・チェスの駒にすぎんのだよ。
 つまり・・・ワシらが死んでも国王にはどうでもいいことなのさ・・・。」




そんな・・・そんなのおかしいよ!!!




「ああ、おじょうちゃんの言うとおりおかしい
しかしな・・・これからこういうことは当たり前なんだよ。
ワシら農民は、ただ死んでいくだけ。それが・・・運命(さだめ)なんだよ。」

























・・・どうしたら

























「えっ?」

























どうしたら・・・その運命を変えることができるの?



























「・・・。」

ねぇ・・・どうしたら農民が普通に生きれるようになるの?
どうしたらこの狂った世の中をかえれるの?







「・・・。」









ねぇ!!!





「・・・それは――――
































ハッ



「・・・夢、か・・・。」

久しぶりに嫌な夢を見たなっと は目を伏せた。
野宿から久しぶりのフカフカのベッドにかわったのに寝起きは最悪だった。

もぅ一度寝直そうと思ったが、窓から朝を告げる光が入り を照らした。
その光は、すがすがしい朝の告げではなく、終わりの無い戦いへの幕開けだった。















コンコンコンコン




「おぉ―――い。」

「!?」





コンコンコン




――、寝てんのか?お――い、返事しろよっ。」

シンスイの部屋の前でさっきから木製の厚いドアを叩いているのは、
天使軍副隊長の真田 一馬だ。



「ごめん、一馬起きてるよ。」

はドアに向かって言った。



「ったく、起こす身にもなれよな。」

一馬は、大きなあくびをした。



達、天使軍「アレクトモーディア」は、西の方へ遠征に行っており、
昨日の夜遅くに帰宅したのだ。
そして、今日また朝早くから軍事会議があるのだ。
一馬としてはたまったもんじゃない。
命をかけて戦っているのにろくに休みもくれないなんて・・・



「たまってもんじゃね〜って。」

一馬は、石壁にもたれてため息をついた。







ギィ






「ごめん、いつも起こしてもらって。」

ミスリルの鎧を身に着けた は、部屋から出てきた。



「なら、一人でも起きれるようになれって。」

「一馬、女性にそんなこと言ったら一生女にモテねーぜ。」

悪態をつく一馬を茶髪の男が一馬の後ろ頭をこづいた。



「ゆ、結人っっ、お前なんで!?」

一馬の後ろ頭をこづいたのは天使軍隊長の若菜 結人だ。
一馬は信じられない顔をしてピースをする結人を見た。



「ヘタレ一馬にはわっかんねーよなぁ。」

「誰がヘタレだっ!!関係ねーだろっ!!」

ニヤニヤ笑う結人をみて一馬はムキになって怒った。




「おはよう、結人。朝からにぎやかね。」

一馬と結人のいつもの喧嘩に苦笑いをし、 は結人に挨拶をした。



「おはよう!! !!!不破がな、そろそろ軍事会議開きたいって言うからよ
 迎えに来たんだぜ。一馬がいつ 粋を襲うかわからないしな。」

「結人!!!!!」

からかうように結人は一馬に言ったので一馬は顔を真っ赤にして結人に吼えた。
真っ赤になって吼える一馬を冗談 冗談と結人はおさえた。



「はい、喧嘩はそこまで。軍師を待たせたら怖いから行きましょ。」

は一馬と結人の仲裁に入り、今から始まりそうな喧嘩を止めた。
に止められたので、一馬は結人に向けた拳を下ろした。




「流石 !」

結人がニカっと笑った。



「止める身にもなってよ・・・。」

疲れたように は言った。



「誰も止めろなんて言ってねーよ。」

未だに怒りが収まらない一馬は、怒った口調で言った。



「なら、止めなくていいの?」

くるっと後ろを向いて は、一馬の顔を覗きこんだ。
一馬は、複雑な顔をして言葉に迷っていた。
そんな一馬を見て は、ニコっと笑って

「冗談よ、冗談。じゃあ、また後でね。」












石壁で作られた廊下を と結人は並んで歩いた。
窓から入る光があるが、廊下は不気味なくらいに薄暗かった。
ガチャンガチャンっという鎧と鉄のブーツの音が廊下に響くので、廊下の不気味さを一層増した。



「そういや〜、 。」

廊下に結人の声が綺麗に響いた。



「ん、どうしたの?」

の声も廊下に綺麗に響いた。



「ずっと思ってたんだけどよ、お前本当に怖いものないっつーか・・・恐れないっていうか・・・。」

「何よ、いきなり。」

二人の進んでいた足が止まった。






「今回の遠征お前敵陣に行ったとこみてよ、そう思ったんだ。」

「あぁ。」

前の戦いのときの話しだった。
敵の固い防御のために中々攻撃が出せなかったのだ。
かといって、此処で攻撃をしたらあっちの思う壺だ。
そのときに、が一人で敵の中へ突進していったのだ。








「お前本当にすげーよな。男の俺でさえ、そんなことはしたかねーぜ。」


「・・・私の前に現れる敵は、皆殺す。
ただ、それだけよ。」

はそういうと再び廊下を歩き始めた。




「・・・ちげーねぇ。」
結人は、ニカっと笑うと に足並みをそろえた。





コメント
雨:ごめんなさい、書きたい衝動にかられ書いてしまいました。
  だってこういう中世ヨーロッパ系大好きなんです、マジで。
  他の連載もがんばりますから許してください(汗たらたら)
  っていうか、一馬と結人難しい・・・(涙)誰だよ、お前らみたいな感じでした(涙