「ひぃ、ひぃ、つ、疲れたぁ・・・。」

は、ドタっと地面に倒れこんだ。
練習メニューに書かれてあった「マラソン」をやり終えた
たち1年達は汗びっしょりでヘトヘトだった。




「だ――――――――!!こんなにツライんだここの練習は―!!!」

大きな声を上げて堀尾は地面に座り込んだ。



「まだまだだね。」

そんなことを言う堀尾を見て越前がため息を吐いた。
その様子だとまだ余裕のようだ。




「リョーマ余裕・・・じゃね。」

余裕の越前を見て は苦笑いをした。



「あたりまえじゃん。 は、もう駄目なわけ?」

「俺は、走るの苦手じゃけーな。」

「それって苦手っていうか、体力ないだけじゃなの?」

「・・・リョ、リョーマそれを言っちゃ終わりだって(汗)」




「オイオイ、2人とも何話してるんだよ、次は素振り500回だぜ。」

会話する と越前を見て声をかけ、堀尾は部室へ足を進めた。




「す、素振り500回・・・。」

素振り500回を聞いて は、脱力した。



、休んでないで部室行くよ。」

脱力する に越前は、手を差し出した。



「おう。」


























「アレ?リョーマ、ラケットは?」

一生懸命素振りをする は、ラケットを持たず
辺りをウロウロしている越前に声をかけた。



「オイ越前、お前ラケット忘れたのかよ?」

堀尾も 同様、越前に声をかけた。



「いや・・・。」

越前は、そういって と堀尾を見た。



「俺ちょっと捜してくるよ。」

そういうと は、ラケットを持ったままどこかへ駆けて行った。



「あ、 !!」

越前が言うのも虚しく は行ってしまった。



「あ〜あ、行っちゃった。ま、ああいうところがアイツのいいところだけどよ。」

堀尾は、腕組をして の駆けていったところを見送った。















「ラケットを持たずに部活に出るたぁいい度胸じゃねーか!」

越前と堀尾の背後から聞きなれた声が飛んできた。



「部長や副部長がいないからってサボってんのか。」

言わなくてもわかるだろう、2年の荒井だった。
越前は、またかというように荒井を見た。




「そんなに自信満々なら今2年は試合形式の練習やってから
相手してやってもいいんだが・・・ラケットがないんじゃあなー。」

荒井はイヤミたっぷりに越前に言ってやった。
荒井の後ろにいる2年が荒井に何かを投げつけた。

見た感じラケットだった。









「おっと「コレ」なら余ってるぜ!」

2年が投げつけ荒井の手に渡り、荒井から越前の手に渡った。
それは・・・先ほど堀尾が部室で踏んづけた「ボロラケット」だった。




「部室の隅にあった年代物のボロラケット!!」

「うわー、ガットゆるゆるフレームがたがた。こんなの使えないよ!?」

ボロラケットを見て、堀尾とカチローが吼えた。































「どこにあるんじゃろ?リョーマのラケット?これは、神隠しにあったか!!
 千と千尋の神隠しって本当にあったんだぁ(涙)」

は、部室に背を向けトボトボ歩いた。



「あ〜あ、リョーマ、神隠しにあったなんて言うとショックうけるだろうなー。ん?」

ガックリ肩を落としている の前方に青ジャージを着ている
部員が見慣れたものを持っていた。












「あ―――――――――――――――!!!!!!!!」

それは、神隠し(笑)にあっていた越前のラケットの入れ物だった。





「どうして先輩がリョーマの持ってるんスか!?」

は全速力で2年のところに行って吼えた。




「う、煩い!!1年がごちゃごちゃ言ってんじゃねー!!!
さっさと練習に行きやがれ!!!!」

吼える の胸倉をつかみ上げ、2年は怒鳴った。




「煩いのは先輩ですよ。もう、一回だけ言いますね。
どうして先輩がリョーマのラケット持っているんですか?」

が、2年の怒鳴りにビビらず睨んだ。




「はん、そんなに知りてーか?」

2年が を挑発するように言った。



「はい、知りたいですよ。ちなみに返してほしいです。」

は、相変わらず堂々と言った。




「なら、俺と1ゲームして勝てたらいいぜ。」

「オイ、そんなのお前が勝ったも当然じゃねーか。」

クックックッと2年は笑いあっていた。



「いいですよ。そんなことお安い御用ですよ。」

が、ラケットを肩に乗せてニヤリと笑った。




「オイ、聞いたかよ!!いいね〜、命知らずっていうの。」

「その代わり・・・何が起こってもしりませんから。」

はそう、小声で言うと別のテニスコートに入って行った。







































「どーした相手してくんねーの?期待の新人くんよ。」

荒井がボロラケットを眺めている越前を見てニヤニヤ笑った。
荒井の態度を見て越前は荒井を黙って睨んだ。



「1年のお前にはそのラケットがお似合いだぜ。
 これに懲りて2度とでしゃばろうなんて思うんじゃねーぞ。」

更に荒井は続けた。





「そうすれば、「大事なラケットも3本とも」出てくるかもな!」

荒井は、ハハハと笑ってテニスコートの中に入って行った。





越前は、黙ってテニスコートに足を進めた。

「お・・・おい?越前・・・どこへ・・・。」

越前がテニスコートに行くのを不思議に思って堀尾が越前に尋ねた。



「いるよね、弱いからって小細工するヤツ。」

越前は、更に足を進めた。





「・・・なんだと。オレがかくしたとでも言いたいのか。」

荒井が、足を止め越前を見た。



「さあね。」

越前は、テニスコートの中に入って行った。




「いーよ。やろうか。」

テニスコートに立ち、荒井とのゲームを乗った。






























「お〜い、山田〜。ささっと終わらせてやれよ〜。」

「おー、まかしとけA」

2年がニヤニヤしてテニスコートに立っている を見た。




「先輩、早くサーブ打ってもらえません?リョーマ待ってるんで。」

怒っているのだろうか、 の声がいつもよりトーンが低かった。



「・・・調子に乗ってんじゃねーぞ、1年がぁ!!!」

そういって山田がサーブを打った。
ボールはいきおいよく に向かって行った。















ザン























「えっ・・・。」

一瞬何が起こったか山田と近くにいる2年すら分からなかった。
分かることと言えば、山田の後ろにさっき自分が打ったはずのボールが
転がっているだけだった。




「先輩今の入ってますよね?」



「く、15−0。」

2年が悔しそうに言った。



「時間がないんで、すぐに終わらせてもらいますよ。」

が構えた。




「1,1年の分際で偉そうな口聞いてんじゃねー!!!!」















































「よっしゃ〜、これでリョーマ喜ぶぜ!!」

リョーマのラケットを抱いて はリョーマ達がいる場所に向かった。



「ん?な、何で?????」

すると、そこには誰もいなくて自分以外の部員が
全員テニスコートをぐるぐる走っていた。



「あ、 。」

リョーマが戸惑っている を見て い近づいた。



「リョーマ何で走ってんだ?」

「さあね。あ、それ俺のラケットじゃん。 見つけてくれたの?」

越前のラケットを大事そうに抱いている を見て、越前は言った。



「うん。」

「どこにあったの?」

「部室の奥深くにあったんだ。あってよかったっちゃ!」

ニカっと が笑った。




「そこ、何休んでる。さっさと走らないとプラス10週にするぞ。」

「え、お、俺も!?」

「さ、行くよ、 。」

越前は、 の腕を取り再び走った。


















「オ、オイ・・・何だよさっきの1年・・・。手塚部長より・・・「強ぇ」・・・。」

とゲームした山田は、 のプレーを見て一歩も動くことが出来なかった。







コメント
雨:BLドリ久しぶり!!
越: のプレー全然わかんないじゃん
雨:だから、ちょっとだけって言ったじゃん。
越:アンタの場合ちょっとじゃないじゃん
雨:ちょっと出したじゃん!!!
越:だしてないってば
雨:リョーマくんの意地悪〜〜〜〜〜(脱走)
越:あ、逃げた(滝汗)