【 花 鳥 愁 凰 吟 庵 】
今 こ そ 訊 け
我 ら 風 の 清 響 を
よ く 耳 を 澄 ま し て 訊 く べ し
大 気 は 奮 え
木 々 は 木 霊 す
風 の 清 響 は 蜃 気 楼 あ ら ず
『 盲目のハーフエルフ ―風雅到来― 』
「・・・今日も厭な風だ。」
ウォォォォ・・・オォォっというオークの唸り声が
風と一緒に流れてきた。
その不快な声に女は眉を歪ませた。
「 様。」
後ろで服装のよい男が女―― に声をかけた。
と呼ばれるその女は、
カールのかかったブロンドの美しい髪。
エルフ特有の尖った耳。
象牙のような白い肌。
「様」付けをされているとは思えないほどの
旅人のようなラフで動きやすい服装。
腰には長剣。
そして両目を覆う厚手の包帯。
「何だ。」
「御忙しいときにすみません。」
の前に現れた男は、アーサーといいローラントの若い重官だ。
フロレアルの世話役など、近隣の諸国への使者、など
その仕事は数が知れない。
「・・・オークなら風に訊いたが来ないぞ。」
風の都 ローラント
そこは名の通り、一年中風が吹く其の地。
そこは聖なる地なので、オークなどの汚れたモノは近づくコトができない。
遥か昔に世界八大精霊『風の王ジン』が降り立った伝説の地とも
呼ばれ名はしれていた。
しかし、精霊は伝説の中だけではなく実在していたのだ。
が洗礼を受け『風の王ジン』に許しをこえ
今現在 の召喚魔となっている。
御蔭で、 は大気中のすべての風の清響を
訊くコトができ、周辺の様子などを把握することが可能になった。
先ほどから『風に訊く』とはそぅいうコトだったのだ。
が後ろを向いたとき、アーサーが申し訳なさそぅに云った。
「いえ、オークではなく・・・―――――――――
「よくぞ参った。 。」
此処は王座。
に用というのはローラントの王だった。
「・・・何か御用でしょうか?」
赤い絨毯がしかれている場で は跪き顔を下にしたまま云った。
「あぁ。」
王が苦しそうな声を上げた。
この王がこのような苦しそうな声を上げるのは中々ない。
「何かあったのですか?」
「実はな、同盟国が危うらしいのだ。
近隣に出るオークの集団が妙な動きをしておる。」
だから最近はオークの声が増えているのか。
は最近の不快な風の理由が分かった。
「このままやられては、共に共倒れになってしまう。
我がローラントとしてもな。
そぅなれば、きゃつらの思うツボだ。
そこで、【盲目の精霊剣士】の貴公にスケットとしていってもらいたい。」
「はっ。」
風 熾 ら む 舜
偉 大 な る
風 の 王 従 が え し
悪 鬼 渦 巻 く
黒 き 時 代 為 り し 時 代
其 の と き こ そ
神 風 の 清 響 を 訊 き 給 へ
「行こうか、ジン。」
風は答えるように、 と共にローラントを踏み出た。
コメント
「盲目のハーフエルフ」始まりました!
このネタは去年ぐらいに完成していたんですが、
イメージにあうイラスト(素材)がなかったので
始めように始めれませんでした。
ちなみにローラントと世界八大精霊は私が勝手に作った
オリジナルです。その辺は本来の方と混ぜないで
暖かい目でみてやってください。