「ハ――――――――!?たったそれだけでか!?」

「うん。」

「そりゃー、まあたしかに越前がやったことはなんだけど・・・
 いきなりつかむのはいけんって!!」

此処は、男子テニス部の部室である。
越前と が、昨日のことについてウェアを着替えながら話していた。




「オイ、 。少しは静かにしろよな、うるさくてかなわねーよ。」

のあまりの威勢のいい声に堀尾が、 に指指した。



「あ、ごめんごめん。でも、つい、な!」

は、両手を合わせ顔にくっつけ、堀尾を片目だけで見た。



「ったく、お前らしいって言うかなんというか。」

堀尾は一気にウェアを腰までおろした。




「そういえばよ〜、部長にはあこがれちょうよなー。
レギュラー陣も超かっこよかったぜ。」

「そうそう、なんか青学レギュラーっていうのが分かるよな〜。」

堀尾と が、お互いを指差しあいながら、二人だけのワールド(?)を作っていた。



「なんたって、去年手塚部長は負けなしだぜ。」

「はーーー、すっげーなぁ。」

「堀尾君がいばることじゃないけどね。」

「そうそう。」

何気にするどいツッコミをするカチローとカツオ。




「まぁまぁ。」

っとフォローする




「それにしても昨日のリョーマくんすごかったね!」

「どーも。」

「でもよう、越前お前、2年に睨まれてやばいんじゃない?
 あの荒井さんって上下関係にうるさそうだし絶対根に持ってるって・・・。」

堀尾が少し困ったような顔をして越前を見た。



「大丈夫だって。基本はあいさつ!あいさつをきちんとしてりゃ印象変わるって!」

「それでうまくいくなら苦労しねぇって(涙)」

気楽にいう を見て堀尾は の肩に手を置いた。



「そうか〜?」

は首を思いっきりかしげた。










「あー――――――――――っ!!え、越前。そ、それ!!!」

いきなり堀尾が大きな声をあげ、ベンチに座り靴紐を結んでいる越前を指差した。

「わああ、ヤベーじゃんよりによって荒井さんのジャージに!!!!」

越前は、荒井のジャージをクッションにして、座っていたのだ。
しかし、越前はどうじることもなく「ああ、ま、いっか。」と言いベンチからどいた。
其れを見て はケラケラと笑った。





「あっ!!!!」

「こ、今度は何だ!?」

が堀尾のほうを向いた。
堀尾はしゃがみこんで埃まみれのボロボロのラケットを手にとって、開いているロッカーの中へ
入れた。



「危ねぇ、危ねぇ。荒井さんのだったら俺まで睨まれるところだったぜ。」

「そんなので睨むか、普通?」

「お前、 。そんなんも知らねーの!?」

「知らないっていうか俺のところは皆優しかったぞ。」

「お前は都会の恐ろしさを知らねーだけだよ。」

、何してんの?早く行くよ。」

越前が堀尾と の間を通った。



「あ、ちょっち待って!!!」

は、シューズの靴の紐をキュっと固く結び越前のところへ小走りで行った。




越前が、部室のドアを開けようとドアノブをひねろうとしたとき、
ドアノブが勝手に動きドアが開いた。
ドアからは、さっきまで噂をしていた荒井本人だった。
堀尾は、「危ね〜。」っていう顔をしていた。
荒井は、越前を見るなり憎憎しそうに睨んだ。




しかし、越前は其れに動じずスタスタと歩き続けた。

「ちーす!」

が、荒井と後ろにいた先輩に明るくあいさつした。



「・・・ちーす。」

越前も につられあいさつした。
荒井たちからは返事はこず代わりに睨みだけが返って来た。
































「荒井、あいつだろ?生意気な1年って。」

「ああ。」

同級生からの質問に荒井は、そう答えた。
荒井は、ベンチに行こうとするといつもと違う光景を目の当たりにした。



「あっ、だ、誰だ!!オレのジャージをクシャクシャにしやがって!!」

自分のジャージがクシャクシャになってベンチの上に乗っていたのだ。
荒井はジャージをぶっきらぼうに取ると、ベンチにドスっという音を出して座った。



「くっそ。ムカつくことばっかだぜ!
 見たか!?さっきのアイツの態度!!」

荒井は、同級生に荒々しく尋ねた。




「ええっと・・・名前なん」

「越前リョーマだよ。アイツのせいで部長に睨まれるし走らされるし、散々だぜ。」

同級生が言う前に荒井が名前を言い、自分の中にある感情をぶちまけた。




「でも、テニスうまいって話しじゃん。
 もし、ランキング戦に入ってきたら2年念願のレギュラー取りも。」

「1年だぜ、そんなことあってたまるかよ!!!!」

荒井が言うのもそうなのだ。
此処「青春学園」男子テニス部は、月一度の校内ランキング戦があるのだ。
其れは、地区大会、都大会などでの試合に参加するメンバーを決める大切な試合なのだ。
テニス部一同「レギュラー」をこの手にするために、毎日の厳しい練習に耐えているのだ。





「なんとかしてみんなの前で恥じかかせてやりてぇ。」

荒井は、親指を口にあてた。




「お、これ越前のじゃねぇの?」

同級生が、勝手に越前のカバンを開けた。
ジーっという音を出し、カバンはスムーズに開いた。
ファスナーが最後まで行くと、中に入っていたラケット3本が出てきた。




「見ろよ、新入生のくせにラケット3本も持ってやがる、生意気―!!」

同級生が、口々に言った。
それを見て荒井は、何か思いついたように静かに言った。

















「おい、ちょっと貸してみろよ。」





コメント
雨:久しぶりにBLUPしました
越:なんか中途半端だね。
雨:う〜ん、やっぱそう?
越:うん
雨:次に、主人公が戦います(少し)
越:アレ、そうなの?
雨:うん、でもほんの少しだけじゃけどね。