どうか

貴女が泣いていませんように


どうか

貴女が笑ってますように






どうか・・・



































『 M T I R 』



































っっ!!」

豪快な足音とアルトの声が辺りに響いた。



「・・・どうやら、一足遅かったようですね。」

赤屍があちこちにまだらにある焦げ付きをみて云った。
どう考えても、此処で と銀次が戦闘になったと考えられる。
赤屍は、ある物に気づき腰を下ろし拾い上げた。



「それは?」

赤屍の手には、銀色の鎖で真ん中に小さな赤い宝石がある可愛らしいネックレス。
どぅ考えても彼の物とは思えない。



「私が、 にプレゼントしたネックレスです。」

赤屍は、簡潔に云った。




卑弥呼は辺りを一望して赤屍の方に視線を戻した。

「ねぇ、どうして争った形跡があるのに
がいないのよ!?」

解りきったことなのに、尋ねてしまう。
少しでも、希望を持ちたいから。
卑弥呼は苦しそうな声で張り上げた。



「傷を負っているか、もしくは・・・殺」

「デタラメ云うんじゃないわよっっ!!!!!」

卑弥呼が赤屍を睨みあげた。
手には、毒香水が強く握られていた。

卑弥呼は後悔していた。





自分がもっとしっかりしていれば

自分がもっと落ち着いていれば



蛮をあそこで一網打尽に出来たかもしれない。

を・・・傷つけてなかったかもしれない








また、自分は大切な人を守れないのか


卑弥呼はギリっと自分の拳を強く握り締めた。







「クスクス 冗談ですよ。
彼女がそぅ簡単に殺される筈ずありませんしね。」

「・・・そうよ。無事に、決まってるわ。」

何を訊いているんだろう。
卑弥呼は、自分の矛盾さを呪いそぅ呟いた。



「私が思うに・・・

美堂クンと銀次クンに捕まったんじゃないですか?」

































ちゃん



『 ・・・おかぁ・・・さん・・・ 』



可愛い 可愛い

私の ちゃん

こっちにおいで



『 ・・・おかぁさん・・・生きてるの? 』



何を云ってるのかしら

この娘は

そんなにお母さんキライ?




『 ちが・・・そぅじゃ・・・ 』



可愛い 可愛い

私の ちゃん

貴女のおててを見せて?




『 ・・・ひぃっ!!!! 』




やっぱり

貴女には

血が似合うわ




可愛い 可愛い

私の ちゃん




ねぇ


お母さん









綺麗でしょ?






真っ赤で






































「!!!!」

はバっと起き上がった。
手にも背中にも汗はかいていた。

立て続けに見る悪夢。
何かを、予兆しているかのように・・・




「大丈夫か?」

「え・・・?」

振り向くとそこには蛮がいた。
銀次の姿はなかった。
きっと他の部屋で寝ているのだろう。



「・・・此処は?」

まだ寝起きだが、解る事は只一つ。
自分が何処かに連れて行かれたこと。

灰色のコンクリートの正方形の部屋で
ある物といえば正方形の大きめな木箱が4、5つ程。

使われなくなった倉庫だろうか。



「船内の何処かだ。」

蛮は簡潔に云った。
たしかに、場所を簡単に云う馬鹿な輩が何処にいるだろうか。



「私、捕まったの?」

何てマヌケな質問だろうか、 は心の中でそぅ思った。
蛮とは敵同士。
それ以外何があるというのだ。



「あぁ。」

やっぱり答えはそぅだった。




「・・・そっかぁ。
ねぇ、蛮さん、だっけ?」

「蛮でイイ。」

「・・・蛮って魔法の知識あるのね。
魔封印されてる。」

は自分のに書かれてある
赤い魔封印を虚ろげに眺めた。
魔封印は、書いた術士でないと封印を解くことはできないのだ。



「おめぇに暴れちゃ困るからな。」

「ヘヘ、よくわかってる御様子で。」









もぅどれだけ経っただろうか。
時間が過ぎるのがとても遅くかんじた。
が考えているコトは二つ。


赤屍と卑弥呼の消息。
そしてもぅ一つは・・・

























友達が見つかるまで俺が一緒に居てやるよ。
だったらおめーも大丈夫だろ?



踊ろうぜ。



安心しな、俺がエスコートしてやっからよ。





おめーのこと好きになったからって言ったらどうするよ。























おめーのこと好きになったからって言ったらどうするよ。






























「・・・ねぇ蛮。」

「あ?」

「どうしてあのとき助けてくれたの?」




ぐるぐる廻る

今まで

知らなかった感情




「どうしてあのときあんなに優しくしてくれたの?」




優しさとか暖かさとか

知らなかった筈なのに




「どうして踊ってくれたの?」




胸から込みあげてくるこのキモチなんなの?

ぐるぐる廻って廻って苦しいの




「どうして、あんな言葉くれたの!?」

の目にはあふれんばかりの泪。




只、只嬉しくて、たまらなかった・・・!


こんなに優しくされたのは、





初めてだったから















「オ、オイ。落ち着」

「このためだけに近づいたの!?
なら、最初から・・・こぅすればよかったじゃないっ・・・!!!」









利用されるなんて

裏切られるなんて


最初から知ってたのに







優しさに浮かれている自分が情けなくてたまらなかった





























バっ



気がつくと蛮の広い胸の中にいた。

「!? やめてよっ・・・!!!
これも、嘘なんでしょ!!!」

は、蛮の胸の中から逃れようと必死に拒んだ。
拒むと比例して、蛮の を抱く力は強まっていった。



「違う!!!」

蛮が大きく怒鳴った。
は、身体をビクっと強張らせた。

次の怒鳴りはこず、恐る恐る目を開くと
そこには悲しそうな蛮の表情。



「・・・蛮?」

「・・・違う・・・。
俺は・・・本当に・・・お前のコト・・・」

紫電の瞳は、会場とは違い
悲しく、暖かい瞳。
ずっと見ていたら吸い込まれそうな程

綺麗だった。




「・・・蛮。」

・・・。」







ドガガガガガっ!!!









「「!?!?」」


急に二人の辺りに大きな震動と
壁が爆発する音が大きく大きく怒鳴りあがった。
砂煙から現れたのは・・・





「赤屍!!卑弥呼!!」












「美堂クン、 を返していただきます。」

「覚悟はできてんでしょうね、蛮。」









雨:うわっ。ラブラブっっ!!!
まぁ〜、やっぱ若いもんはやることが違いますねぇ〜
蛮:フザケてんのか、てめぇ(怒)
雨:わひゃっ!!(滝汗)ば、蛮さん、どうしてそんな
お怒りモード????
蛮:何がラブりだ(怒)
只の中学生日記じゃねぇーかっ(怒)
雨:いやぁ〜、初々しいジャン?、ねぇー?
蛮:誤魔化すな(怒)


■□■コメント■□■

とにかく私的ラブりいかがでしたでしょうか?
きっと「焦らすな雨風(怒)早くくっつけろ」っと
思う方いらっしゃるでしょう(笑)
しかーし、御安心を。
これから、更に(私的)ヒートアップしていきます。
後、2,3話で完結なのでもぅしばらくお付き合いくださいませ。