此処は、日本の中心地東京
富、名声を求め各地からの人々の往来が激しい
物、情報、女、男、金、名誉が溢れる華やかなイメージがあるが、その反面犯罪が絶えない。

それが、東京―――











『 M T I R 』




















カランカラン

東京新宿にある小さな喫茶店「HONKY TONK」のドアを開くとカランカランという
お客の入った音が響いた。




そこには、バイトの水城夏美が丁寧に布巾で机を拭いていた。
夏美はお客が入った気配を感じたので、一旦手を置きソチラを向いた。



「ごめんなさい、まだ準備中で――――あ!!」




「よお、久しぶり。」

「やっほぅ、夏美ちゃん!」

「奪還屋さん達だ――――、久しぶり―――――――!!!」





髪を立てまくっている通称ウニ頭(痛っ、蛮さんしばかないでください)で、
少しフチの小さいグラサンをかけYシャツにジーパンというラフで動きやすい服を着ている男の名を美堂蛮という。
金髪で、少年のような瞳をもち、少し変わったグローブをつけていて、今夏美と手を合わせている男の名を
天野銀次という。

この二人こそ奪われたら奪い返せがテーマの「Get Backers(奪還屋)」なのだ。




「夏美ちゃん、相変わらず可愛いねVv」

銀次は夏美の手をとりにこにこと笑った。




バシ



後ろから、蛮が銀次に鉄拳をくらわした。

「いって、痛いよ蛮ちゃん!!」

銀次はくらわされた部分を抑えると蛮を見上げた。
その姿を見て蛮は、タバコを一気に吐き出した。



「ったく、お前は節操がねーなぁ。」






カランカラン



お客の入った音が鳴ると、美人な女性が入って来た。
腰まではあるだろと思われる金髪の長い髪、スタイルの基準の「ボン キュ ボン」が成立っている体
、顔もニキビ一つもできていないすべすべの白い肌、その女性の名は、ヘヴンと言う。

コツコツとハイヒール独特の音を鳴らし、喫茶店の奥まで歩いた。



「久しぶりね、お二人さん。」

っと蛮と銀次にあいさつをした。





「あっ、てめぇヘヴン。今日は何の用だ。」

ヘヴンの姿を見るやいなや蛮は、ヘヴンにつっかかり始めた。
蛮がそうなるのもしょうがない。


何故なら、ヘヴンが二人に持ってくる仕事は危険ばかりがついてくるのだ。
その仕事をうけて何度ヤバイ目にあってきたことだろうか・・・
其れを考えるだけで蛮は背中に悪寒が走った。




「何よー、仕事持ってきてやったってのに。」

「本当Vv流石、ヘヴンさんVvで、何々?」

蛮の気持ちは裏腹に、銀次はヘヴンの仕事を受ける準備に取り掛かっていた。



「オイ、てめー銀次。お前には、プライドっつーもんがねーのかよ。」




「プライドはいいんだが・・・そろそろ溜まりに溜まった店のツケを払ってくんねーかな。」

店のオーナーである、王 波児が、新聞を読みながらチラっと蛮を見た。



「うっ・・・。分かったよ・・・うけりゃいいんだろう、うけりゃ。」

波児の視線に負けた蛮は、ヘヴンの持ってきた仕事をしぶしぶうけることにした。












店の一番奥の席に向き合う形で座った。
ヘヴンは、バックの中から一枚の写真を取り出した。



「コレよ。」

机に置かれた写真は、一つのダイヤだった。
赤いがでも淡々しくて、何ともいえない美しさを発していた。



「このダイヤは「ピンクダイヤ」と言って中世ヨーロッパでは非常に有名だったの。
 でも、「死神の鎌」という異名を持っていて持ち主には必ず不幸が起こる魔性のダイヤなの。」










「・・・他のところにあたりやがれ。サルマワシあたりとか。」

「ちょ、ちょっと蛮ちゃん!?」

「五月蝿ぇ、どう考えたってまともな仕事じゃねーよ。」












「報酬は、500万なんだけどな〜。」








ピクっ




「しかたなーな。お前がそういうんなら受けてやろうじゃねーか。」

「よかった〜、蛮くんなら快く受けてくれると思ったわVv」




「で、このダイヤ今どこにあるの?」

銀次が写真を蛮から片手で取りながら、ヘヴンに尋ねた。



「今は、分からないけど。明日の朝に××港427番倉庫から船で運ぶみたい。」

「運ぶってことは・・・運び屋のヤツもいるのか?」

蛮の口調が少し変わった。
運び屋といえば、昔一緒に奪還屋をしていた「レディ・ポイズン」こと工藤卑弥呼がいるからだ。
それに、「ドクター・ジャッカル」こと赤屍蔵人もいるからだ。



「ええ、レディ・ポイズンもドクター・ジャッカルもいるわよ。
 あ、あと一人。」







ヘヴンが思い出したように、天井を見上げ人差し指を立てた。










「何でも屋の「   」もいるみたい。」






「何でも屋の   ・・・?」

「誰それ、可愛いの?」

「銀次(怒)てめーは、黙ってろ!」

「アラ、二人とも知らない?」

「ああ、初めて聞く名前だな。」

蛮は、胸ポケットからタバコを一本てなれた手つきで取り出し、火をつけた。
タバコは独特の匂いを発しながら、小さな煙を上げた。










「何でも屋   。仲介人、依頼人の内容によって
「奪還屋」になったり「運び屋」になったりすることができるの。
 腕は、この業界でもTOPクラスよ。とにかく強いわよ、この子は。」


「上等じゃねーか、奪われたら奪い返せがモットーのGet Backersに奪還できねーモノはねーってことを
 そのエリート野朗に教えてやるぜ。」






コメント
雨:どう、蛮さん!
蛮:・・・まあまあってとこだな
銀:蛮ちゃんがしばいたとこコブになっちゃったよ(くすん)
雨:あーいけないんだーいけないんだー
蛮:うるせー(怒)