一瞬

何が熾ったか本当に判らなかった

気づけば、身体はボロボロ

ちくしょぅ、肉食いたい・・・





















『 M T I R 』




























「はぁ・・・はぁ・・・。」

銀次は、相変わらず不規則な呼吸をしていた。
それもそのはずだ。

何でも屋    の「一撃」で、全身打撲、近くにあった古い木製の木樽の破片によっての切り傷
一撃にしては、大ダメージに近い。
銀次の全体重を支えている足は、まるで壊れたマリオネットのようにガクガクだった




「あっ。」




ドシン




銀次は、樽に足をつまづきその場に倒れこんだ。
銀次の周りをかすかな土埃が舞う。

「くそぉ・・・。」

拳を握り、近くにある壁を使い再度体制を立て直した。




「っつ!!」

体制を立て直すごとに、体がズキズキ言って銀次に「痛い 痛い」という信号を送った。



「可愛い顔して・・・何であんなに強いんだろう・・・。」

銀次は、 の顔を思いだしながら苦笑いした。
そして、動けないに等しい足に活を入れ港へと向かった。





「やっと・・・着いたぁ・・・。」

銀次の目の前には、今にも出航しそうな豪華客船があった。



「此処まで来たのはいいんだけど・・・蛮ちゃん遅いな〜。」

銀次が、歩いてきた道を振り向いた。
そこは、今にも余裕をかわしている相棒の美堂 蛮の残像があった。













「此処は俺が引き止めるからてめーは先に船に乗り込め!!」













蛮を待とうかと思ったが、蛮と別れるときに言われた言葉を思い出し、
銀次は、視線を歩いてきた道から外した。

「う〜ん・・・此処はやっぱり夏美ちゃんから貰ったロープでちゃっちゃと行きますか。」

銀次は腰に巻いてたロープを解いた。









回想――

「ねぇ、ねぇ、銀ちゃん。」

「ん?どうしたの、夏美ちゃん?」

「これね、マスターから餞別だって。」

「・・・ロープ?」

「もしものときに使えるだろうって。」

「もしものときって・・・。」

「まぁ、そないあれば憂いなしだよ!」

「そうだね、ありがとう!夏美ちゃん!!」

(注:ロープを手配したのは・・・ポールさんでふ)


回想終了――





「やっぱり、ロープって使えるもんだな〜。」

銀次は、ロープをひゅんひゅん回し始め出航のときに上げられるイカリを待っていた。






「よし、後はイカリが来るだけだ。」

「イカリを待って何をするつもりなんですか?」

「いやだな〜、ロープをイカリに引っ掛けて豪華客船に入るって作戦だよ。」

「へ〜、君はなかなか面白いことをおもいつきますね。」

「いや〜、それほどで・・・も・・・・・・・・・・・・・・・・・」

銀次は、震えながらロボットみたいに首を回し始め、声の主を見た。









「お久しぶりですね、銀次くん(ニッコリ)」

声の主は、言わなくても分かるだろうが運び屋の一人の ドクター・ジャッカルこと赤屍 蔵人だった。



「あ、ああ・・・赤屍さん(滝汗)」

銀次の体中から冷や汗がでた。



「久しぶりの仕事なんですよ、しかも幻の錬金術師    と一緒の仕事なんです。
そして、君たちもいるんです。楽しみですね(ニッコリ)」

赤屍は、ニッコリ笑いながら銀次に近づいた。



「楽しくないと思い・・・ますけど・・・。」

銀次は、後ずさりをしながら赤屍に距離を縮ませなかった。




「逃げるんですか?それでは、奪還を諦めることになりますよ?それに・・・。」

赤屍が、何かを指した。
銀次は、本能的に赤屍の指す指先を見た。

そこには――――






が帰ってきたことですし。」

赤屍が、大きな黒い帽子をくいっと上にあげた。



「アレ、何で赤屍がそこにいるの?」

相棒の蛮ではなく、全くの無傷の の姿だった。



「貴女を待っていたんですよ、そろそろ出航します。行きましょう。」

「・・・待たなくていいってば。」

は、銀次など眼中にないように通り越した。



「ま、待ってよ!!!!」

銀次は、 の腕をつかんだ。



「何?」

は、振り向いた。
腕についている木製のアクセサリーがぶつかり合い「カラン」という音を出した。



「蛮ちゃんに何をしたんだ!!!!!!」

銀次は、 に向かって吼えた。



は、ぎょっとしたが、数秒して納得したかのように頷き微笑した。

「ああ・・・あの人? 止めさしたわよ。だって、久しぶりの仕事だもん。
 それに、「小娘 小娘」って煩いのよね。私は、これでも18歳なのよ?ほっんと失礼しちゃうわ。」

は、銀次につかまれている腕を振りほどいた。




「よ、よくも蛮ちゃんを!!!!!可愛い顔してるからって許さないぞ!!!!!」

銀次の体から、バチバチと電流が空気中を鳴らした。



「・・・許さないって言われてもな〜・・・。」

は、頭をポリポリと掻きながら、赤屍を見た。




「ご指名は、貴女でしょう?私は、貴女を見ていますから(ニッコリ)」

赤屍さん、セクシャルハラスメント的な発言はやめましょう(汗)




「しょうがないな〜・・・その代わり・・・死んでも知らないからね。」

は、再び数枚の札を出し構えた。



「おおおおおおおお!!!!!」

銀次の攻撃の十八番 「電撃」が地中そして空中を舞った。




「!?」

魔術師は唱える時間がかかるので、銀次の雷撃には全くおいつけない。














ドシャァァァァァン









「よし!ドンピシャ!!!!」

銀次は、ガッツポーズをした。




「クスクス 喜ぶのは早いですよ。銀次くん。」

赤屍が、クスクスと笑った。



「え?でも、雷直撃ですよ、生きてるはずないって。」

銀次の顔に笑みが浮かんだ。











「ざ〜んねん、生きてるよ。」







「え!?」

「ね、言った通りでしょ?」

「貴方すごいね〜、体から電気でるなんて!!!流石にビックリしちゃったよ!!」

は、キャラキャラと笑った。




「どうして?俺の雷受けたはずじゃ・・・。」

銀次は、何が何だか分からなかった。
雷は、たしかに にドンピシャで当たったはずなのに、 には怪我の一ついや、服の汚れすらない。




「ふっふ〜ん、宵軒爛藷法は奥が深いんだよ。次は、私の番だね。」

は、ニヤリと笑った。




「くっ。」

銀次は、再び構えて電撃を放った。







ドシャァァァァァン








にめがけて電撃が再び襲った。







パァァァァァン








「え!?」

しかし、電撃は には当たらず の前で綺麗に消えていった。




「もう、貴方の電撃は食らわないよ?雷操るんならさ・・・このぐらいはしなきゃ。






 汝 地上に天罰を下す者 汝 最後の審判なり クテタリヤ アテクテタ

 汝 雷なり 我を下す者なり  サンダレス・サイダー(天上人が地上人に下す審判)」









威力は、銀次の2倍いや・・・それ以上だった。
薄れいく意識の中、銀次は「強い・・・。」と発し意識を手放した。




「ふう、手を出さなかったらこんなことにならずにすんだのにね。」

は、動かなくなった銀次を見てそう言った。

「お疲れ様でした、いつ見ても素敵ですね。貴女は。」

「それは、どうも。」

は、赤屍と肩を並べ歩き始めた。




「そう、 。」

「何?」

「船に入るための橋(?)がなくなったんです。
貴女の魔法で跳んでいただけませんか?」

「・・・そんなの自分でやればいいでしょ?(ボソ)」

何か言いましたか?(ニッコリ+メス)」

「いいえ、何も(滝汗) お安い御用よ。ほら、捕まってて。」

「はい。」

「ってどこ触ってんのよ!!!!」

ですけど・・・何か?(ニコニコ)」

「触り方がいやらしい、離して!!!」

「・・・(メス)」

「んじゃ、行きますよ(滝汗)」

「はい、どうぞ(ニッコリ)」



「汝 風もの 汝 空を旅するものなり クテタリヤ アテクテタ

 汝 旅人なり 我をさらう者なり トレジャー・アスター(風と共に旅するもの)」



ふわっと と赤屍は、空中に浮かび船内へと入っていった。
最後の力を振り絞って船の壁(?)に引っ付いている銀次を知らずに・・・





コメント

雨:赤屍さん、えっちー
赤:・・・煩いですよ。メス投げますよ
雨:何でもありません、ごめんなさい
赤:もっと過激に書けないんですか、全く
雨:コレは、表です!!!!裏ではありません!!!!!(滝汗)
赤:関係ありませんよ
雨:ありまくりです(汗)