DECEMBER |
何重にも封をされた包みを
一枚ずつ丁寧に剥がすように
枷を取り外す術を知ることは
シンプルに生きていくために
一番必要なことかもしれません |
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麻紙 ボールペン
10年間に渡って制作を続けてきたカレンダーですが、
今年いっぱいで終了することになりました。 スムースに
完成する月あり、かなりの苦労をする月あり。。の10年
でした。 「はじめたからには続ける」と決めて、なんとか
やってきましたが自分の中でも一応の納得が出来たと
言うことでの今回の決定です。 友人、知人へ郵送する
こと延べ2100枚余り。 差し上げた方達から、その都度
感想をいただいたり、中には毎月お礼のお葉書きを下さる
方までいらっしゃって、その全てが原動力となりました。
すべての作品にはその時々の思い出がまるで日記の様
に刻まれています。とても貴重な10年でした。HP上で
いつも楽しみにしてくださっていた方達含め、心から感謝
しています。 どうもありがとうございました。
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NOVEMBER |
かどがないのが いい
うまく いく
うまく はこぶ
まるく おさまる
まいあがらないのが いい
うまく いく
スマートに はこぶ
あたま よさそうにみえる |
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水性色鉛筆 ボールペン 水性ペン |
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OCTOBER |
蔦は色づく
水は冴える
気配は秋 |
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色鉛筆 |
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SEPTEMBER |
植物は 多くの場合 年に一度実をつける
同じこの世に生かされているならば
ワタシもどこかで実をつけなければならないのだろう
それは何時で
その実は一体 何 |
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ボールペン |
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AUGUST |
用事が立て込み暑苦しい日々は
時に全てをリセットして
ゼロに戻して
そこからスタートすることを要求する |
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水性色鉛筆 木の葉 白檀 |
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JULY |
流れに逆らうことが
成長できること? |
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墨 アクリル絵の具 |
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JUNE |
絶妙なバランスで成り立つ日常
右が重くても 左が軽くても
頭が固くても 心が柔らかくても
釣り合う 釣り合わない ? |
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アクリル絵の具 水性ボールペン |
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MAY |
重力に逆らって
生きる
伸びる
あらがう
それが 使命 |
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和紙 水性ボールペン |
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APRIL |
風が変わり
空気の濃度が変わる
咲き ほころんで
綺麗になれ |
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アクリル絵の具 水性ボールペン パステル |
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MARCH |
背中の力を緩めて
指先を開放して
視線を3センチ上げて
膝を伸ばして
歩こう |
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水性色鉛筆 |
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FEBRUARY |
冷たい日々にも
時折とどく陽のひかりのように
温め癒す
奇跡のような
そんな瞬間を探す |
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水性ペン |
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JANUARY |
心のカタチから角をとり
まるく まるく
おだやかな年で
ありますよう |
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墨 岩彩 |
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DECEMBER |
クールを装っても
ドライなフリをしても
カラダのなかほどには
ヤケドするほどの想いが必ず |
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透明水彩絵の具 水性色鉛筆 ボールペン |
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NOVEMBER |
揉まれ 流れる
紅く色づく葉は
流れに翻弄され
流れに身を任せる術を知る |
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墨 朱墨 ボールペン |
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OCTOBER |
雲が 上空の風を教えてくれる
明日の風向きは どっちだろう |
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ボールペン |
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SEPTEMBER |
青空 歓声 お弁当
涼風の季節の
運動会 |
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ボールペン 水性色鉛筆 |
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AUGUST |
あついよぉ〜〜
と言いながら
かき氷をほおばる
眉間にキーンと
氷河期のパンチ |
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透明水彩絵の具 ワックスクレヨン 耐水性ペン ボールペン |
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JULY |
妙に艶めかしい花姿を
見習うべき 今日この頃 |
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水性色鉛筆 ボールペン |
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JUNE |
まるで
化石を発掘するのと
逆な行程をたどる
埋め 固め
もう掘り起こせない時を 創る |
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ワックスクレヨン 透明水彩絵の具 樹脂系接着剤 植物 |
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MAY |
バランス良く 生きることの難しさ
身体で 心で 魂で
意識して 無意識に
生きることは 難しい |
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水性色鉛筆 ボールペン |
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APRIL |
軽やかな指先は
何もない空間から音を拾い
リズム刻むつま先は
時間に確実性を残す |
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パステル 透明水彩絵の具 |
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MARCH |
日々 ゆるむ水
日々 華やぐ陽射し
日々 萌ゆる生命
彌生 三月 |
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和紙 水性色鉛筆 ボールペン |
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FEBRUARY |
ワタシはモチーフとして双葉を好む。
たとえ1ミリの双葉にも
永遠に拡がる時間が用意されている。
それを応援したい謙虚な気持ち。
それを持つことを大切に。 |
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水性ペン 耐水性ボールペン 水性色鉛筆 |
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JANUARY |
凛と澄む空気
すべてを零に
そして、はじめる
厳かに 厳かに |
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墨 岩彩 |
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DECEMBER |
音の無くなる夜
そこに 佇む
君が居るだけで
体温は
上昇する |
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ワックスクレヨン 水性色鉛筆 アクリル絵の具 他 |
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NOVEMBER |
ポップな目玉おやじ…って感じ? |
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紙 水性ボールペン |
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OCTOBER |
はじめて洋梨を食べたのは
パリのモンマルトルの丘の上にあるレストラン
デザートに出た洋梨を、自分で剥いて食べる
果汁の多さにびっくりしながら頬張る
季節は厳寒の12月だったのに、あたたかい想い出 |
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水性ボールペン アクリル絵の具 紙 |
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SEPTEMBER |
刈り取られた稲の
切り口も瑞々しくて
新米の甘さに舌鼓
あー 日本の秋を満喫! |
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水性ボールペン |
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AUGUST |
今日を一日乗り越えれば明日が来る
明日をもう一日持ちこたえれば明後日が来る
そうしながら身を時に任せるのも
長年生きてきたからこその知恵 |
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透明水彩絵の具 |
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JULY |
年に一度の逢瀬が
誰に邪魔されることなく叶うように…
仮に今年叶わなくても
来年の逢瀬を約束されているなら
それを糧にできるのはシアワセなコト |
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透明水彩絵の具 和紙 |
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JUN |
雨粒に濡れた窓ガラスより外の世界は
全くの異空間
違う時間が流れています |
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ワックスクレヨン 水性色鉛筆 ボールペン |
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MAY |
生まれてきたばかりの時間が言います
一点の曇りもないくらいの 透明感と 充実感と 幸福感
それが保障されていることは この上もなく素晴らしいことです…と |
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ワックスクレヨン 透明水彩絵の具 アクリル絵の具 ボールペン |
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APRIL |
規律正しく 秩序を乱さず
まっすぐに まっすぐに 生きるのが
ときには辛くなることも あるのさ |
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アクリル絵の具 水性色鉛筆 |
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MARCH |
蜜柑 馬鈴薯 林檎 南瓜 etc..
全ては芽から |
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透明水彩絵の具 ボールペン |
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FEBRUARY |
耐える 待つ 嗅ぎ取る 芽吹く
繰り返され 続く
自然の営み |
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水性色鉛筆 |
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JANUARY |
日常に朱をさすような出来事を
数えるほどに
魅力を増す
そんな年になりますように |
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墨 朱墨 岩彩 |
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DECEMBER |
薄っぺらく見える心の中にも
複雑怪奇な思いが渦巻き
そう見えて案外
欲しいのは
純粋な愛だったりして |
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パステル アクリル絵の具 ボールペン 塩化ビニール |
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NOVEMBER |
心の琴線に
実りのある秋になるように
ゆっくりでも のんびりでもいいから
歩を進めましょう |
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ボールペン クレパス |
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OCTOBER |
鰯雲が飛び
稜線が浮かび
鮮やかな夕焼け
昨日とは違う
季節変わりの瞬間 |
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アクリル絵の具 和紙 ボールペン |
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SEPTEMBER |
はるかに見上げる高圧電線に
仲良くよりそうカラスの
内緒話が
聞こえてくる
はれた日のお昼どき |
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クラフト紙 ボールペン |
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AUGUST |
無数の星と 無限の時間と
無論
ここにいるわたしには
全てがあって
しかし 全くない |
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不透明水彩絵の具 水性ペン |
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JULY |
川の流れに逆らうことなく委ねられた
時が
腕が
こころが |
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顔彩 クラフト紙 |
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JUN |
イメージ
繁った緑の生垣の中を覗くと
そこにある
楽園 |
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透明水彩絵の具 アクリル絵の具 ペン |
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MAY |
窓の外からミドリがすべり込み
そこらじゅうを染めてしまい
ゆびの先も 白い背中も 頭の中も
すべて ミドリ |
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アクリル絵の具 透明水彩絵の具 水性ペン |
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APRIL |
つつがなく過ぎる日々にも
花弁がこぼれるほどの
波風が立つ
その軌跡を
見つめる喜び |
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アクリル絵の具 水性ボールペン |
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MARCH |
芽吹く直前の樹木は美しい
エネルギーを蓄え、放出する時を待つ
まるで、羽化した蝶が今にも
羽を風にのせるかのように |
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モス(苔) 水彩色鉛筆 水性ペン |
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FEBRUARY |
絡まった赤い糸は
むやみにほどくと
実は「切れていた」ことに
気付く事もあります
注意しましょう |
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クレヨン 水彩色鉛筆 |
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JANUARY |
まだ見ぬ時は
これから拓けてゆく時であり
可能性に満ちた時でもある
今年はそういう年になる
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墨 和紙 水性ペン |
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