久しぶりの仕事
いっちょ頑張りますか
『 M T I R 』
××港 427番倉庫 AM6:55
「ふぁぁぁぁ。」
まだ朝の光が霧のせいで光が淡い。
港というのに人の働く姿は、誰一人としてみなかった。
それは、そのはずだ。
此処の港倉庫は、裏組織の取引などで使われているため一般の人々の
利用は無いに等しいのだ。
その中、一つのあくびが辺りに響いた。
「久しぶりの仕事だから、早く来すぎたかな〜。」
あくびの主は、この業界のTOPクラスの何でも屋の だった。
昨日着ていた、Gパンの長ズボンにTシャツというラフな服ではなく
宵爛軒藷法の族が愛用していた、アイヌ民族と和服を混合させた服を着ていた。
頭には、何回か布を巻いており、すそは長いが腕を出すと腕がでる、
っというなんとも独特な服装である。
しかし、彼女の黒髪と黒色の瞳がその服装に意外にマッチしており
彼女の魅力が更に引き出させた。
そこへ、革靴の独特なコツコツという足音が聞こえた。
革靴といえば、 は運び屋の中では彼しか知らない―――
「いいですね〜、仕事に熱中することは。」
全身黒装束を纏っている、腕は立つが、人を殺すのが趣味の運び屋の中の嫌われ者赤屍 蔵人だ。
「久しぶりの仕事だからよ。アンタと一緒にしないでよ。」
は、チラリと赤屍を見た。
「ああ、そういえばそうでしたね。貴女と仕事するのは。」
赤屍は、相変わらずニコニコと を見た。
「・・・卑弥呼は?」
「レディ・ポイズンですか?いえ、知りませんが。それより・・・。」
赤屍は会話を止めて、 の方を向いた。
「な、何よ・・・。」
「私は、貴女と仕事をするのが一番好きなのですよ。
貴女の戦うあの瞳あの顔あの技あの言葉――――
見ていて全く飽きません、クスクス。そして・・・」
赤屍が、不気味に笑いながらあのでかい帽子をくいっとあげた。
「赤屍、これ以上言ったら殺すわよ。」
は、赤屍を睨んだ。
「・・・クスクス すみませんね。貴女を見ていると、つい、ね。」
「ちょ、それどういう」
ギイイイイイイ ギイイイ ギイイイイイ
の会話の途中で、倉庫のシャッターが不規則的に開いた。
倉庫の闇の中から、誰かが出てきた。
「 じゃん、久しぶり〜〜〜!!どうしてこんなとこにいるのよ?」
もう一人の運び屋のレディ・ポイズンこと工藤 卑弥呼だった。
を見つけるやいなや、ダッシュで に近づいた。
「久しぶり、卑弥呼!いやね、依頼人に427番倉庫しか言わなかったからさ。」
と卑弥呼は、仕事上をきっかけで、とても親しくなったのだ。
卑弥呼と の連携プレイは、華麗でとても神秘的でそして強力なのだ。
この二人が組んだ依頼は、100%完璧な成功をおさめているほどだ。
「あら、赤屍もいたの?」
卑弥呼が の後ろに居た赤屍を見た。
「ええ、今日もよろしくお願いしますね。レディ・ポイズン。」
「・・・こっちこそ。さぁ、中に入って。依頼人が待ってるわ。」
卑弥呼を先頭に と赤屍はついていった。
倉庫は、ほこりっぽい匂いと湿っているかんじの何ともいえない匂いする。
それは、 の鼻を少し冷ました。
それに、倉庫内の気温も外気温とあまり変わらなかった。
吐く息が、白い煙を上げて瞬時に消えた。
「ついたわよ。」
卑弥呼が足を止めると、声を上げた。
そこには、昨夜いた50代の社長のような男とボディガードらしき男が2人ほどいた。
「ようこそ、運び屋諸君。私の名前は、山田 太郎だ。
今回腕どころの君達を呼んだのは他でもない。
この「M T I R」を香港まで運んで欲しいんだ。」
山田は、そういうと厳重な箱を 達の目の前に出した。
何重にもロックされているみたいで、「M T I R」は全くその姿形さえ見えなかった。
「ええ、まかせて。なんたって、私にドクター・ジャッカルにあの「幻の錬金術師」もいるんだから。」
卑弥呼が自慢そうに山田に言った。
「たしかに心強い。しかしな、情報屋の話しによれば「奪還屋」を依頼したらしい。
何でも・・・「Get Backers」と名乗る奪還屋だそうだ。」
「へぇ・・・蛮たちもいるんだ。」
「いやいや、これは思った以上に楽しい仕事になりそうです。」
山田のその一言で、卑弥呼と赤屍の態度が急変した。
卑弥呼の顔色は、緊張と喜び(?)に近い笑みがわいていた。
赤屍は、更に嬉しそうな顔をしていた。
「おまかせください、依頼人。私達がいれば「荷物」は無事、香港に届けますよ。」
赤屍が山田を安心させるように言った。
「そうか、流石はドクター・ジャッカルだ。では、港に船を手配している。出航時刻は、9時だ。
私の船だ。豪華客船で、観光旅行客を香港につれて行くんだ。
君達はそれにまぎれて仕事をしてほしい。
船旅は、3日間だ。その3日間、「荷物」を何者にも奪われず
運んでほしい。報酬は、900万だ。香港からの行動はまた再度連絡を入れる。
それでは、健闘を祈る。」
「ねぇ、卑弥呼。奪還屋って何?」
「アラ、 知らないの?」
がキョトンとして聞くので卑弥呼は少しビックリした。
「「Get Backers」という奪還屋ですよ。
「邪眼」を使う男 美堂 蛮にあの「無限城」の「雷帝」こと天野 銀次」
赤屍が、オモシロそうに に奪還屋を紹介した。
「へぇ・・・。」
が少し興味ありげに答えた。
「油断しないほうがいいわよ、 。アイツらが絡むと仕事がやりにくくなるから。」
「・・・赤屍の言うとおりこの仕事、楽しくなりそうね。」
がニヤリと笑った。
出航まで、あと1時間
コメント
雨:久しぶりUP
蛮:オイ、俺様が出てないじゃねーか!
雨:で、出たじゃん
蛮:・・・名前だけじゃねーかよ。
雨:つ、次出るからさ、お、怒らないでね?
蛮:嘘ついたら・・・
雨:絶対だします!!(即答)